キキ便り

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College Boardによる共通試験の障害者配慮

2013-02-06 12:00:00 | 自閉症アメリカ教育事情

先週の土曜日、学区の高校生とその親を対象にしたオリエンテーションに出かける。

息子は、PSAT (The Preliminary SAT)という米国の大学受験試験SATの模擬試験の準備と対策について、半日講座を受ける。数ヶ月前、PSATを受験した息子の得点はかなり悪かったらしく、どうにかしなければならないと本人もあせっている様子。

このPSATはCollege Boardが主催する共通試験で、障害者のためのaccomodation(配慮)の申し込みをするのを忘れていたことに、あとから気づく。息子の高校へ、この件について1年前に問い合わせたことがあるが、「そちらの方で手続きをやってください」と学校は動いてくれる様子はなし。前例があまりないのか、面倒なのか、理由はよく分からないが、親がやるしかないらしい。SATを受験するのは、高校3年になってからと思っていたら、2年生のはじめにPSATを受けることになっていたとは。

今日はCollege Boardに電話を入れ、申請書類を自宅に送付してもらうことに。審査して通知がくるまで、7週間ほど平均してかかるらしい。息子のような高機能自閉症の生徒には、どういうかたちのaccomodation(配慮)をやってもらえるかどうかわからないが、親としては筆記試験の際の息子の字の汚さが気になる。親の私たちでも、息子のペーパーが読めないことの方が多い。高校では、504 planのおかげで、筆記ではなくタイプでペーパーを提出してもよい、余分なテスト時間が与えられる、などの配慮をしてもらえる場合がある。しかしこれもそれぞれの先生の方針によって異なり、どんなに息子の字が煩雑だろうが手書きのペーパーやテストを課したり、時間を延長してくれない先生も多い。

また仕事が増えるが、息子の大学進学を考えるとそうはいってられない。うまく許可が得られるようにと願うばかり。

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