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"Academy of Science & Technology"の説明会に行く

2012-09-28 09:09:34 | アメリカ中学校事情

先日、娘の学区のマグネットスクール、Academy of Science & Technologyの説明会に出かけた。

マグネットスクールというのは、魅力的な特別カリキュラムを持つ学校で、広範囲の地区からの子どもたちがマグネット(磁石)のようにひきつけられるという意味で命名されたらしい。

このAcademy of Science & Technologyというのは、優れた科学技術のカリキュラムを特色とした学校だが、どちらかというとアイビーリーグやレベルの高い大学に進学する生徒たちを育てるエリート高校のようにも見える。

数学、科学、テクノロジーに強い関心を持ち、また高い能力を持つ生徒というのが前提だが、学問だけでなく、部活動やボランティアなどにも積極的に参加しているバランスのとれた人材を養成したいという意図のようだ。

生徒たちは、高校在学中、企業で80時間インターンを経験したり、科学や数学の大会で能力を競ったり、学会やシンポジウムで発表するらしい。勉強面ではAPコース(大学レベル)を数多く受講することになるらしい。AP Chemistry, AP Physics, AP Biology, AP Statistics, AP Environmental Science...そういう分野での学問が好きじゃないと、勉強についていくだけでも大変そうな様子。

説明会の後、学校案内をしてくれた在学生の話によると、勉強だけでなく部活動もこなし、生徒会関係の様々な委員会に参加する、と多忙な生活。しかし悲壮な様子は全くなく、隙間時間を見つけて、試験の勉強や宿題をするというバイタリティーあふれた高校生活を楽しんでいる様子だ。

娘は、ギフテッド教育に参加していたので潜在能力はある程度あるようだが、そのようなバイタリティーあふれたタイプとは違う。学校にお弁当を持っているのを忘れたり、宿題を最後までしなかったり、テストの名前を書くのをよく忘れるタイプ。風船のどこかに穴が開いて、空気がいつも抜けているタイプ。でもそれが娘の良さなのかもしれない。 

しかしそういう娘もオリエンテーションに参加し、在校生の話を聞いて、おもしろそうな高校だと思ったらしい。ハリーポッター命の娘は、廊下にハリーポッターに出てくる9と3/4番線の魔法学校に行くプラットフォームの標識を見つけ、運命を感じたようだ。

第一審査は、筆記試験(小論文、Reasoning Test), ACT Explore(8,9年生用の大学入試テスト)、エッセイ、中学の成績、英語・科学・数学の過去2名の担当の先生からの調書、親からの推薦書。それに通ると、第二審査の面接に呼んでもらえるらしい。

各学年の定員は、70名だそうだが、なかなか厳しそうな合格率。娘は今2学年レベル上の数学クラスを受講しているが、そのクラスだけでも30人以上の生徒がいる。

万が一合格すれば、なかなかユニークで貴重な高校生活を送れそうだし、合格しなければ、娘の適正にかなった高校ではなかったということなのだろう。

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