昨日で、秋学期が終了。
成績提出をし、やっと一仕事終えたが、明日は1月初旬から始まる春学期の授業の準備である。
今学期も、頭を悩ませる学生が何人かいた。
1.学期当初から、ほぼパーフェクトな自分のGPA(成績の平均点)を自己紹介の時に伝えた学生。高校時代に大学レベルのクラスを数多く受講したらしく、通常より大学を早く卒業する予定(3年間)であることも、皆に伝える。しかし、課題などの質を見ると限り、本人が主張する程、優秀な学生だとは思えない。最終成績を出す前日に、自分の総合得点から割り出すとBランクの成績になるが、自分はものすごく頑張り、GPAが3.9以上の学生なので、このクラスでもAをもらえるはずだと言い張ってくる。いわゆる抗議のメール。クラス全体の平均点をあげるために、この学生も含めて、総合得点を5点アップさせ、彼女は結果的にA- になったが、プライドが許さないのかもしれない。こういう学生(博士号をもつ教員に対して、自分のペーパーはAに値すると言ってくる)は、幼少から親や教員に褒められすぎたのだろうか。しかし、彼女だけではない。時々、自分はストレートAの学生なのに、あなたのクラスでの成績がよくないのはおかしい、と教員のせいにしてくる学生がいる。
2.成績提出間際にメールしてきた学生。今学期卒業で、大学院を目指しているため、今のCランクの成績からBランクの成績に換えて欲しいという内容。彼女のパフォーマンスを見る限り、とても大学院に行きたいという学生には思えない。ペーパー、プレゼン、どれをとってもそれ程芳しくなく、Extra Creditと言って、オプションとして点数を稼ぐことができる課題もやってこなかった。大学院にうまく入ることができても、大丈夫なのだろうか。
3.学期途中、何度か連絡してきた学生。文法がものすごく滅茶苦茶なので、文法の間違いが多すぎるということを、ペーパーの採点と一緒にコメントしてきたが、「自分の文章で文法のどこが間違っているのか、全然わからない」とのこと。親から育児放棄され、大変な境遇で育ち、本を読む機会などもなかったらしい。どのように大学に入ることができたのかがフシギだが、自分の文法の間違いが多いということは、これまでも頻繁に教員から指摘されてきたらしい。公文教室に入って勉強しようとまで考えたそうである。しかし年齢的に、公文は受け入れてくれなかったらしい。彼女はやる気があったので、細かく文法の間違いを中心に指導をしたり、Grammarlyなどについて紹介した結果、学期の終わりには、ペーパーもだいぶんみられるようになった。