歌舞伎を見てきました。
「東海道四谷怪談」。
染五郎の伊右衛門。菊之助のお岩、小仏小平、佐藤与茂七。松緑の直助。
上演記録を見ると、最近は勘三郎(勘九郎)と福助しかやってないのね。
ということは、私もその2人のお岩さんしか見てないんだなぁ。
伊右衛門は、幸四郎と橋之助でしか見てないのかな。
今回、久しぶりの四谷怪談でした。
四谷怪談、こんなに怖かったっけ?
若手の上演ってこともあるのか、力が入ってるってこともあるのか、全体的にいい出来だったと思います。
そして怖かった。
これまで見たお岩さんは、兼ねる俳優で、しかも立役メインな俳優(勘三郎)と真女形(しかも、女性らしさが全面に出る、福助)で見てきたせいか、今回の菊之助のお岩さんが、きれい、けなげ、弱いで、浪宅の場面がとってもかわいそうなんです。
となると、伊右衛門の悪がひきたつし、伊藤家の人たちの勝手さもひきたつし、お岩さんの怖さも全面に出てくる。
それに、伊右衛門が現代的だからか、現代社会で事件になるような密室での集団リンチ的な感じが出て、凄惨さが全面に出てるような気がしました。
尼崎の集団リンチ殺人とか、仲間を恐怖心でひきつけて、言うことをきかせて、人を殺させてるけど、小仏小平の殺しなんかを見てると、そういうものを思わせて、背筋が凍るんです。
おばけの怖さというよりも、人間の怖さみたいな。
どんな人も持っているダークサイドを描くと伊右衛門という姿になるんじゃないだろうか。
南北の作品は、筋をこじつけたりしてるので、無理矢理感があるものが多いんだけど、四谷怪談とか桜姫とかは、作品の出来としてすばらしいと思いました。
解説を読むと、のちの時代の入れごとも多いみたいだけど、工夫をしたくなるような作品ってことなんでしょうね。
染五郎、菊之助、松緑、3人ともよくやってたと思います。
若手でこれだけのものを見せてくれると、これからが楽しみになります。
できれば、三角屋敷も見たかった。
せっかくなら、やればよかったと思うんだけど。
松緑は、少しわざとらしさがあるけれど、松緑の役っていうのがわかってきた気がします。
ニンがかたまってきたのかな。
**************
次は、吉右衛門の旅公演を見に行きます。
で、9月まで歌舞伎はお休み。
「東海道四谷怪談」。
染五郎の伊右衛門。菊之助のお岩、小仏小平、佐藤与茂七。松緑の直助。
上演記録を見ると、最近は勘三郎(勘九郎)と福助しかやってないのね。
ということは、私もその2人のお岩さんしか見てないんだなぁ。
伊右衛門は、幸四郎と橋之助でしか見てないのかな。
今回、久しぶりの四谷怪談でした。
四谷怪談、こんなに怖かったっけ?
若手の上演ってこともあるのか、力が入ってるってこともあるのか、全体的にいい出来だったと思います。
そして怖かった。
これまで見たお岩さんは、兼ねる俳優で、しかも立役メインな俳優(勘三郎)と真女形(しかも、女性らしさが全面に出る、福助)で見てきたせいか、今回の菊之助のお岩さんが、きれい、けなげ、弱いで、浪宅の場面がとってもかわいそうなんです。
となると、伊右衛門の悪がひきたつし、伊藤家の人たちの勝手さもひきたつし、お岩さんの怖さも全面に出てくる。
それに、伊右衛門が現代的だからか、現代社会で事件になるような密室での集団リンチ的な感じが出て、凄惨さが全面に出てるような気がしました。
尼崎の集団リンチ殺人とか、仲間を恐怖心でひきつけて、言うことをきかせて、人を殺させてるけど、小仏小平の殺しなんかを見てると、そういうものを思わせて、背筋が凍るんです。
おばけの怖さというよりも、人間の怖さみたいな。
どんな人も持っているダークサイドを描くと伊右衛門という姿になるんじゃないだろうか。
南北の作品は、筋をこじつけたりしてるので、無理矢理感があるものが多いんだけど、四谷怪談とか桜姫とかは、作品の出来としてすばらしいと思いました。
解説を読むと、のちの時代の入れごとも多いみたいだけど、工夫をしたくなるような作品ってことなんでしょうね。
染五郎、菊之助、松緑、3人ともよくやってたと思います。
若手でこれだけのものを見せてくれると、これからが楽しみになります。
できれば、三角屋敷も見たかった。
せっかくなら、やればよかったと思うんだけど。
松緑は、少しわざとらしさがあるけれど、松緑の役っていうのがわかってきた気がします。
ニンがかたまってきたのかな。
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次は、吉右衛門の旅公演を見に行きます。
で、9月まで歌舞伎はお休み。