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パンダ好きな私のある日の出来事

パンダが好きです。
そんな私の毎日の中で・・・
起こったこと。行ったところ。

歌舞伎座9月夜の部

2009年09月15日 23時11分03秒 | 芝居
Honmoku Massiveのコ~フン覚めやらぬ中・・・
タフな私は(うそっぱち)歌舞伎座の夜の部を見に行ってきました。



鞘当と鈴が森
そして勧進帳
最後は紅長(べんちょう)

総じて・・・
というか、このひと言に尽きる!!
「吉右衛門サイコ~~~」

ってことで、以下感想。
鞘当。
うまいとは思わないけれど、松禄は、台詞回しがよくなったなぁ。
癖がずいぶんなくなったし。
動きも子どもっぽさがなくなったみたい。
楽しみだね。
鈴が森は、幡随院の吉右衛門がていねいで、大きい。
この役のらしさをよくわかってる。

勧進帳。
夜の部の眼目なんだろうけれど・・・
残念。
久しぶりに見た幸四郎の弁慶は、支離滅裂。
能がかりな感じの出のセリフ。
そこがちょっと気になる。
そのあと、舞台に出てから、勧進帳を読むまでは、まぁいいんだけど。
そのあとの緊張感がない。
義経を打つところでは、心で泣くんじゃなく、実際に泣くふりをし、すみませんっていうそぶりをするから、みえみえ。
こんなに心理を表面に出したら、ドラマのよさがなくなっちゃう。
観客はバカじゃないから、いちいち説明的な演技をしなくてよし。
判官御手あたりで、弁慶の男泣きの気持ちが伝わらないのも、前半の軽さのせい。
延年の舞以下、さらさらさら。
弁慶は、お酒を飲んでも酔っちゃダメ。
まだ富樫に心は許してないんだから。
だのに、酔ってる、マジ酔ってる。
その様子を見て、富樫は心で涙し、弁慶を尊敬するわけだし。
吉右衛門の富樫がいいだけに、もったいないなぁ。
驚きは、義経を逃がすあたりでの緊張感がなくて、義経が小走りに花道を入っていく理由が、おそらく多くの観客にはわからなかっただろうなぁ。
花道の引っ込み。
富樫がこのあとの旅の無事を祈っての姿で幕なんだけど、弁慶の富樫への感謝が軽い。
そして、肩で息してるし。
ほっとしてるんだろうか?
そんなパントマイムいらないし。
花道でのお辞儀はまず富樫へのお辞儀、そのあと天への感謝。
なのに・・・客に感謝してどうすんだ!!
と・・・
いうわけで、勧進帳。どうにかして欲しいなぁ。
どうしちゃったのかなぁ。
あれが歌舞伎のすばらしさと思わないで欲しいなぁ。

紅長は、最後にほっとできて、おもしろい。
ってな感じで。