「日めくり万葉集」、
先ほど見たのであるが、
ある歌の時に、瀬戸内海の、
青い海と、緑の島々が、映り、
とってもきれいであった。
あるミュージシャンが、そこで、
サキソフォンを吹くのである。
はじめに、瀬戸内海の風景だけが映り、
そこに、サキソフォンの、ちょっと低い音が、
ボー、という感じで、重なってきた。
何の音か、と思った。
別の歌の時に、
土笛を、吹く人が出たこともあったので、
そういう、どこか、原始の音色というか、
そんなもののような気がして、
なにが出てくるだろう、とわくわくしたのであった。
カメラがゆっくりターンし、
その音の正体を、映し出した。
キラキラに輝くサキソフォン。
フレーズは、そこから、半音階で、
お洒落な展開をするのであった。
しかし、それでも、なお、
自然の中にある、なにか、
波の音だとか、
動物の鳴き声だとか、
風が木を揺らしながら、吹く音だとか、
そういうものを、感じさせられて、
さっきの、わくわくが、増したのであった。
こんなことを、書いていると、
たまらず、そばにある、ナイロン弦のギターをとり、
数曲、自分のためだけに、弾いてみたところである。
頭で覚えている感じもなく、
手、が覚えるものでもなかろう、と思いながら、
別のことなど、考えられない。
よけいなことを考えると、間違えそうである。
習字をしている時とは、全く違って、
こっちは、意外に、無心なような、気がするのであった。
洋司
先ほど見たのであるが、
ある歌の時に、瀬戸内海の、
青い海と、緑の島々が、映り、
とってもきれいであった。
あるミュージシャンが、そこで、
サキソフォンを吹くのである。
はじめに、瀬戸内海の風景だけが映り、
そこに、サキソフォンの、ちょっと低い音が、
ボー、という感じで、重なってきた。
何の音か、と思った。
別の歌の時に、
土笛を、吹く人が出たこともあったので、
そういう、どこか、原始の音色というか、
そんなもののような気がして、
なにが出てくるだろう、とわくわくしたのであった。
カメラがゆっくりターンし、
その音の正体を、映し出した。
キラキラに輝くサキソフォン。
フレーズは、そこから、半音階で、
お洒落な展開をするのであった。
しかし、それでも、なお、
自然の中にある、なにか、
波の音だとか、
動物の鳴き声だとか、
風が木を揺らしながら、吹く音だとか、
そういうものを、感じさせられて、
さっきの、わくわくが、増したのであった。
こんなことを、書いていると、
たまらず、そばにある、ナイロン弦のギターをとり、
数曲、自分のためだけに、弾いてみたところである。
頭で覚えている感じもなく、
手、が覚えるものでもなかろう、と思いながら、
別のことなど、考えられない。
よけいなことを考えると、間違えそうである。
習字をしている時とは、全く違って、
こっちは、意外に、無心なような、気がするのであった。
洋司