日本への旅行の2日前、息子のアパートへ引っ越しの手伝いに行く。
普段なら、廊下を歩く私たちの足音が聞こえるだけで、みゃーおとなきつづけるペッパーの声が聞こえない。
ドアを開けてペッパーの姿を見ると、あまりの細さに仰天してしまう。背骨が浮き上がっており、抱っこすると、ものすごく軽い。
そして体調が悪い様子。
しかも、ペットフィーダーの固形状の餌をほとんど食べていない様子で、お皿に山盛り。
前回訪問した時に、息子にWet foodを買って食べさせなさいと伝え、その後も何度も確認の電話をすると、「今度食べさせる」と言っていたが、結局放っておいたままだったらしい。😿
しかも、「もし病気だったら、安楽死させ、別の猫を飼う」と言う。
そして、「500ドル払うから、引き取ってほしい」と言われてしまう。
かわいがっていた猫に対する愛情が薄れてしまい、また責任をもって世話ができなくなってしまった息子の態度にショックを受けてしまったが、
夫の反対を押し切って、私たちが引き取ることに決める。
その夜、ペッパーは私が持ってきたWet Foodを喜んで食べるが、いつもに比べて量は少ない。
そして1分くらい水を飲み続け、そのあとベランダの戸を開け、外にも出してあげる。
夜中は、いつもはなきつづけるペッパーは静かだったが、一度私のベットのところにやってきて、顔や体をなぜてあげるとすりすりして甘えてくる。
こんなに甘えてくるペッパーは初めて。
私が日本への飛行機に乗っている間、夫はペッパーを車に乗せて連れて帰り、
いつもは車の中でなきつづけるペッパーが何も声を出さなかったらしい。
次の日、私たちのアパートでじーっとしていて、苦しそうにせき込み、水の前でちーんと座って飲めないペッパーを見て、
夫は獣医に連れていく。
血液検査の結果、ココアと同じガンで、体重が以前の半分になり、ココアよりも状態が悪いということで、
連れて行ったその日に、夫はペッパーを安楽死させたらしい。
私は、アパートに帰って、ペッパーの世話をするのを楽しみにしていたので、ショック。
つい数日前まで、ゴハンも少し食べ、外にも出たのにと思ったが、獣医と相談して決めたらしい。
ペッパーが不憫でならないが、ココアと同様、長生きできたのは幸せだったと考えようとしている