goo blog サービス終了のお知らせ 

それが一番の問題

概要は後からついてくる

おぱらばん (新潮文庫) 堀江 敏幸

2009年04月04日 | 小説
おぱらばん (新潮文庫)
堀江 敏幸
新潮社

このアイテムの詳細を見る


んー、外国語を長く勉強した人の文章。

読みやすいんだけど、ブツ切りになってる感じがする。

どこか堅い。

「おぱらばん」にただよう哀愁はすごく好きだけど。

中国人が話すフランス語、日本語で表記するときは平仮名か、、、
おもしろいな。

雪沼とその周辺 (新潮文庫) 堀江敏幸 新潮社

2009年03月14日 | 小説
雪沼とその周辺 (新潮文庫)
堀江 敏幸
新潮社

このアイテムの詳細を見る


本格的短編小説集って感じ。
それぞれの短編が、テーマ(雪沼という土地)で束ねられている。

一体どんな気持ちで書いたのか。
モデルになった土地にしばらく滞在したと解説で読んだように思うけど、
何がそうさせたのか?どんな心理状態で決心して実行に移したのか?

東京で会社員をしている僕よりも著者の時間の流れはゆったりしているのか?
そうでなければ書けないと思う。

僕には何かを作り込む時間・精神的余裕が見あたらない。

それを作りだすのも才能の一部。

逃げ腰じゃ駄目だな。

わたくし率イン歯ー、または世界 川上 未映子 講談社

2009年01月06日 | 小説
わたくし率イン歯ー、または世界
川上 未映子
講談社

このアイテムの詳細を見る


この発想は、カフカの短編くらい奇抜だと思う。
自分の読書経験が乏しいだけかも知れないけど。

それと、文体。「乳と卵」の前に書いた作品ってことが良くわかる。
「乳と卵」の文の方が読みやすくなってる。

「乳と卵」はジェンダーが強く、「わたくし率イン歯ー、または世界」は普遍的なテーマ。

主人公がブスだと明かしてしまう所が凄いと思った。

アメリカ (角川文庫) フランツ カフカ,フランツ・カフカ 角川書店

2009年01月03日 | 小説
アメリカ (角川文庫)
フランツ カフカ,フランツ・カフカ
角川書店

このアイテムの詳細を見る


今回読んでる途中に昔読んだことがあることを思い出した。
前回も今回も途中で辞めた。説明が多すぎて、ストーリーの展開が遅い。
「城」も途中で辞めた記憶がある。

カフカは短編しか受けつけないみたい。

煙か土か食い物 (講談社文庫) 舞城 王太郎 講談社

2009年01月03日 | 小説
煙か土か食い物 (講談社文庫)
舞城 王太郎
講談社

このアイテムの詳細を見る


文章に勢いがあって、一気に読んでしまった。

登場人物が素敵にスーパーなので、自分までスーパーになった気がした。

カタカナで表記されてる英語が主人公のキツイ正確をマイルドに感じさせる。

ミステリはめったに読まないから他の作家の作品とは比べようがないけど、定価を払って読んだ後悔なし。

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) 筒井 康隆 岩波書店

2008年12月24日 | 小説
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)
筒井 康隆
岩波書店

このアイテムの詳細を見る


ちょっと久々の筒井康隆。

この人の頭はどうなってんのかと毎回思う。

大学教授の政治は、僕には直接関係ない。
腐ってるなぁとは思うけど、どこも同じでしょう。
とゆうか、カワイイ方だと思う。

文学批評の手法は、とても読みやすく、わかりやすい。
、、、それだけに忘れやすい。

深く掘り下げるつもりはないからいいけど。

兄弟 余 華 文藝春秋

2008年12月15日 | 小説
兄弟 上 《文革篇》
余 華
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


久しぶりに長編小説を読んだ。
途中で飽きてしまうかも知れないと思ったけど、読み進めるにつれページをめくるスピードは速くなった。

優れたキャラクターやストーリーもさることながら、この作品の文学的な価値が素晴らしいと思う。

新聞やブログのような細切れの情報ではカバーできないほど大きな題材で、教科書のように退屈ではない。
歴史小説の要素は含んでいるが、ストーリーは現代に及ぶ。そして、もちろん、現代とは何か、人間とは何かを考えさせる。
小説家にしかできない仕事。

と思っていたら、この余 華って作家はノーベル賞の候補だそうな。
それも頷ける。




幕末新選組 池波正太郎 文藝春秋

2008年12月03日 | 小説
幕末新選組<新装版> (文春文庫)
池波 正太郎
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


何年ぶりかの時代小説。
あまりに日本史を知らないので、買ったまま読まずにいた幕末新選組を手に取った。
あんまり面白いので一日で読んだ。

それでも時代小説の主人公には憧れる。
気分はいいんだけど、「自分は永倉新八ではない」ということは覚えておかないと。

藤沢秀行もそうだけど、、、一芸に秀でるというか、譲れないモノを持っている男は
かっこいい。

生涯それを信じきって一生を終えることができる人は希。
だからこそ光って見えるのかな。

それにしても、どうして池波正太郎は、天皇(様?)の行動をやたら丁寧な言葉で
書いたかな。
著者の思想か政治的な理由か。

大した問題じゃないけどさ。