goo blog サービス終了のお知らせ 

それが一番の問題

概要は後からついてくる

武者小路実篤詩集 亀井勝一郎編

2008年09月13日 | 小説
二十五歳時の作品から歳を随分重ねた後のものまで集められている。

青年期の作品には少し退屈に感じた。

歳を重ねてからものには、心に響くものが多くあった。
きっと、僕が普段見落とすことに対する喜びがうたわれていたからだと思う。

一つきになったのは、愛とか神とかキリスト教徒を思わせる言葉がたくさん使われていたこと。
ネットで調べた限り、武者小路はそうでなかったらしいんだけど。
うーん、なんでだ、なぜ他の言葉ではいけなかったのだ?
今とはconnotationが違うのかな、、、。それとも当時の武者小路のキャラクターは、
connotationなどoverrideする力があったのか。

最後に、
武者小路は、浮世離れし続けた人だったんだね。
批評家の中には、彼を世間知らずで無責任のボンボンだと悪く言う人があるらしいけど、
そうありつづけることは簡単じゃないと思う。それでいいじゃないか。
確かに、呑気なもんだな、と思う作品もあるけど、それは見方によるし、
そういう人間がいない世の中などつまらないに決まってる。

武者小路のように無邪気に喜びを感じられるジジイになりたい。

武者小路実篤詩集 (新潮文庫)
武者小路 実篤,亀井 勝一郎
新潮社

このアイテムの詳細を見る

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする