先日、アスペルガの人たちのパネルディスカッションに参加。
女性二人、男性二人がパネリストで、司会者はテキサス州立大医科大・健康科学センターのDr. Katherine Loveland。私は彼女の元で、この夏より客員研究員として共に自閉症の共同研究をする予定。
パネリストたちは皆、大人になってからアスペルガとの診断を受けた人たち。自分が抱えていた悩みの理由が明らかにされたことで救われたということもあって、自分の障がいを前向きに受け止めていることに勇気付けられる。
そのうち一人のパネリストは、自分がアスペルガであることを知ったのは、再婚した相手のアスペルガである娘に、オンラインのアスペルガ症候群テストを勧められてやってみたらしい。スコアが非常に高かったので7回やり直してみたけど、どれも皆高得点だったので、Dr. Lovelandを訪問したというなりゆき。
パネリストの人たちが、どういう点で苦労をしてきたのか、不安やストレスにどのように立ち向かってきたのか、障がいをどのように受け入れてきたのか、など生の話をきくことができ、参考になる。それにしても一人ひとり個性豊かで、自閉症と言えども、一つの枠にくくることができないとつくづく感じる。
話を伺いながら、自閉症というのはある一つの文化なのではないかと思ったくらいその一人ひとりの考え方のユニークさに引き込まれてしまう。
高機能自閉症の息子もいやいやながら参加。パネリストの人たちが皆自分の障がいを肯定的に受け入れていることに、少々驚いた様子だったが、今は理解できなくても、いつか自分の自閉症を前向きに受け止めて生きていって欲しいと強く思う。