久方ぶりに、山村暮鳥 2012年10月22日 | Weblog 自分はいまこそ言はう 山村暮鳥 なんであんなにいそぐのだらう どこまでゆかうとするのだらう どこで此の道がつきるのだらう 此の生の一本みちがどこかでつきたら 人間はどうなるのだらう おお此の道はどこまでも人間とともにつきないのではないか 渓間(たにま)をながれる泉のやうに 自分はいまこそ言はう 人生はのろさにあれ のろのろと蝸牛のやうであれ そしてやすまず 一生に二どと通らぬ道なのだからつつしんで 自分は行かうと思ふと (ころころと変わる僕の心情ですが、心の片隅に残っている詩です。)