『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2011年11月22日(火)

2011年11月22日 00時00分01秒 | Weblog
今朝は、エディット・ピヒト=アクセンフェルトの
「J.S.バッハ:チェンバロ名曲集」のレコードを聞いています。

このあいだ、光田健一さんのライブに行った帰りに、
ベートーヴェンのピアノソナタ、8、19、20、23、が入ったレコードと一緒に、入手しました。

光田さんが、アンコールで、美しく弾かれた、
「悲愴」の第二楽章。

僕はCDで、何種類か持ってますが、
家に帰って、レコードで、聞きたくなりまして、
帰りに、新宿のディスクユニオン、クラシック館でもとめました。

アシュケナージの若いころの演奏で、
とってもいいレコードでした。

19番なんかも、奇麗な曲で、昨日、
だいぶ聞きました。

で、今朝は、バッハのチェンバロ。

光田さん、ライブで、トッカータとフーガニ短調を、
すこし弾かれましたが、
そこは、ちょっと楽しいコーナーで、
ネタバレになりますから、
ここには書けません。

思い出しただけで、だいぶ楽しいんです。

バッハの時代には、
ピアノはまだ、ごく初期の試作段階のものしかなくて、
オルガン以外の鍵盤楽器といえば、
チェンバロか、クラヴィコードということになります。

子供の頃にテレビで見た、
「キャンディーキャンディー」の主題歌のイントロの、
奇麗な音、チェンバロだと思いますが、
子供の頃は、なんの音だかわからずに、でも、
奇麗だな、と思ってたものでした。

女子が見るアニメを、男子が見るのは、
恥ずかしいんですが、
うちでは、妹が見てる、ということで、
僕も、たまたまそれを通りすがりに見かけたという、
いいわけができたわけです。

でも、「キャンディーキャンディー」は、
男子にも、人気があったはずです。

ま、それはおいて、
僕などは、のちに、ビートルズのレコードで、
チェンバロを知りました。

中学のころ、
「イン・マイ・ライフ」の間奏について書かれた、
記事を読んで、
チェンバロっぽく聞こえるけど、
あれは、ピアノの回転数を上げた音なんだ、と、
それで、チェンバロの名前を、
覚えたような気がします。

ビートルズの曲で、チェンバロが弾かれてるのは、
「フィクシング・ア・ホール」「ピギーズ」「愛こそはすべて」など、
けっこうあります。

ピアノともギターとも違う、キラキラした、華やかな、
それでいて、どこか素朴な音色が、
バロックな雰囲気をかもし出します。

「フォー・ノー・ワン」のバッキングは、クラヴィコード。
さらに素朴な、不器用な感じの音色です。

自分のことを、自分は、と言う、みたいな。

今朝は、チェンバロの音に、きゅんです。

今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司