軽い小説が読みたくて、図書館で見つけたので借りて読みました。
「阪急電車」、「フリーター、家を買う」に続いて3冊目の、有川浩作品、
軽い読み物を探している時には、間違いのない選択でした。
三匹のおっさん | |
有川 浩 | |
文藝春秋 |
装丁から想像できる通り、内容はマンガです。
一応、私が”マンガ”と表現するのは、
ファンタジーではないけれど、設定にリアリティがない場合。
ただ、リアリティを出そうとして失敗したとかそういうことではなく、
この世界では、それでいいんだという了解のもと書かれているものを
私はそう表現させてもらっています。
もしかすると、それを”ライトノベル”というのがほぼ一致するということなのかもしれません。
子供のころから仲の良い、定年世代のオヤジ3人が、私設自警団を結成し、
町に起こる犯罪を人知れず取り締まるというパターンで6話から構成されています。
また、おっさんの一人、剣道の達人キヨの孫で高校生の祐希と、
頭脳派のおっさんノリの娘でやはり高校生の早苗とのラブストーリーが絡んでいるので
マンガ感たっぷりです。
とにかく罪のないお話で、読みやすいし、人情感たっぷりだし、
その上、久し振りの高校生のいじらしいラブストーリーに
ドキドキしたりして、軽いけれど、楽しい読書でした。
心が疲れているときには、ピッタリです。