2007年6月21日（木）

火星探査のシミュレーションのための実験に参加する人を募集しているそうで、採用になると二年近くも宇宙船内と同じ環境で過ごすことになるらしい。外部との連絡も、双方のやりとりに40分だったか、かかることになる。せまいところにずっとい続け、出ることはできない。肉体的、精神的に非常にきつい仕事のようだ。
裁判員制度が云々されているけど、そっちは実験室に押し込められるわけではないから、その薄皮加減がよけいにつらいような気がしなくもない。
ジョギング中に自由に外を歩く猫と目が合う。何か非常に含みのあるような目をしている。道ですれ違うこちらには無関心な人の目とは違う。自由な猫は、夜になると縄張りの見回りに行くが、これは自由なのか不自由なのか、印象的な緑に光った含みのある目を、意味もなく忘れずにいるのも、自由なのか不自由なのか。そして、すすんで不自由に志願し、そこに飛び込み貴重なデータを提供してくれる方々、もう相当な数の方が、その自由を思っていらっしゃることだろう。

洋司