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それが一番の問題

概要は後からついてくる

苦しかったときの話をしようか 森岡毅

2019年08月13日 | 
著者の子供に向けて書かれたらしいが、
30代でも、40代でも読んだ方が良い。

若い頃に考えていたが、仕事をしているうちに
仲間もできて、なんとかう過ごしている自分に
ハッとするはずだ。少なくとも僕はした。

本棚に置いておいて、たまに読み返す本の一つにする。

何年も前。NHKのプロフェッショナルかなんかで見たのを覚えていた。
USJの立て直しで、データを使ったマーケティング。
ブラックベリーと家で子供とゲーム。
なぜだかとても印象に残っていた。

本を読んでみて良かったと心底思う。

イシューからはじめよ 安宅和人

2019年03月02日 | 
いくつかハっとしたことがあった。

悩むと考えるは違うとか、
利根川進さんの言葉らいしけど、
ちょっと面白い程度で研究のテーマを選んでいたら、
本当に大切なことをやる暇がない、とか。

「犬の道」も意識して避けないといけない。

とか。

具体的なアプローチに関しては、
僕の仕事内容とのレレバンシーは
やや低い印象。

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
クリエーター情報なし
英治出版



森博嗣 作家の収支

2019年02月25日 | 
小説はあまりたくさん読んでいないけど、
気になる作家の気になるタイトルなので読んだ。
キンドル版。

タイトルに偽りなし、、、
というかそのまま。

印税の%がことこまかに
書かれている。

売れればとても儲かる。
売れなければ食えない。

著者はアルバイトとして書き始めたらしい。
その後も、主たる目的はお小遣い稼ぎ。
専業になってからも、あくまでも「仕事」としている。

僕はこのアプローチは健全かも知れない。
少なくとも、精神を病んだりはしずらいだろう。

単純な興味欲を満たすためには良い本。
特に作家の収支に興味がある人は。


作家の収支 (幻冬舎新書)
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幻冬舎

何も起こりはしなかった―劇の言葉、政治の言葉 ハロルド・ピンター

2017年10月16日 | 
何も起こりはしなかった―劇の言葉、政治の言葉 (集英社新書)
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集英社


政治の欺瞞やメディアの機能不全。
昔から良くわかっていること。
それの実例が多く出てくる。

アメリカに関する内容が多い。
ジャイアン状態。ドラえもんはいない。
ではどうするか。どうにもならない。これが現実。

朝のニュースのゴシップなんて、どうでもいいん。

50代の主婦をメインの視聴者として想定しているらしい。
確かに疲れた日常で、世界の悲惨な状況のことを気にする時間なんてほどんどない。
だからと言って、このままで良いというわけではない。

少なくとも自分の頭で考えないと。
心地よい言葉のクッションで、知性や意志が窒息しないように。

職業としての小説家

2017年10月15日 | 
職業としての小説家 (新潮文庫)
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新潮社


最近どうも村上春樹の本を読みたくなっている。

この本には、村上さんの小説家としての歩み及びスタンスについて書かれている。
小説を書き始める前の生活につても書かれていて、彼の人となりも伺い知れる。

海外に出るときに、覚悟があったこと。
当然と言えばそれまでだが、正直なところ意外だった。
いつでもひょうひょうとしたイメージがあるから。

毎日決まった枚数を書く。
自由に書けば良いのであり、小説家は、締め切りに追われてなんぼのような考え方は不自由。
確かにそうだと思った。

この本で村上さんが好きだと言っている作家の作品を読んでみようと思う。

それにしても、この類の本は初めて読んだ。
他の小説家が同じトピックで書いた本があれば是非読んでみたい。
島田雅彦さんとか。


生和寛 50歳からの男の嗜み 趣味か教養か

2017年10月09日 | 
50歳からの男の嗜み 趣味か教養か
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講談社


良い本。池波正太郎の「男の作法」を思い出す。

アカデミックな知識ではない。
どうすれば良く生きることができるか。
時間を活かし、充実した人生を送ることができるか、
そのコツというか、pretty specificで、実用的なtipsが
たくさん記されている。

僕は特に、セカンドハウス、ファッション、車に惹かれた。
yeah, fuck コスパ to a certain extent。

たびたび読み返したい。

ヒップホップ・ドリーム

2017年10月08日 | 
新宿ストリート・ドリームを聴いた。それで興味が湧いた。

この本に書かれてる、高校までの生活の雰囲気は自分も体験した。

それ以降は大きく違う。

葉っぱをこんなに堂々と吸うやつらがいたなんてら知らず。
また、ビジネスのことをこんなにおおっぴらに書いちゃっていいのだろうか。
日本各地にラッパーのつながりがあることも知らず。

抗争のことは全くわからない。
不良あがりの世界であることを踏まえると不思議ではない。
ドロドロした感じ。「空気を入れる」は初めて聞いた表現。

詳しいことはわからないけど、レーベルという会社?ブランド?を立ち上げて、
自分自身や自分が認めた音楽を発表する環境を作るのは素晴らしいことだと思う。
自分にはそんな発想なかった。

みみずくは黄昏に飛びたつ 村上春樹 川上未映子

2017年09月03日 | 
みみずくは黄昏に飛びたつ
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新潮社


川上未映子が村上春樹をインタビューしている。
読者と書き手の両方の視点から。

村上春樹はキャクターはあまり設定しない、、、。
どんなキャラかは、書いている途中でわかってくると、、、。
そんなんで長編を書き始めるんだから、
よほどの直感が働いているだろうか。

村上春樹は、作家には5、6個くらいしか
書ける小説のパターンがないと言う。
だから作品は似てても良いのだそうだ。
そう割り切っていることが知れてすっきりした。
「ねじまき鳥」と「騎士団長」があまりに似ているし、
スーパーナチュラルが登場することはも毎度に思えるし、
少し疑問に思っていたから。

短篇小説講義 筒井康隆

2017年04月02日 | 
短篇小説講義 (岩波新書)
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岩波書店


この人の文章を読むたびに思う。
なんて明晰なのだろうと。

感性、着眼点、度胸等、 there is a lot of things that make him a great writer, but it is this 明晰さ that astonishes me the most.

この本では、明確な解説文を書いている。
小説の中では、現実からぶっ飛んだ内容を同じ明確さで書く。
筒井康隆は非常にIQが高いとどこかで聞いた記憶があるが、IQがなせる技なのだろうか。