『別れる決心』(パク・チャヌク監督、2022年)を観てきた。
男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。
取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。
いつしかヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。
やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。
しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった・・・
(公式サイトより)
生真面目な性格である、釜山の警察署刑事・ヘジュン。
妻はイポ市に住んでいて、週末に帰るという生活をヘジュンはしている。
そんなある日、男が山頂から転落死する事件が発生する。
ヘジュンは、その男の妻ソレをマークし秘かに監視する。
だがその過程で、意識せずともソレの魅力にも惹かれていく。
事件は、上司の意向を含め結果として自殺とされる。
疑問を持つヘジュンは、犯人がソレである証拠を掴むが彼女のためにそれを葬る。
時は過ぎ、イポ市に転勤となったヘジュンが妻と市場に行くと、偶然か、新たな夫を連れたソレと出会う。
そしてある日、ソレの夫がプールで殺される。
と、このような第二の事件が発生するが、テーマは、刑事と被疑者の、絶対侵してはいけないはずの、それでも微妙な関係性での二人の間の感情表現。
要は、立場が相反する二人の心理的恋愛。
ただ観ていて、戸惑う場面構成もあって、例えば、双眼鏡でソレを監視するヘジュンがその部屋にいるかのように錯覚する場面などは、
何の約束ごともなく映し出されるので、何のことか最初戸惑ったりする。
そればかりか主体が会話劇なので、観ているこちらはギリギリのところで内容について行って、頭をフル回転しながらやっと追いついたりする。
それでも飽きさせることなく楽しませるのは、監督パク・チャヌクのなせる技かなと、感心したりする。
でも真にこの作品の良さを知るには、再度観てみないと評価できないなと思ったりもする。
そうなると、疑問に思うのは、作品としての映画の良し悪しは、何度か観ての結果なのかということ。
やはり、映画は一度観てなんぼの世界と思うから、今はDVDで見直しができたりしても一発勝負にしてほしい。
男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。
取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。
いつしかヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。
やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。
しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった・・・
(公式サイトより)
生真面目な性格である、釜山の警察署刑事・ヘジュン。
妻はイポ市に住んでいて、週末に帰るという生活をヘジュンはしている。
そんなある日、男が山頂から転落死する事件が発生する。
ヘジュンは、その男の妻ソレをマークし秘かに監視する。
だがその過程で、意識せずともソレの魅力にも惹かれていく。
事件は、上司の意向を含め結果として自殺とされる。
疑問を持つヘジュンは、犯人がソレである証拠を掴むが彼女のためにそれを葬る。
時は過ぎ、イポ市に転勤となったヘジュンが妻と市場に行くと、偶然か、新たな夫を連れたソレと出会う。
そしてある日、ソレの夫がプールで殺される。
と、このような第二の事件が発生するが、テーマは、刑事と被疑者の、絶対侵してはいけないはずの、それでも微妙な関係性での二人の間の感情表現。
要は、立場が相反する二人の心理的恋愛。
ただ観ていて、戸惑う場面構成もあって、例えば、双眼鏡でソレを監視するヘジュンがその部屋にいるかのように錯覚する場面などは、
何の約束ごともなく映し出されるので、何のことか最初戸惑ったりする。
そればかりか主体が会話劇なので、観ているこちらはギリギリのところで内容について行って、頭をフル回転しながらやっと追いついたりする。
それでも飽きさせることなく楽しませるのは、監督パク・チャヌクのなせる技かなと、感心したりする。
でも真にこの作品の良さを知るには、再度観てみないと評価できないなと思ったりもする。
そうなると、疑問に思うのは、作品としての映画の良し悪しは、何度か観ての結果なのかということ。
やはり、映画は一度観てなんぼの世界と思うから、今はDVDで見直しができたりしても一発勝負にしてほしい。
いつもご丁寧な返信ありがとうございます。
意味深な題名「別れる決心」、観ました。
パク・ヘイル、タン・ウェイともにクラシカルな大人の雰囲気があり良かったですね。またパク・チャヌク監督特有の過激な描写がなくて、お陰で画面から目を背けることもなく観れました。
品性云々のセリフがありましたが、映画も品がありました。
私はドラマは主に韓国のサスペンスものが好きでよく観ているせいか、出演者も内容も映像もそれほど驚きはありませんでしたが、音声翻訳アプリや絶壁の岩山の登山、砂に埋もれていく様は斬新でした。
ヘジュンの妻が子供もいるのに未練もなく?さっさと別れる決心をしたのがなんとも皮肉に思いました。
余韻はソレの強く悲哀に満ちた眼差しと、何故ソレは海へ、ではなく砂を選んだのか?です。
映画の良し悪しは、何を持って判断すべきかは正直分かりませんが、私は単純に興味深く面白かったか共感できたか、映像の美しさなどです(*^^*)
この作品とっても面白かったです。
でも会話が多いと、字幕を読んで内容を組み立てて行かなければいけないので、この作品の良さを真に理解できたのか心もといです。
ですので、DVDになったあかつきには再度観てみようと考えています。
というのも前回の「お嬢さん」(2017.3.28のブログ記事)の方がもっと面白かったな、との印象がありますので。
「お嬢さん」、拝読しました。私、失礼なコメントしていますね、ご免なさい。この映画、評判なのは知っていたのですが、エロチック(絡み)と言うのがどうも苦手になってきて敬遠していました。
この映画でデビューしたキム・テリさんのドラマ「
ミスター・シャンシャイン」「二十五、二十一」も素晴らしい演技でした。
確かに、パク監督の「JSA」や「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」などに比べて、衝撃的な面白味はありませんでしたね。この頃は韓国の字幕に馴れているのか微妙なニュアンスも楽しんでいます(*^^*)
パク・チャヌク監督の作風イメージの全体として、大体こんなだろうとの私自身の感じは持っているんですが、でも、知っている題名で「復讐者に憐れみを」「親切なクムジャさん」「渇き」は観ていないので、と言うか観ていてもどの内容なのかわからないので、これを機会にどこかでチャント観ておきたいなと感じました。
ほかの人もそうでしょうけど、ある作品をキッカケとして関連する他の作品を観ていく、これが映画を観る醍醐味ではないでしょうか。