自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

半不稔

2012年10月17日 | Weblog

 稲の刈り入れ時です。僕んちから車だったら1時間もかからない地域の小学校で稲の収穫をしたという記事が目にとまった。以下は新聞記事より。
 学校近くの水田で刈り取りをしたところ、もみの中身は半分が空っぽ。子供たちは半世紀を超えてなおも続く放射能の影響の恐ろしさを実感したという。
 被爆直後に長崎の爆心地近くで九州大学農学部が稲を採取し、研究のために栽培を続けてきた。平和運動に取り組むNPOが13年前に譲り受け、口コミで全国に広がった。上記の小学校では今春、NPOからコップ一杯のもみを受け取り、子供たちが水田の一角に苗を植えた。
 刈り取った稲は一見すると普通だが、半分ぐらいは空のもみが混じる。「半不稔」という「原爆稲」特有の現象だ。食べても影響はないが、子供の一人は「稲が軽く、もみが空っぽなのには驚いた」と言う。校長先生は「放射能の影響は悲惨だが、なお実をつけようとする自然の力強さも分かってもらえたら」と話す。

(貴重な体験を子供たちはしたものだと思う。放射能の影響の悲惨さと自然の力強さを体得したものと思う。僕はと言えば、「半不稔」という言葉を初めて知り、同時に「半不稔」現象がもっと広く知られることが大事なことではないかと思った。)