キキ便り

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思考力をはぐくむアメリカの宿題

2007-11-07 07:14:47 | アメリカ小学校事情
 子どもの宿題も高学年になるとだんだん複雑になってきます。

 学期初めに出た小学5年生の息子の宿題です。

パート1: 去年算数で学んだことの中で一番大切だと思ったことはなんですか?それがあなたにとってどうして大切だったのか、そして、それが算数の学習を進める上でどういう風に役立ったのかについて述べなさい。

パート2: 算数とは何か、別の惑星に住んでいる人に分かるように説明しなさい。よく考えて、段落に分けて述べてください。

 抽象的な認識力や思考力、自己の学習を省察する力も必要なんです。大学生でもちょっと時間をかけて考えないとわからない問題ですよね。私なんて、算数を知らない宇宙人について考えるだけでも、頭がもやもやしてきました。

 単語の宿題でも、文末にthのつく単語10個、tyのつく単語10個....を探しなさいっていうような問題が5つずつ毎週出てくるんですよ。おとなでも結構、見つけるのが大変なんです。時々ズルして、インターネットを使って探しちゃったりもするんだけど、本来なら自分で見つけないといけないらしいです。ゴメンナサイ

 算数の宿題でこういうのがありました。缶をリサイクルすると5セント、ビンをリサイクルすると10セント、缶とビンは合わせて450個あります。32.5ドルもらいました。それぞれいくつずつあったのでしょう。

 この問題をxとかyを使わずに答えるのは、ちょっと厄介です。

 というわけで、子どもの宿題を手伝うのもナカナカ大変なんです。こういう風な勉強を毎日こつこつ積み重ねて、アメリカの子どもたちは大学生になるんだと考えると、自分がアメリカの大学で教えるなんて、おこがましいような気さえしてきます。

 とはいえども、物事は積み重ねなので、私も子どもと一緒にマイペースでこつこつとガンバっていきます。
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2 コメント

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すごいね~! (mam)
2007-11-07 08:16:06
5年生からこんな難しい問題をするのですか。
○×方式などでは伸びない学力、思考力がアップするのでしょうね。
親も大変でしょうが、子どもたちと一緒に頑張ってください
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Unknown (キキのしっぽ)
2007-11-08 06:49:53
そうなんです。私もびっくりです。論理的な思考力を小さい頃から鍛えるという点では、アメリカの方が上をいっているような感触を受けますね。
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