本が好き 悪口言うのもちょっと好き

読書日記です。っていうほど読書量が多いわけではないけれど。。。

美しい国へ 安倍晋三

2006-09-16 | その他

 この記事に、毎日のように、アダルトサイトからのトラックバックが届き、気がつけば、記事が消えていました。私がもしかしたら、コメントを消そうとして記事まで消してしまったのかもしれませんが、それなのに、まだトラックバックは続きます・・・・。

 

 どうしてでしょうか。私はこの本を読んで、面白いなと思ったこともあり、そう書いたと思います。でも、100%賛成していたわけでもない。

 

 こういう嫌がらせをとめるにはどうしたらよいのでしょうか。


坊ちゃん 夏目漱石

2006-09-09 | 小説

 今まで読んでおりませんでした。これでは本が好きなんていえませんねぇ・・・・。

 

 青春時代にはじめてであった漱石が「こころ」で、あのくらーい世界にはまってしまった私は、明るい系の漱石には興味がわかず、今の今まで読んでいませんでしたが、おもしろいですねぇ・・・・・。

 

 ”単純バカ”キャラクター「坊っちゃん」の頭のフィルタを通して見える世界は、とてもシンプル。周囲は、”いけ好かない奴”、”訳のわからない奴”ばかりです。自分の周りはみんなバカだと思っている(このあたり、現代の若者と十分通じるじゃない・・・。結局明治時代だって一緒なんですね。)。坊っちゃんが、あまりにも、単純に周囲の人間を評価していくからこそ、読者はその裏にある、どろどろとした人間模様を想像せずにはおられない。 だからこそ、”うらなり”というような本が、現代の作家によって書かれたりするのですね。

 

 これを中学生の頃に読んでいないのが本当に残念です。その頃読んだ時に感じたことと、今感じることの違いを、自分で楽しめそうなのになぁ。


神様からひと言 荻原浩

2006-09-02 | 小説

 ”明日の記憶”を読む前に、購入していたのですが、「明日の記憶」を読んだら、もっとこの人の本を読みたいという気がしなくて、しばらく、机の上に”つん読”状態でした。でも、”書店員さんが大絶賛”という帯に、勇気づけられて手にとってみました。

 

 帯の裏表紙側には、「258ページでおもわず「面白~い」とつぶやいた」という読者評があり、途中でくじけそうになりながらもきっと258ページで面白くなるんだろうと、読み続けました。が、べつに258ページに来てもそれまでと何が変わった訳でもなく・・・、ただここまで来たら、読み切ろうという気持ちだけで読みきりました。というわけで、結構時間がかかりました。

 

 Amazonでも読者のレビューは結構よいので少しびっくり。この程度でいいの・・・?小説なんてつまらないと思っていて、マンガ以外はあまり本を読まない読者がその先入観で読んでみたら、”小説なのに以外に解りやすくて面白い”と感じたという事でしょうか。それなら、これからはこの手の小説が増えるんでしょうかねぇ。マンガに比べてせっかく時間をかけて読むのであるから、もうあと50mくらいは掘り下げてほしいものですねぇ・・・。

 

 物語は、ある老舗食品会社の「お客様相談室」が舞台。リストラ要員が送られるこの部署は、製品に対する客のクレームを受け付けるのが主な仕事。主人公は、販促会議で上層部の不況を買い、この部署に送られた主人公涼平は、滞納した家賃を払うため、辞めるに辞められず、この部署で働き始める。無理、無体な客のクレームを処理しながら、会社の不正に気づき、それを暴いていくと言う内容です。 

 

 ちなみに、私は昔、電化製品の量販店にいました。商品にクレームをつける人と言うのは、どんなものにでもクレームをつけて、自分の非常識を棚にあげ、他人のことを責める人たちです。(もちろん、真っ当なことで、電話をしてる方はいますが、それらは、”クレーム”とは言いませんでした。) ですから、もしかしたら、そういうクレームをつける人たちの実体を全然知らなかった人には面白いのかもしれませんね。また会社の組織についても、それなりに現実を見ているので、登場人物が演じる舞台の設定にも、やや無理が感じられ、あまり取材をしないで、小手先で書いたなという感じです。もちろん、そうい設定自体がお手軽な作品があってもいいのですが、その場合でもキャラクタにもうすこし、ウーンと唸らせるものがないというのは、やはり作家の技量の問題?・・・・と思いました。それとも単に好みの問題?