近くのガソリンスタンドで働いているおにいさん、よくみれば、あどけない顔である。バイクを洗っていた。いつも、僕が走っている(ジョギングのこと。車やバイクを走らせているのではない。)時間帯は、仕事の終わる時間なのだろう。スタンドのおにいさん二人が、自分たちのバイクを並べて、整備したり掃除したりしてる。バイクが好きなんだろうな、と勝手に想像しながら走るが、本当は、別に好きではないかもしれない。普段の安全のために、整備しているだけかもしれない。僕も、好きで走っているわけではないと思うし、例えば、ギターを整備したり、ワックスをかけたりするが、これは好きでやっているというより、日ごろのメンテナンスの一部に違いないと思っているのである。ま、想像するぶんには、自由である。おにいさんたちが、バイクが好きで、二人で話も盛り上がっていて、毎日の仕事の疲れや緊張も、そういう時間があれば平気さ、って、こんな想像が、息の切れるジョギングの、励みにもなっているのであった。
洋司
洋司