原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

クーちゃん劇場、続演中!

2009年04月16日 11時07分14秒 | 地域/北海道
釧路川河口にラッコのクーちゃんが現れてから、およそ三カ月が経過した。当初はテレビや新聞報道が続き、連日のように幣舞橋に多くの市民が見物に集まっていた。最近はクーちゃんの話題が影をひそめている。もう北の海に帰ってしまったのかなと思いながら幣舞橋に出かけてみた。しかし、クーちゃんはまだいた。見学者の数はめっきり減ったものの、カメラを持った人や家族連れもいる。クーちゃん劇場はまだまだ継続中なのであった。

久しぶりに見たクーちゃんは、すっかり釧路川に慣れたようだ。川底の様子も把握しているのだろう。潜ったままどこかへ出かけて3~4時間ほど姿を消すこともある。彼だけが知る秘密の場所があるのかも。毎朝日課のように、6時半過ぎに顔を見せていたが、最近は少しずつ時間がずれるという。これは故郷へ帰る準備なのかもしれない。いずれにしても、暖かくなれば北へ向かって旅立つことは間違いないのだから。

(4月14日のクーちゃん)

幣舞橋のすぐそばにあるフィッシャマンズワーフの「ムー」を覘いてみた。クーちゃん人気で売り上げも急増したという。店内にはクーちゃん関連のグッズやお菓子がずらり。写真を集めたDVDまで並んでいた。ムーの目玉商品として人気に応えたのだろう。二階では写真展まで開催されていた。クーちゃんフィーバーは確実に釧路を元気にしたといえるだろう。
しかしながら、いくらあやかり商戦とはいえ、もう少し品質を考えた方がいいのでは。あまりにも簡単なものばかりで、粗製乱造のそしりを免れないものがある。クーちゃんは来年もやってくる可能性があるのだから、一過性の商品ではなく、きちんと考えた商品を用意すべきだと思うのだが。


(ムーの中ではクーちゃんグッズがいろいろ並んでいた)

クーちゃんはそんな人間の思惑など関係ないように、気ままに泳いでいた。まだ成人前の三、四歳らしい。来年は嫁さん同伴でやって来るかもしれない。そうなれば一層人気が上がるだろう。釧路市民の願いとして、せめてゴールデンウィークまではいてほしいところ。そんな市民の気持ちをクーちゃんは知る由もない。すべて、自然の摂理にまかせるしかない。

(はたしてこの姿は来年も見られるだろうか?)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
長期滞在ですね。 (numapy)
2009-04-18 14:17:54
よく撮れましたね。
クーチャン、すっかり馴染んじゃってるのが写真から分る。
1年限りの出稼ぎになりませんように。来年は二拠点生活をして欲しい。
それにしても、確かに経済効果とは言え、便乗組が多すぎますね。このときばかり、なんでしょうね。
少し質を上げなければ。この辺は、デザイン経営の効果を考えるべきなのでしょうね。
返信する
長期滞在も終わりでしょう。 (原野人)
2009-04-18 15:50:26
二拠点生活も大変ですね。でも健康であれば自由があり、生活の幅が拡がり楽しみが増えます。頑張って人生を膨らませてほしいものです。
返信する

コメントを投稿