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パンダ好きな私のある日の出来事

パンダが好きです。
そんな私の毎日の中で・・・
起こったこと。行ったところ。

真景累が淵(歌丸)@国立演芸場

2013年08月11日 21時53分25秒 | 芝居
この言葉を言うとますますうんざりするんですが・・・言わずにはいられない。
あづい・・・・。
ホントに暑いです。
昨日よりは少し涼しいのか?も?
でも暑いにはかわりなく。

家にいるよりも出かけちゃった方が涼しいかも。

っていうことで、金曜日に続いて落語を聞きに行ってきました。
今回は、国立演芸場の中席。
ここ数年、夏に歌丸が国立演芸場で円朝の怪談を語るというのが恒例になってます。
何年かかけて、長い真景累が淵を順番にかたっていくという趣向がしばらく続いて、一旦最後まで終わって、今回は、その中からピックアップした場面を語り直すというものでした。
中日で演目がかわります。

今日聞いたのは、真景累が淵の中で、新吉とお賤が主人や土手の甚蔵を殺すという場面。
甚蔵が猟銃で殺されたところで終わり。
帰って来て、続きを全集で読んじゃいました。

真景累が淵は長すぎて、いくら読んでも忘れちゃう。
いろんな人が出てくるし、因縁話だし。
とても覚えられないなぁ。

今日も、いっぱい笑って楽しかった。

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国立演芸場の売店はニャンコものが充実してます。
今日も、出会ったので、買いました。



招きパンダと招きネコ。
バックは、ニャンコの写真の絵はがき。
プレゼント用。

それと、昨日中華街で買った、お茶用の水筒。



あったかいものを心がけて飲むようにしているので。
便利に使えそう。

円丈の落語@国立演芸場

2013年08月09日 23時41分35秒 | 芝居
会社帰りに落語を聞きにいってきました。
国立劇場の演芸場。
今月は、上席は円丈の新作落語、中席は歌丸の怪談です。
で、両方聞きに行くことにしました。
円丈は母が好きなので、歌丸の怪談は、聞けるのであれば聞いておいたほうがいいかなぁと思って。

さて、今日は、円丈。
歌舞伎ばなしってことで、舞台装置とかいろいろ仕掛けをしての落語です。
題材は「白浪五人男」。だけど、そのまんまじゃなくて、円丈が現代落語としてかなり着色してます。
いやぁぁぁ・・・・自由だなぁ円丈って。

私、円丈の落語は初めてなんですが、楽しみました。
ああいう自由な落語ってあるんだなぁ。
だって、「白浪五人男」が最後、ゴレンジャーみたいな感じになって終わるんだもん。
浜松屋は浜松のショッピングモールの「ユニ苦ロ」で、弁天小僧の額を傷つけるのは番頭さんのそろばんじゃなくて電卓。
ちょこちょこ小さい部分がおもしろくて。

そのほかもほとんどが新作落語でした。
新作って、ときどき理解できないときもあるけど、今回のは全部わかりやすくて、よくまとまってておもしろかったように思いました。
今回初めてみた「キセル漫談」の「ひびきわたる」という人。
キセルをならして動物の物まねしたり。
あれは古くからの芸なんだろうか?
キセルを使うあたり、古いんだろうなぁ。
・・・調べました。古い芸ではなく、ひびきわたるって人の芸なんだ。
へぇぇぇ。

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さて、明日は・・・いや明日も、めちゃくちゃ暑いとか。
熱中症に気をつけつつ、でも、体を冷やさないようにしないと。




松竹大歌舞伎巡業中央コース@鎌倉芸術館(大船)

2013年08月01日 00時10分26秒 | 芝居
7月28日。
歌舞伎の巡業を見に、鎌倉芸術館に行ってきました。



歌舞伎座?じゃないか、新橋演舞場で2011年に襲名興行をした「又五郎」と「歌昇」の襲名巡業です。
播磨屋一門として、吉右衛門が座頭として回ってます。
今年は、もう1回、沼津と連獅子で東コースも回るんじゃないかな?
今回は、中央コースで、演目は、「番町皿屋敷」と「連獅子」。
番町皿屋敷は、お菊さんの怪談・・・ではなくて、岡本綺堂が書き換えた新作歌舞伎です。
お屋敷の主人に惨殺されたお菊さんからはかけ離れていて、主人・青山播磨とお菊は恋仲、しかも、純愛。
お菊は播磨に縁談話があることを聞き、不安で、日々思い悩んでいる。
播磨は信じろというけれど、身分違いの恋で、播磨のことばを信じ切れずに、ある日、播磨の愛を試そうとします。
青山家に古くから伝わる10枚の高麗の皿。
これを1枚でも割ってしまったら、命でつぐなうと言われてると聞いて、お菊はこの1枚を割って播磨がどういう反応をするのかを見ようとします。
播磨は「粗相」だろうと、1回はお菊を許すけれど、お菊が皿を故意に割るのを見ていた朋輩の証言で、「粗相」ではないことを知ります。
なぜ、そんなことをしたのか?
お菊が、自分の真実の恋を疑ったことを知り、播磨はお菊を殺す。
真実の恋を失った播磨はやけくそになり、旗本奴として町奴とのケンカに明け暮れることに・・・
というお話です。

若い直情な青年旗本・青山播磨を吉右衛門がやるのが、珍しいなぁと思って、追っかけすることにしました。
昭和53年以来だそうです。
お菊は芝雀。

本役ですね。
この2人は。
青山播磨には無理があるんだろうか?と思ったけれど、調子の良さ、柄の良さ。あってました。

幕開きの町奴たちに隼人とか種之助とかが出てて、ほほえましく見ました。
一門に若手の男の子が多くて、その子たちがお行儀がよくていいなぁ。

で、続いて口上。
最後は連獅子。
又五郎と歌昇の親子獅子でした。
花道がないのが決定的で、少し巡業には無理があるように思いました。
そして、宗論の種之助、米吉。
がんばってるし、お行儀もいいから、いいんですが、やっぱり耐えきれないなぁ。

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8月は歌舞伎見物はお休み。
9月は歌舞伎座、昼夜見る予定。
秋は、歌舞伎座で通し狂言が並んでいるので、楽しみだなぁ。
国立も10月、11月、12月と上演があるし。
2013年後半の歌舞伎も楽しむぞ~。

頭痛肩こり樋口一葉@こまつ座(サザンシアター)

2013年07月22日 00時22分01秒 | 芝居
なぁぁんか、右側のおしりの上あたり。
腰とおしりの間あたりが、痛い。
寝違えか?筋肉痛か?姿勢が悪いせいか?
よくわからないけど、朝起きると痛い。
そして、冷えるとなおさら痛い。
右の手首の痛みは相変わらずだし。
なんだか右側が痛い。
こりゃぁ、冷房のせいかもね。やっぱり。
家では冷房いれてないけど、職場や電車、劇場は寒いぐらいだから。
今の暑さでは、冷房をつけないのは熱中症の原因にもなるのはよくわかってるし、暑さは感じてるんだけど、冷房をつけたあとの不調を考えるとね。
そして、いろんなところの冷房のきかせっぷり・・・
暑いのはわかるけど、ちょっとやりすぎだなぁってところもありますよね。

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さて、今日は、親戚のおうちの子どもと母と「こまつ座」の芝居を見てきました。
新宿・サザンシアター。



ひっさしぶり~~~。



前は父と一緒に行ったから、行き方とか考えなくてすんだけど、今は、私が引率しないとね・・・。
親戚の子は、去年中学に入って、演劇部で活動するようになったので、いろんなお芝居が見てみたいんだそうです。
そういえば、私も、父にいろんなもの見せてもらってたなぁ。
小学校の頃から、中学からは、結構な頻度でいろいろと。
中学時代はいろんなものを吸収する時期だから、いろんなものを見て、なにか好きなものができればもうけもん。
いろんな可能性をさぐってあげたいもんね。

でも・・・何を見せたらいいのか?わからないんだなぁ。
で、こまつ座を選んでみました。
井上ひさしは、劇作家として有名だし、「頭痛肩こり樋口一葉」はそんな作品の中でも名作と言われてるし。
わかりやすい脚本だし。
少し、ひねたところがあるのが気にはなるけども、おかしさの中に隠しているひねくれだから、大丈夫かと思いまして。

私も、久しぶりに見ました。この作品。
キョンキョンが「樋口一葉」。
そのほか、若村麻由美、愛華みれ、三田和代、熊谷真美。
見ながら、そういえば、前見たときは、新橋耐子が幽霊役だった!!ということを急に思い出しました。
それから、おこうさん(江戸時代はお姫様だった人)は高汐巴だったなぁ。
で?夏子はだれだったんだっけ?

キョンキョンは、思ったより声がしっかり出るもんだなぁ。
少しさめた感じが夏子にはあってるようには思うけど、現代的すぎるような気がしました。キョンキョン。

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お芝居は、お昼の部。
夕方に終わって、夜からは友達のおうちに行って、DVD見ながらだべり。
忙しい・・・。
でも、楽しい土日でした。

よし!!
明日からまたがんばります!!
明日からの1週間がんばれば、来週は、少し夏休みなのだ。

歌舞伎座7月公演夜の部「四谷怪談」

2013年07月13日 23時23分56秒 | 芝居
歌舞伎を見てきました。
「東海道四谷怪談」。
染五郎の伊右衛門。菊之助のお岩、小仏小平、佐藤与茂七。松緑の直助。
上演記録を見ると、最近は勘三郎(勘九郎)と福助しかやってないのね。
ということは、私もその2人のお岩さんしか見てないんだなぁ。
伊右衛門は、幸四郎と橋之助でしか見てないのかな。
今回、久しぶりの四谷怪談でした。

四谷怪談、こんなに怖かったっけ?

若手の上演ってこともあるのか、力が入ってるってこともあるのか、全体的にいい出来だったと思います。
そして怖かった。

これまで見たお岩さんは、兼ねる俳優で、しかも立役メインな俳優(勘三郎)と真女形(しかも、女性らしさが全面に出る、福助)で見てきたせいか、今回の菊之助のお岩さんが、きれい、けなげ、弱いで、浪宅の場面がとってもかわいそうなんです。
となると、伊右衛門の悪がひきたつし、伊藤家の人たちの勝手さもひきたつし、お岩さんの怖さも全面に出てくる。
それに、伊右衛門が現代的だからか、現代社会で事件になるような密室での集団リンチ的な感じが出て、凄惨さが全面に出てるような気がしました。

尼崎の集団リンチ殺人とか、仲間を恐怖心でひきつけて、言うことをきかせて、人を殺させてるけど、小仏小平の殺しなんかを見てると、そういうものを思わせて、背筋が凍るんです。
おばけの怖さというよりも、人間の怖さみたいな。
どんな人も持っているダークサイドを描くと伊右衛門という姿になるんじゃないだろうか。

南北の作品は、筋をこじつけたりしてるので、無理矢理感があるものが多いんだけど、四谷怪談とか桜姫とかは、作品の出来としてすばらしいと思いました。
解説を読むと、のちの時代の入れごとも多いみたいだけど、工夫をしたくなるような作品ってことなんでしょうね。

染五郎、菊之助、松緑、3人ともよくやってたと思います。
若手でこれだけのものを見せてくれると、これからが楽しみになります。
できれば、三角屋敷も見たかった。
せっかくなら、やればよかったと思うんだけど。
松緑は、少しわざとらしさがあるけれど、松緑の役っていうのがわかってきた気がします。
ニンがかたまってきたのかな。

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次は、吉右衛門の旅公演を見に行きます。
で、9月まで歌舞伎はお休み。

歌舞伎座6月こけら落とし公演第1部

2013年06月23日 19時33分56秒 | 芝居
歌舞伎座6月公演の第1部を見てきました。

橋之助、勘九郎、魁春の「鞘当」
三津五郎、時蔵の「喜撰」
吉右衛門の「俊」

吉右衛門の「俊」がよかったです。

吉右衛門の俊は何回かみているけれど、ここ最近は、壮年の男性である、ということを意識したつくりのような気がします。
俊はセリフにもあるけれど、妻の東屋のことを思う恋心も失っていないし、若い2人の恋の話にうきうきするような男性。
鬼界が島での生活が過酷だからよたよたしてるんですよね。

私が見始めた頃は、実際におじいちゃんの年代の大幹部が俊をやってたせいか、俊は年寄り、という印象が強かったんだけど、最近は、今回の吉右衛門のような演じ方が多いような気がします。
最後、舟にすがったり、崖の上で「おおい」と絶叫するところも、あきらめつつも、声が遠ざかって聞こえなくなると孤独感でどうしようもなくなる、というふうで、さほどしつこくは舟にすがりつかなくなっているようです。

そういえば、私が初めて歌舞伎を最初から差異母まで見られたのは、国立劇場の鑑賞教室。
吉右衛門の俊だったなぁ。
小学校4年かな?
あの頃の吉右衛門の俊はどうだったのか?覚えてないけど。

今回の俊は、仁左衛門が丹左衛門でつきあって、瀬尾が左団次。
仁左衛門は、ああいうつきあいの役でもていねいで、いいなぁ。
左団次は、顔がゆらゆら横揺れするのが、病気じゃないか?って少し心配。

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今回で、新しい歌舞伎座も6回目。
ちょっと時間があったし、すいてたので、劇場内を3階まで行ったり、ちょっと探検したり。
前の歌舞伎座とほとんど変わらないなぁってところが多くて、それはいいと思うんだけど。
白い壁がちょっと殺風景ね。
前は窓があったりしたところも壁だから。

それと、地下からの導線は失敗だと思う。
地下鉄から劇場に入れるっていうのを楽しみにしてたのに、結局、狭いエスカレーターに乗って、地上に出てから劇場正面に行って入るという形。
これだと、雨の日も結局ぬれるし、第一、あれほどの人出なのにあの狭いエスカレーターで、上り下りそれぞれ1本だけじゃぁ、混雑しちゃう。
地下の広場になっているところに大きな階段かなんかをつけて、そこからも入場できるようにするなり工夫できなかったのかなぁ?
元の歌舞伎座の形にこだわりすぎたんじゃないだろうか?
なのに、お稲荷さんの位置は移してるし。

劇場内は、席も広いしいいんだけど、イスに新たに取り付けられた字幕画面を取り付けられる機械。
私、今まであれを使ってる人を見たことないんだけど・・・。
無駄だったんじゃない?あれ?

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さて、あっという間に土日終了。
明日から仕事がんばりますよ~。

6月歌舞伎座こけら落とし公演(第3部)2回目

2013年06月16日 21時54分03秒 | 芝居
金曜日、2回目で6月歌舞伎座の3部を見てきました。
今回は、前のほうでとってもいい席。
じっくり見ました。

こけら落としの公演、全般について言えることだけれど、芝居がていねい。
鈴ヶ森については、「ていねい」だからといって、それがいいとは言えないけれど、助六については、ていねいでとってもいいと思いました。
まわりに力のある俳優がいて、それで主役が意識をもってしっかりしてくるっていうのがよくわかりました。
海老蔵だけじゃなくて、福助の揚巻にも言えると思うんだけど。
あと、七之助。白玉だったけど、なかなかいい女形になったんだなぁ。
そういえば、あまり見てなかったことに気づきましたけど。

並びの花魁には、若手の女形たち。
壱太郎、新悟、尾上右近、米吉、児太郎。
意休の子分には、若手の立役。
亀鶴、松也、歌昇、種之助、巳之助。
楽しみですね。これだけの若手。
個人的には、新悟には好感が持てるし、松也の楽しみ。
尾上右近は、清元のほうと、歌舞伎のほうとどちらを選ぶんだろう?
親の延寿太夫も若いころ、俳優と2足のわらじだった時代があるけど、それ同じことになるのかな?

そうそう、米吉がずっと居眠りしてて、・・・あれは目立ってた。
暑いし、何もすることがないし、しょうがないけど、ちょっと緊張感がないかなぁ。

次回は、第1部を見ます。
吉右衛門の俊。
楽しみ。

6月歌舞伎座こけら落とし公演(第3部)

2013年06月10日 00時35分57秒 | 芝居
朝、腕と指が痛い!!で起きる今日この頃。
不思議なことに、やっぱり生理周期と手首や指の痛みの周期とがあってるんだな。
生理痛ってほどじゃないけど、弱いところにいろいろな反応が出るってことなんじゃないだろうか?

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さて、今日は歌舞伎座の6月公演、第3部を見てきました。
鈴ヶ森
助六
です。

鈴ヶ森は、手順やらなにやらはそのとおりなので、なんとも言えないんだけど・・・
なんだかかったるい感じというんでしょうか。
少しのんびりした感じがしました。
なんだろう?
雲助の殺陣なんかは、いつもやっているものでもちろんおもしろいんだけど、なんだかそこがかったるいというか。
間延びした感じというのだろうか?
幸四郎の台詞回しも、いつもどおりのうたうような感じで、そこも考えどころだと思うのだけど。
長兵衛は、座頭役なので、重々しくていいんだけど、もう少し侠客としての江戸っ子っぽさがあっていいんじゃないかな?
「大きさ」を出す必要はあるけれど、それがうまくいってなくて、ただただ間延びした感じになってる気がしました。

助六。
平成22年4月の「さよなら歌舞伎座」のときは、団十郎であり、通人は勘三郎であり。
その2人がいないということは、まだ驚きを感じます。
そして、それと同時に、自分が今まで見てきた助六を思うと・・・

母・満江は芝翫であったり。
通人は松助だったり。
意休は羽左衛門であったり。
田舎侍は先代の市蔵だったり。
田舎侍の中間には鶴蔵だったり。
白酒売は宗十郎だったり。

そういうものが思い浮かんで、目に浮かんできました。
なんだろう、今回の助六はそんな特別な感覚がしました。

今回は、通人に三津五郎。
いつものこの役はおもしろいことを言ったり、楽屋ネタっぽいことを織り交ぜたりしておもしろいだけなんだけど、今回は、なんだか泣ける内容。
12代目の団十郎が大きなお星様になって見守ってくれてる。
生まれ変わりの息子さんも生まれて、その子が大きくなって助六を演じることができるようになるまで、歌舞伎を末永くよろしくお願いします。
って。
涙腺ヨワッって言われそうですが、泣いてしまいました。
いや、涙をこらえるのが大変で・・・。
三津五郎が言うよりも前に、田舎侍を見て、そして通人の出てくるのを見て、昔の人たちを思い浮かべる不思議な感覚がわいてきてたところに、このことばだったので。

こうやって、歴史が積み重なっていくんだということを目の当たりにしたような。
実感できたような。

毎回、歌舞伎を見に行きながら、いつも横にいるはずの父がいなくて、感想も言えなくて、さびしいと思って。
あぁ、こうやって私はずっと歌舞伎を見ていくんだなぁっていう気持ちが一緒になるんです。
その感覚が、芝居と合ったという気がしました。

助六は、十八番もの。
やっぱり、演技がどうのというよりも雰囲気なんだと思います。
だから今回みたいな不思議な感覚を覚えたんでしょうね。

助六はあともう1回見ます。
そして、今月の公演は、あと1部を見る予定。
楽しみだなぁ。

歌舞伎座5月こけら落とし公演第2部

2013年05月22日 22時36分26秒 | 芝居
今月2回目の歌舞伎座、行ってきました。
今回は、2部。
伽羅先代萩と吉田屋です。

伽羅先代萩は、坂田藤十郎の政岡で、たぶん私2回目とかだと思うんだけど。
今回はママ炊きなし。
その分、たしかにさっぱりはするけど、なんとなく、政岡の忠義と千松のけなげさが薄まるというのはしょうがないんだろうか。
午後2時40分から、5時25分まで。6時から3部だとすると、これにママ炊きがついたら+30分。
無理だよね。
やっぱりよりいいものをよりいい環境、状況で見せてもらいたい。
だとしたら、ママ炊きはつけるべきだったろうなぁ。

藤十郎の政岡は、少しやり方が違う部分があります。
千松が八汐にノドをさされたときに、若君をうちかけに隠すんじゃなくて隣りの部屋に入れて見せないようにする。というところ。
それと、栄御前の居所が御殿の下手になってたけど、普通上手側じゃないかな?

床下は、男之助が吉右衛門。
弾正が幸四郎。
この前読んだ本に、9代目団十郎の弾正のやり方はぜんぜん違ったって書いてあったっけ。
7代目団蔵がいいって言われているけど、あそこで異質なものになっちゃってるってことでした。
もちろん、それを書いてる人は明治時代の「団菊じじい」なわけで、9代目がなんでもいいって人だからなんとも言えないけど。
考えてみると、弾正たちの企みは床下の時点でばれてしまっているわけで、弾正の笑いってよくわからない。
それと、花道の引っ込みでは、空を飛ぶように引っ込むのも途中から考えられた工夫のよう。
今回、幸四郎はあまり浮くような歩き方はしてなかったようです。
ろうそくもあるし。

吉田屋。
実は縁がない演目で、かなり小さいころに1回か2回見ているぐらいだと思います。
義太夫と今回は常磐津。
たしか・・・清元だった記憶が強いんだけど。

仁左衛門のじゃらじゃらした感じ。
楽しくてうきうきします。
秀太郎の吉田屋の女将も、そういうじゃらじゃらした大阪の感じをよく出していていいし。
玉三郎はふっくらとしていて、とにかくきれい。
前見た夕霧で記憶にあるのは雀右衛門で、その時の夕霧は、若々しくて、伊左衛門に久しぶりに会えたことを無邪気に喜んでいる女性だったんだけど、今回の玉三郎は病み上がりであることを強調したように見えました。
そして、艶然というか、かわいいというか美しく気高い夕霧。
どちらがいいというのではなく、それぞれのニンにあったつくりだと思います。
伊左衛門がおおらかなぼんぼんな分、浮世離れした艶然とした夕霧はそれはそれであってるし。
一方、伊左衛門が子どものように夕霧に気持ちをぶつける分、素直に受け止める無邪気な夕霧もあってる気がするし。

歌舞伎座のこけら落とし。
どれもこれもていねいな芝居を見せてくれるので、とっても幸せ。
3部で無理な時間構成で、ゆっくりできないのがちょっと・・・だけどね。

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歌舞伎座で、手ぬぐいを買いました。



最近、手ぬぐいがお気に入り。
猫模様とあと歌舞伎座の絵の手ぬぐい。

6月も2回見る予定。楽しみだな。

歌舞伎座5月こけら落とし公演第3部

2013年05月13日 00時21分06秒 | 芝居
いい天気で暑い1日でした。
疲れてる・・・というわりには、かなり活動的な日曜日。
お墓参り、お買い物して、夕方からは歌舞伎見物と、いろいろいろいろいろ。
お墓参り前に、お花を買おうとしたんだけど、母の日でお花屋さんがめちゃくちゃ混んでて、しか~~~も、お花が高い。そして種類が少ない。
っていうんで、今日はお父さんとおばちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんにはお花は勘弁してもらって、お線香だけあげてきました。
お花がないかわりに、墓石を磨いといてあげました。

歌舞伎は、第3部。
6時からです。
今日は、歌舞伎座内を少し見られるかなぁって思ったのに、開演前はプログラム買って席につくのが精一杯で、休憩はお弁当食べるのでいっぱいいっぱいで、結局、今日も歌舞伎座内を探検できず。
こりゃぁ、歌舞伎を見に行くんじゃなくて、歌舞伎座ビルを見学するつもりで行かないと結局、中を見られないかも。

さて、歌舞伎。
吉右衛門の「石切梶原」。
玉三郎と菊之助の「二人道成寺」。
4月のときも思ったんですが、俳優たちがどれもこれも丁寧に演じていて、わかりやすいというか、充実してる感じでいい。

「二人道成寺」の手まりあたりとか、玉三郎と菊之助が2人できまるところは、なんだか倒錯的な美というか、いけないものを見ている感覚に陥りました。
「いけない」というのは「よろしくない」というんじゃなくて、いかにも歌舞伎らしくていい!!ってことなんですが。
そういう感覚って、あまり感じることができないものなので。
なんていうか・・・
三島由紀夫が若い頃の歌右衛門を見たときに感じた「美」というのはこういうことなんじゃないか、と思ってしまうような感覚なんです。
美しいだけではなくて、玉三郎なんかは、そういう「倒錯的な美」を計算してやっている気がします。
「じわ」が出る美しさ、というのは経験したことがあるんですが、「じわ」も出ない美しさなような。
「きれ~~~い」と言っちゃいけない。
この美しさを理解しちゃいけない。
というのが当てはまるような気がします。
すばらしかったなぁ。
ただ、道成寺としては鐘への執念が薄れてしまいました。
2人の白拍子のお互いへの執念のほうが強かったように思います。

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5月はあと1回、2部を見ます。
どの俳優も充実していて、濃い内容を見せてもらえるっていうのはうれしいもんですね~。