『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2009年6月22日(月)

2009年06月22日 00時00分01秒 | Weblog
雨が続くことである。

前にも、書いたが、
ずいぶん前、
朝のテレビ番組に毎週出ていた頃に、
とっても良い天気の日があって、
番組終了後、
テレビ局の食堂で、食事をしながら、
いつもこうだったらいいですねぇ、などと、
話していたら、
天気予報担当の気象庁の方から、
それでは、米が育ちませんよ、と言われ、
確かに、とそこにいた皆、首肯したことであった。

地球が、このぐらいに、いつも曇っていて、
雨の降っている星だったとしても、
それはそれで、
それに適応した生命が、暮らしていたろう。

いつも雨なのだから、傘などいらないね。
などというのは、傘を知るものの発想であるが、
今の人たちに、まったく想像も出来ない、発想が、
どこかに、あることを思うと、
それが、あると思うだけで、なにか幸せである。
これから、発想されようとする、ある発想。
未必の故意みたいな。
しかし、それは、
まったく別の場所だとか、未来に限らず、
ちょっと、昔、あるいは、今、ここにもあったことかもしれない。

もし、電子メールしか知らなかったら、
この、「今日の出来心」、
手書きのFAXで、MMRに送ろう、などという、
発想が、出てこない。

出てこない場合、
電子メールが使えない、となると、
あわてんぼうの僕などは、
白紙に手書きしたものを、
電車に乗って、MMRまで、持って行きそうである。
電車もなければ、歩いて行きそうである。
白紙もなければ、口頭で、か。
そっちのほうが、楽しいじゃないか、など、
思いもする。

FAXを知らないのなら、そうしてしまいそうである。
だんだん、今、ここ、から離れていくが。

今を、便利な世の中、と思うことが多いけれど、
電車で届ける、的なことを、毎日しているような、
気もするのであった。

洋司