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息子の大学、NCAA男子バスケットボール、決勝戦進出

2019-04-08 16:00:25 | 自閉症アメリカ教育事情

前回記事にしたNCAA男子バスケットボール大会

二日前土曜日は息子の大学の準決勝。強敵ミシガン大学を相手に、10ポイントリードしての勝利。

息子の大学はベスト4に入ったのも、初めて。決勝戦に進むのも、もちろん初めてです。

準決勝で勝利した数分後、バーで友達と観戦している息子に電話してみました。

「信じられない。僕たち、勝ったんだ。本当にうれしい~」とものすごく興奮した声(もしかして、息子、うれし泣き?)。

息子にとっては、もしかして人生で一番嬉しかった出来事?

自閉症者である息子にとっては、「仲間意識」「帰属意識」が芽生えたのは、最近のことです。

息子の成長、母親として微笑ましく思いました。

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ところがこの勝利がもたらしたのが、地元のバスケットボールチームファンの暴動。お祭り騒ぎが行き過ぎて、一部の群衆が車をひっくり返したり、電動スクーターやソファーの燃やして火災を起こし、とうとう警察とのいざこざになり、催眠ガスが使われたそうです。

息子は、かなり近くにいたそうですが、大丈夫だったとか。今夜の決勝戦後は何も起こらないように祈るばかりです。

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ミネソタで行われるこの試合、応援や観戦に出かけた学生たちを配慮し、とうとう大学は月曜日の夕方5時からは一切休講(試合は夜の7時半)。明日の火曜日は一日休校となりました。図書館も閉鎖されるようです。

バスケットチームのベスト4、チャンピオン戦などのロゴが入ったシャツやグッズが直後に販売され、ものすごい列をついてみんな購入しているようです。Facebookのプロファイルに、自分の顔写真が入ったチームのロゴを使う人が何人もいました。

なぜアメリカの大学では、ここまでスポーツにお金と時間、エネルギーを注ぐのでしょうか。

いろいろ理由はあるかと思いますが、夫いわく、スポーツで全米上位(特に優勝、ベスト4進出)などということになれば、入学希望者が増え、卒業生からの寄付金が激増し、大学がますます繁栄するそうです。

アメリカの学校における(高校なども含めて)課外活動であるスポーツの位置づけが、基本的に日本とは異なっているみたいですね!

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地元大学チームのエースであるJarrett Culverは、牧師の息子。その強い信仰心については、時々地元メディアでも取り上げられています。もう一人のMatt Mooneyもインタビューで、ヨシュア記の「強くあれ。雄々しくあれ」で始まる聖句を引用していました。クリスチャンである私たちにとっては、こういう証にはとっても励まされています。

今日の対抗相手であるバージニア大学。ヘッドコーチは、以前私たちが住んでいた州で通っていた教会の会員でした。その後、バージニア大学にリクルートされたようです。

ちょっぴり複雑な気持ちですが、息子の大学生活の最後の思い出に、優勝してもらえたらホントに嬉しいです~。

 

 

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