Kazekaoru

退屈と付合うの結構大変です。
心に残ったことを、初夏の風のように書いていけたらと思っています。 

カップル

2011-12-09 20:32:22 | エッセイ

 


昨年の今頃だった。
今日のように冬の雲に被われていない、
過ごしやすい日だった。
今日のように雨雲が現れていなかった。
大雪を過ぎたのに、暖かい青空の見える一日だった。

今年は塩害の被害は大きく、
葉先を錆びた金属のようにしているが、
昨年は、街も自然公園の木々も綺麗に紅葉していた。

紅葉した落葉を見ていると、
水分を失い綺麗に葉を染めた姿は、
私の目を楽しませてくれた。



夕暮れ時、由比ヶ浜海岸に行くとたくさんの人が、
伊豆半島に沈んでいく夕日を眺めていた。
私も砂浜に下りると、カップルが写真をとっている姿に出くわした。
二人は、デジカメを旅行カバンの上に置きスナップを撮ろうとしていた。
私は、旅行カバンの上に置かれたカメラを見ながら不自由さを感じた。



シャッターを押して上げたい気分させていた。
しかし、私の勝手な思い込みだった。
二人がカメラに写る姿は、
二人だけの思い出のスナップだった。

今日は昼下がりから晴間が見えた。
窓から差し込む陽射しは、午前中の冬の雲と違って暖かく感じた。
外出もしやすくなり、部屋を出ることにした。
歩道には、大きな銀杏の葉が落ちていた。
紅葉も終盤を迎えているが、銀杏といろはもみじの一緒の姿は、
終盤を迎えている時期にしては良い風景だった。









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