29日のライブ後も、沢山のコメントありがとうございます。
嬉しく読ませていただいてます。
ライブで、皆さんからいただいたガーベラの花束、
今も、花瓶に大きく、奇麗に咲いてますよ。
ガーベラは、僕の歌に、
「ガーベラと映画館」というのがありまして、
そこに、10月の誕生花、僕のための誕生花として、
登場するので、その意味もふくめて、
皆さんが、用意してくださったんですね。
もう、ずっと前、15年ぐらいも、前か、
やはり僕の誕生日あたりに、ライブかなにかあったのかな、
それとも、誕生日に合わせて、事務所に送ってくださったのか、
とにかく、ガーベラの花束が、届きまして、
そのときに、花束と一緒にあったメッセージに、
10月の誕生花、と書いてあったような覚えがあります。
誕生花について、詳しく調べなかったんですが、
そのことで、歌を作ったわけです。
「ガーベラと映画館」の出だしの歌詞は、
********
映画を好む人には弱虫が多い
心が弱っているときにふらっと映画館に吸い込まれてしまうという
********
これは、太宰治のエッセイ「弱者の糧」の冒頭からの引用なんです。
昭和16年1月1日発行の「日本映画」に発表された「弱者の糧」の冒頭は、
********
映画を好む人には、弱虫が多い。私にしても、心の弱っている時に、ふらっと映画館に吸い込まれる。
********
とあります。
********
心の猛っている時には、映画なぞ見向きもしない。時間が惜しい。
何をしても不安でならぬ時には、映画館へ飛び込むと、少しホッとする。
********
と続きます。
太宰は、たいていの映画に泣かされる。と書いています。
僕も、中学とか高校のころは、一人で時々、映画館に行きました。
似たような思いがあったかもしれません。
「ガーベラと映画館」を作ったころは、だいぶ、太宰にはまってましたから、レコード会社のスタッフにも、そんな話ばかりしてて、ちょっとあきれられてたかもしれませんが、でも、スタッフも、好きな映画の話など聞かせてくれて、キャンペーンの移動中など、楽しかった覚えがあります。スタッフは、「ショーシャンクの空」って、言ってたかな。
僕は、「ベルリン・天使の詩」が大好きですが。
「ガーベラと映画館」のころは、映画「ガメラ」のリメイクが流行ってて、そのことも、歌の中に、入れ込みました。
「この花の名前、知ってる?」って聞かれた主人公が、
適当に、そのへんに見えた映画のポスターを見て、
「ガメラ」と答えたら、
「おしい」と、言われる、という。
自分でも、作りながら、変だけど、面白いところだと思いましたね。
ガーベラと映画がつながって。
太宰を意識した、どっちかというと、話のかみ合っていない、二人の物語ですね。
ベースラインなんかは、実は、当時、ベースを弾いていただいてた大野由美子さんのバンド、バッファロードーターが引用していた、ラガマフィン調のラインを、参考にしました。
ギターは、プリンスを意識してるところもあって、個人的には、もう、好きなものを全部入れた、みたいな曲になってますが、出来上がりは、あっさりしてて、たぶん、ちゃんと久保田洋司になってたと思います。
いつか、また、歌いますね。
今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司
嬉しく読ませていただいてます。
ライブで、皆さんからいただいたガーベラの花束、
今も、花瓶に大きく、奇麗に咲いてますよ。
ガーベラは、僕の歌に、
「ガーベラと映画館」というのがありまして、
そこに、10月の誕生花、僕のための誕生花として、
登場するので、その意味もふくめて、
皆さんが、用意してくださったんですね。
もう、ずっと前、15年ぐらいも、前か、
やはり僕の誕生日あたりに、ライブかなにかあったのかな、
それとも、誕生日に合わせて、事務所に送ってくださったのか、
とにかく、ガーベラの花束が、届きまして、
そのときに、花束と一緒にあったメッセージに、
10月の誕生花、と書いてあったような覚えがあります。
誕生花について、詳しく調べなかったんですが、
そのことで、歌を作ったわけです。
「ガーベラと映画館」の出だしの歌詞は、
********
映画を好む人には弱虫が多い
心が弱っているときにふらっと映画館に吸い込まれてしまうという
********
これは、太宰治のエッセイ「弱者の糧」の冒頭からの引用なんです。
昭和16年1月1日発行の「日本映画」に発表された「弱者の糧」の冒頭は、
********
映画を好む人には、弱虫が多い。私にしても、心の弱っている時に、ふらっと映画館に吸い込まれる。
********
とあります。
********
心の猛っている時には、映画なぞ見向きもしない。時間が惜しい。
何をしても不安でならぬ時には、映画館へ飛び込むと、少しホッとする。
********
と続きます。
太宰は、たいていの映画に泣かされる。と書いています。
僕も、中学とか高校のころは、一人で時々、映画館に行きました。
似たような思いがあったかもしれません。
「ガーベラと映画館」を作ったころは、だいぶ、太宰にはまってましたから、レコード会社のスタッフにも、そんな話ばかりしてて、ちょっとあきれられてたかもしれませんが、でも、スタッフも、好きな映画の話など聞かせてくれて、キャンペーンの移動中など、楽しかった覚えがあります。スタッフは、「ショーシャンクの空」って、言ってたかな。
僕は、「ベルリン・天使の詩」が大好きですが。
「ガーベラと映画館」のころは、映画「ガメラ」のリメイクが流行ってて、そのことも、歌の中に、入れ込みました。
「この花の名前、知ってる?」って聞かれた主人公が、
適当に、そのへんに見えた映画のポスターを見て、
「ガメラ」と答えたら、
「おしい」と、言われる、という。
自分でも、作りながら、変だけど、面白いところだと思いましたね。
ガーベラと映画がつながって。
太宰を意識した、どっちかというと、話のかみ合っていない、二人の物語ですね。
ベースラインなんかは、実は、当時、ベースを弾いていただいてた大野由美子さんのバンド、バッファロードーターが引用していた、ラガマフィン調のラインを、参考にしました。
ギターは、プリンスを意識してるところもあって、個人的には、もう、好きなものを全部入れた、みたいな曲になってますが、出来上がりは、あっさりしてて、たぶん、ちゃんと久保田洋司になってたと思います。
いつか、また、歌いますね。
今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司