goo blog サービス終了のお知らせ 

鳥まり、参る!

ご覧いただきありがとうございます。
日々のいろいろなことを記録しています。

売れない女優。

2024年06月16日 | シリアス
※個人の特定を防ぐために何人かの実例を組み合わせて、そしてフェイクを混ぜて書いています※

【スターになる・なれないって、みずもの】

【水物】みず-もの

一時的な利益だけで、長つづきする見込みのない物事。

また、運に左右されやすく、予想外の結果をみることの多い物事。

当てにならないもの。


学生時代のバイト先に

「俳優の卵」

あるいは

「売れない俳優」

の先輩がいました。

当時彼女はアラサーくらいだったのかな。

20代中盤はぜったいいっていたし、30代半ばにはなっていなかったはず。

今はアラサーどころかアラフォー・アラフィフになってすらスターになる人がいらっしゃいますね。

男性俳優、女性俳優、インフルエンサー、お笑い芸人、モデル…そりゃーもう色々と。

一昔前は特に女性は20代を過ぎると、一度スターになった過去のある人が

「返り咲く」

ことはあっても、売れなかったところからその年になってスーパースターになることはまず有り得なかった。

今も芸能界はスターになるなら低年齢至上主義でしょうが、昔はさらにきつかったのですよ。

先輩は全くもって

「売れたことのない女優」

だった。

週に何回かバイトはするけど低時給、実家に仕送りをもらいながらお金を払って養成所に通い、自費公演の舞台に立ちながらオーディション受けては落ちまくっていたの。

「仕事をする前段階にお金がかかる」

のがそもそも業界にとってボロく(=元手や労力に比べて利益が甚だ多い)、顧客というかカモである

「目指す若者」

「夢を追い続ける大人」

にきつい話だよなーと今は思う。

国家資格職ならいざ知らず、ふつう研修ってお金もらいながら出来るものだろうに

先輩は舞台やドラマにキャスティングされたアイドル、特に女性アイドルを

「客寄せパンダ」

「オーディションじゃなくて指名」

と言ってよくコケにしていた。

(虚仮にする=ばかにして侮る。こけってこう書くのか…)

つまり、実力もないくせに仕事を得た…

「私の方が実力があって素晴らしいのに、こんなのが使われるなんておかしい!」

と言いたいわけだ。

たしかに芝居や歌が下手な人が多いのは認めるけど、それでも私はこう考えていた。

「金が全ての世界で、客寄せパンダが喜ばれるのなんか当たり前じゃない?

 ファンがチケット買ってくれるんだもの。

 テレビなら視聴率。

 金の力はやっぱりデカイよ。

 あと、あんな下手なアイドルより私が上手いって、そこで比較するの志低すぎるだろう。

 客と金で勝負できないなら実力だけでやっているトップクラスと比較して同等かそれ以上にならなきゃいけないわけで…」


なーんか比較と、努力の方向が違うんだよなあ、と。

そもそも、先輩は自分で思うほど、実力派じゃないのだ。

実力があれば端役くらい掴めるんじゃないのか…アンサンブルとか…こそこそ。

オーディションに落ちるたびに先輩は

「なんで私を選ばないんだ」

とぐだぐだ荒れていた。

自分こそ相応しくて選ばれるべきだと思っていたのだろう、傲慢だなあ。

たしかに、スターになれるかどうか、その縁を結べるかどうかは水物。

実力があって・綺麗で・可愛くて・カッコよくて・性格が良くて・コミュニケーション能力が高くて・若くて…それでもなおスターになれない人はこの世にたくさんいる。

それは認める。

そしてスターになった人が必ずしも全部を持っていないことも認める。

でも、先輩はそうじゃなかった。

別に絶世の美女になれとか、憑依型と言われるほど芝居力高めろ、世紀の歌姫って言われるくらい歌えるようになれって言ってるんじゃない。

できる努力をしてなかった。

そのひとつが、残念ながらルックス。

先輩は家族に可愛がられていて傲慢だった。

自分はこの世で一番可愛いくらい思ってたもの。

でも、そうでもない…ごめん。

まず美肌作りとパッケージがダメダメだった。

癖毛放置、肌荒れしまくり、ダサダサコーデなどありえないよ…。

「努力して小綺麗」

くらいにはならなきゃ。

溺愛されて傲慢になって、己の姿を客観視できなかったのか…うーん。

「コネも実力もないあいつが受かったのは枕だからだ」

ともよく言っていた。

うーん。

なんだかなあ。

あの世界が黒いから末端も黒く染まるのか…。

先輩のことを思い出すと、なんともいえない気分になります。

オードリー・ヘップバーンだってマリリン・モンローだって

「願望ではなく、ありのままの自分を冷静に見つめること」

「なりたい自分ではなく、売れる自分にまずは自分を整えることがスターになるには必要だ」


と生前語っているのですよ。

マリリンはピンナップガール出身で、セクシーで親しみやすい女の子に全力で自分を寄せて

「ノーマ・ジーン(マリリンの本名)を撮れば間違いない!」

とトップモデルになりました。

オードリーは自分の顔立ち・体つき・男性俳優と並んだ時のバランスを全て考慮して

「自分の欠点をどれだけカバーして、魅力に見せられるか」

に成功したからこそ、今でも最高に魅力的なのです。

「実力で勝負してるから、外見にはかまわないなんてのは、顔で勝負してるから実力は磨かないって開き直るくらいおかしいこと」

なんだよねえ。

男性俳優より女優の方が求められがちなのは認めますけどね。

無慈悲で金!金!金!な世界でスターを夢見るなら、客観視くらいはしないと…。

大変な世界だなあ。








はじめての方向きの記事と対面カウンセリングのご案内です♪

※対面有料カウンセリングやってます。

※スキンケア記事・まとめ。

※宝塚の娘役さん風・ナチュラルメイクレシピまとめ。

※有名人さん風メイクレシピ・まとめ。

※大学1年生のための外見魅力アップ講座『ホンカワ』!

※モテ服関連記事・まとめ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「命の一部を永遠に奪われた」悲しみ。

2024年06月03日 | シリアス
【なんなんだったんだ…】

※カテゴリーはシリアスですが、ガチなスピリチュアル要素も入っているので苦手な方は読まないでください※

※特定を避けるために一部フェイクを入れていますが、私が感じた取ったことは全て本当です※

※細かい描写は書きませんが性犯罪被害について書いているので、ご注意ください※

ショービズ(=観客の娯楽目的の興行・講演)業界における男性権力者からの男児・男性への傷ましい性暴力の構造問題。

世界各国で告発されている問題なのだそうだ。

(関連過去記事→・赦されざる河。

とある国の男性アイドルというのかな、10~20代の頃に大スターになった方が自らの受けた被害を告白したのだという記事を読んだ。

同じ。

女の子も男の子も、大人になった女性も男性も、被害者は同じ悲しみと苦しみにさいなまれている。

安全な場所で文字を読むだけの私でさえ胸が痛かった。

当時のお写真を見て

「あ、この人知っている気がする」

と思って検索していったら

「この曲を歌っていたのが、この人のいるグループだったのかー」

と辿り着き、公式MVがネットで見られるのでどれくらいぶり?に曲を聞いて、おそらくMV自体は初めて全体を見ました。

当時流行っていたダークというか悲しげでカッコいい曲調に力強い歌声で、今でもカッコよかったし、流行ったのも納得の魅力がある。

でも、動画を見てるはずなのに何か心にくるものがあって、見えてるものが見えてないものなような…。

ちょっとふつうじゃない。

この世のものじゃないものを見聞きしているような。

「ってことがあってさー」

とスピ好きな人に話したら、

「それは、音楽を入り口に彼らの気持ちや過去、あるいは彼らと同じような思いが訴えかけてきているんだと思うよ。

 音楽…芸術って時空を超えるっていうじゃない、それを感じたんだと思うよ。

 それを感じたからにはちゃんとブログに書くべきだ」

と思いがけず真剣に言われたので、

「読んでいる人全然わからなくない…?」

と考えちゃうけど、書いてみます。

それ以外のネタ全然今日書けないし。

・当時20代だったはずなのに、全員10代に見えてしまう。

…調べてみたら当時の彼ら(正式に性被害を告白したのは一人か二人らしいが)は20代。

 特別童顔というわけでもないのに、どうしても10代の子どもに見えるのです。

 そしてカッコいい表情をしているはずなのに、どうしても泣いているイメージを受け取ってしまう。

 (調べてみたら、やっぱりその年齢頃から被害を受けていたようだ)

・静かな怒り、圧倒的な恐怖、霧のように立ち込める悲しみ。

…表情や歌声から感じるとるのは静かな怒り、それでなんとか形を保っているようで、その中には圧倒的な恐怖を感じる。

 そして全体に霧のようにじっとり濃く恐ろしく何も見えなくさせているのは悲しみ。

・言葉で飛び込んでくるもの

…歌詞ではそんなこと歌っていないのに、イメージとして飛び込んでくる言葉がたくさんあった。

 かなりショックなのですが、1回は書かなきゃならないようなので勇気を出して書いてみます。

 イメージを私の頭で文字化しているので、これが聞こえたとか肉眼で見えたわけではないです。

 「ボク達は殺された。

  永遠に殺された。

  命の一部を奪われて戻ってこない」

 (俺、僕、私、自分。そんな言葉よりボクがしっくりくるし、かつ複数系なのだ)

 「悲しい」

 「苦しい」

 「忘れたい」

 「消え失せたらいいのに」

 (悲しい、が一番多い。鐘みたいに何度も何度も強く低くくる)

 「成功や刺激で帳消しにしてやると思っても、思い出さない日はない」

 「調子が良い日は深く思い出さず上書きできるけど、疲れてると無理」

 「疲れてない日なんて1日だってない」

 「成功するために我慢したのか、この傷みを紛らわすために成功するのを選んだのか、わからない」

 「世界に黒い絵の具をこぼしたみたいに、あの日からボクがいる世界は汚れてる」

 「あ、治るかなって少し思っても全部無意味だった」

 「ボクは殺された」

 「ボクらは殺された」

 (辛いけど、奪われたとか傷つけられたじゃない。はっきりと殺された、がくる)

 「でも、魂は少しも汚れてない」

…電波だな。

電波だけど、一度は書かなきゃならないから書けてよかった。

最後の魂は…のところは当人達の思いなのか、何か守っている存在の言葉なのか。

被害者の心はどうやって癒されていくのだろう。

加害した権力者男性の当時の年齢より遥かに今の私は若いんだけど、それでも10代に見えてしまうあの男の子にどうこうしてやろうなんて気持ちは微塵も起きない。

だってあまりに幼くて儚げなんだもん、ありえないよ。

どうしてそんな恐ろしいことを出来てしまうのか…。

ぞっとする。

※追記:

自分でも

「安直じゃねーか?」

とビックリしましたが、今MVを見返してみたら彼らのお顔がちゃんと20代に見えましたし、訴えかけてくるような強い悲しみも薄れていました。

じょ、成仏…??

一部的に。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“田舎”に住まう女の子達は。

2024年06月02日 | シリアス
【女の子が成長して女性になる、そのままも突然変異もない】

※個人の特定を防ぐためにフェイクを入れて書いている箇所がありますが、大切なところはいじっていません※

Rさんという女性がいた。

今は40~50代くらいになっているのかな、日本一の国立大学を卒業して働いている優秀な女性です。

彼女の話してくれた歴史…彼女だけではなく、周りの女性たちの歴史が

「あああ…」

と苦しくなる、そして全然違う経験をしていてもどこか共鳴するものだったのだ。

それを書いてみます

Rさんは自分の故郷を

「昭和どころか、大正や明治で価値観が止まっていそうなド田舎」

と言った。

自称・真性田舎者の人達からは

「お前の出身地は全然田舎じゃねーよ!!」

「ガチの田舎を舐めるな!!」

「地方都市が田舎名乗るな不愉快!!」

と怒られていたけど、

「田舎だよ、あの町は時間が凍結された沼なんだよ」

と静かに返していたものだ。

Rさんは幼い頃からズバ抜けて頭が良かった。

それは隠しようの無い事実だったので、

「この子の頭なら、日本一の国立大学だって夢じゃない!」

と早くから才能を見出されて先生達は家族を説得した。

「女の子に学歴はいらないといっても、彼女だけは特別です!」

と。

全国模試を受けさせれば数百番台より上なことすらあった。

あの大学はその年に約3千人の新入生を受け入れるといわれていますから、まあ余裕だったのだ。

その圧倒的な事実に両親も喜び、快く進学サポートをした。

町の男性、特に高齢男性の嫉妬はすさまじいもので

「影で日向で悪口を言われ、呪われ、ますます田舎が嫌いになった」

と彼女。

「でも私、町の女性からはちっとも悪口言われなかった。

 この町の希望だ、やっぱり女の子だってすごいんだ、応援してるよっていつも励ましてくれた。

 私に呪いの言葉を吐いてきたのは祖母だけだったよ。

 男達が喜ぶように私の悪口いって、つっかかってきて、それを見たおじいさん達が

 「女って強えー怖-い、俺たち男で良かったわー」

 「女は感情的だから嫉妬深いなー」

 「やっぱり女の敵は女だな!!」

 って大喜びする。

 祖母から男性達への精神的接待だったんだよ。

 無料でね」


めでたく現役合格し、おばあさん以外の家族は大喜び。

東京には応援してくれる大人の女性達はいなかったけど、攻撃してくる大人の男性達がいないことが快適で、東京で学び東京で働き、故郷に帰る回数はどんどん減っていく。

けれど…。

「祖母がいよいよ危ないって時に帰って、亡くなったその日も私はお見舞いに行った。

 その時の祖母の全てが忘れられないよ。

 ガリガリに痩せてミイラみたいで、うつろな目と悲しそうな声で、はっきり私に向ってこう言ったの。

 「わたしは男の欲望に応えすぎた」

 結局、女たちだけが祖母の最期に立ち会ってさ。

 私以外みんな看護師や介護士の資格持ってる人達。

 田舎の娘エリートコースだからね、それでも結婚したら辞めさせられて主婦になる。

 無料で働いた彼女達は誰にも褒められないし感謝されない。

 祖母のことは大嫌いだから死んでスッキリするはずだったのに、なんだかね。

 私は祖母にやられたことをゆるさない。

 あの人も苦労したから恨まないなんてぜったい思わない。

 でも、年々あの人が哀れに思えてくるんだよね」


それはとても…。

とても、悲しい話だった…。

Rさんはこうも話していた。

「色んなところに転勤してみて、田舎でも住みやすい場所あるなって思えてきた。

 でもそれは私の故郷じゃないから、私がよそ者だから快適なだけで、そこで生まれ育った人の気持ちはわからない。

 私は東京や都会の嫌なところを何万個でもあげつらねられる。

 それでも、私の産まれたあの田舎には帰りたくない」

あああああ…語彙不足。

この言葉に返せるものを、今の私は持たない。 






はじめての方向きの記事と対面カウンセリングのご案内です♪

※対面有料カウンセリングやってます。


※スキンケア記事・まとめ。


※宝塚の娘役さん風・ナチュラルメイクレシピまとめ。


※有名人さん風メイクレシピ・まとめ。


※大学1年生のための外見魅力アップ講座『ホンカワ』!


※モテ服関連記事・まとめ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・暴君の構造。

2024年05月19日 | シリアス
【自分というちっぽけで流される存在、多くの権力者もまたー…】

NHKの大河ドラマは、いいかげん大河ファンタジーと呼び方を変えてくれないだろうか…と密かに思っています。

大河フィクションでも良い。

大河ドラマという言葉は別にノンフィクションの意味は含んでいないのだけど、国営放送が一番良い時間帯に予算をかけて実在の人物を題材にする…でもほぼ創作ってけっこう怖いなあと色んな意味で恐ろしいから

今放送している『光る君へ』の、感想を話し合っているのを聞くのが私は大好きなんだけど、実際に作品を視聴するのは苦手。

「じゃあ私も視てみようかな!」

(視聴の視を使うけど、観る・見るのどれがあっているのやら)

と何度か挑戦したけど途中で

「もう無理…」

とギブアップしてしまいます。

私は日本文学部卒で、中古文学専攻で学び『源氏物語』で卒論を書いたので、知識やイメージがある分

「えええええ…

と拒絶反応が出てしまうんだよね。

人が話してくれてるのを聞くのは読んだことない漫画の話をしてもらうようで楽しいんだけど

史実的にはまずありえないんだけど、清少納言と紫式部が仲良しさんという設定は斬新でとても楽しめました。

権力争いで引き離されていってしまうんだろうね。

大河ドラマ需要でたくさんの関連本が売り出される中、面白かったのはコチラ。
  ↓
※傷だらけの光源氏(アマゾン)

大塚ひかりさんが20年以上前の著書を改題・大幅加筆修正して作られた本で、面白くて一気に読み終わっちゃいました。

「紫式部のような賢い女ですら、ブス女を笑って楽しんでゆるせない!!!」

と昔から非難されている『源氏物語』のブス描写ですが、

「この作品以前はブスは悪役でしかなかった。

 なのに紫式部の書くブスは魅力的で個性的。

 むしろこれは彼女のブス愛だ」

と熱く考察していてなるほどねと思いました。

末摘花ちゃんをますます好きになること間違いなし(笑)。

読みやすい文章でしっかりと原作を検証してるのが面白いです。

興味がある人はぜひ。

話を戻して、紫式部と清少納言が生きたあの時代。

大河ドラマでは中宮定子の後ろ盾となっている男達が徹底的に悪役・憎まれ役として現在ストーリー展開しているらしく、大筋は史実通りなんだけども…。

じゃあ後に権力を奪い取る道長が光り輝くヒーローであったかというとそんなことはない。

今の悪役…清少納言が『枕草子』で素晴らしさを伝えている定子皇后の父親・道隆はたしかにやりたい放題で、暴君だった。

最たるものが後宮のありようです。

あの時代の天皇は大事な仕事のひとつが子作りで、身分の高い人から順番に後宮の女性たちに相手してもらって周るのが義務だったの。

今の倫理観からすると気持ち悪いことこの上無いですが、史実なんだからしょうがない。

だからそんな時代に、定子ちゃん以外入内させなかったとか道隆とんでもないのだ。

職権乱用やばい。

そんな道隆が亡くなって、権力争いの果てに道長が勝って

「この世をば我が世とぞ…」

になるのは皆様ご存知の通り。

じゃあ道長は、立派な権力者でしたか?

そうでないことは歴史がちゃんと伝承している。

結局暴君なんてのは、個人がなっていくものじゃない。

構造が圧倒的な力で作り上げていくものなんだろう。

残虐な王様が崩御されて、優しい王子様が即位しても、先代王を暴君に育て上げた仕組みがある限り王子様はまた残虐な王様になるしかない。


道隆が死んで伊周に勝っても、道長も同じに権力の中にいて化け物になってしまったんだろうと思いますね。

ちなみに道隆(定子の父)は40代で糖尿病が悪化し苦しんで亡くなったと伝承されているらしいんだけど、道長もまた糖尿病が悪化しまくって目は見えなくなり、

「この世のものとは思えない、普通じゃない苦しみ方をなさって、それはそれは苦しみ抜いて亡くなった」

と伝承されています。

悪、悪、悪、で生きてきた独裁者が最後にこんな死に方をするのは実は近世でも多数証言されている。

因果応報なのかね。

これは全く史料とか伝承から予想したことではなく、ただ私の直感で思ってることだけど、少なくとも晩年の道長って金払いが悪くて人を軽んじて嫌われるような人だったんじゃないかと。

陰陽師をバカにしてると呪詛返しの返しを施してもらえなくなるんですよ(ニコ…)。

人の意思は弱い。

構造の中ではあっという間に飲まれて別人格にさせられてしまう。


けれど、人の恨みは強い。

強い恨みは、身分が高いからお咎め無しとはいかない。


だからね、人をいたずらにバカにしたり苦しめたりしないで。

払うべきお金はきっちり払いましょうね。

自分に言い聞かせています

どんな遊び人もモテモテさんも菩薩のような良い人も

「貧乏なのはいい、でもケチはダメ。

 ケチな人はぜったい選んじゃダメ」

「1000円しか払いたくないなら、千円でお釣りがくるお店しか利用しちゃダメ」


と教えてくださるものよ。

関係ないようでとても関係ある話をしているつもり。

そうそう、これは創作物だけど中国の大河ファンタジー『武即天』に登場するキャラ・長孫無忌(ちょうそん・むき)は同じでも賢い権力者として描かれていたなと思います。

ツッコミしかないストーリーなんだけど、長孫さんの

「政治家としての、したたかな権力運び」

は見事だった。

どんなにチャンスがあっても、義殿という優秀な年長政治家が生きているうちは彼からぜったいに権力を奪わなかったし、それでいながら権力を得る可能性がある妃には毒を持って子どもを産ませないように流産させまくりました。

屈しながらも残酷に若い芽を摘むどころか密やかに焼き払うのは、徳川家康に通じるかもしれない。

なんにせよ権力中枢なんて辛い場所だね。

実在の聡明な女帝・エカテリーナ二世もそういえば先代のエリザベータ女帝が存命のうちはぜったいクーデターなど起こさず従っていたっけ。

賢さとは耐えること、残酷であること。

…かもしれない。

嫌な世界だね。






はじめての方向きの記事と対面カウンセリングのご案内です♪

※対面有料カウンセリングやってます。


※スキンケア記事・まとめ。


※宝塚の娘役さん風・ナチュラルメイクレシピまとめ。


※有名人さん風メイクレシピ・まとめ。


※大学1年生のための外見魅力アップ講座『ホンカワ』!


※モテ服関連記事・まとめ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チヤホヤしてくれる場所で狂わされてさ。

2024年05月11日 | シリアス
【人権侵害されて、加害者側にまわって、この世の春に酔いしれて】

単純に遠い記憶すぎて前前前世くらいおぼろげですが…。

小学校~高校の途中くらいまで?の私は

「ふつうの女の子」

にすらなれなかった。

(これ打ちながら、

 「女の子」

 じゃなくて

 「子ども」

 じゃダメなのか?と思ったんだけど、後者じゃ当時の感覚に全然しっくりこない。

 だから性差ってすごく大きいんだなって思った。

 生物学的性なのか社会文化的性なのか、あるいは圧倒的な男尊女卑なのか…)

学校での地位はとても低く、いつも自分をダメだと思っていたし恥じていた。

そう思わされたからなんだけどね。

先生達も何割かの学生も喜んで弱者いじめを楽しんでいたからさ。

私はいつもやられる方だった。

運動も勉強もコミュニケーションもルックスもダメダメだったもの。

これが今を生きる幼い人だったら、

「この子が運動と勉強とコミュニケーションが苦手でも、外見磨きに興味がなくても、周りがいじめていいわけないだろ!!!」

と思えるけど…当時は弱きはいたぶられて当然って空気がすごかったんだよなあ。

あの辛さは経験したことない人にはわからないと思う。

昭和時代どころか、明治大正の文学・日記にすら

「日本人は弱者とみなした相手をとことんいたぶり殺すのが大好きだ」

と記されていて、人の業を感じる。

大河ドラマで今年注目されている『紫式部日記』でも、宮中の壮絶ないじめ・人権侵害がしょっちゅう出てくる…さらっとだけどたくさん記録されているのだ。

身も心もボロボロになるまで追い込まれて宮中を退出する被害者達が…。

外国でも同じなんじゃないか…というのは映画からも文学からも記録からも容易く予想できるので、もうこれは人類の業でありサガなのかもしれない。

多分そうだろうな。

加齢のおかげか努力(勉強と外見磨き)のおかげか環境との相性か、私は大学生になる頃にはすっかり

「ふつうの子」

枠に入れて、本当に生きやすくなった。

当時は意識してなかったけど、笑われず攻撃される登校できるのは予想もできなかった楽園だった…当たり前のことなのになあ。

本当に、いじめられっ子よりはるかにいじめっ子が有害なのだから、そっちを学校・組織から追い出すべきなのにと思う。

悪い先生だって処罰すべき。

私は志が低かったので、この“ふつう”で充分すぎるほど満足できたが、

「ふつうなんかじゃ嫌!!!

 チヤホヤされたい!!!

 マウント取りたい!!!

 他者の人権侵害しまくりたい!!!

 この世をば我が世とぞ思って傲慢にうぬぼれて生きていたーい!!!」


と、言葉にできずとも切望しているとたいてい悲劇が起こる。

「新しい価値観!!!

 素晴らしい世界!!!

 みんなが幸せになれる世界!!!」

こんな御題目(=口先で唱えるだけで実行できそうにない項目)を並べる人がその舌の根の乾かぬうちに自分を全面肯定しない者・異論を唱える者に

「差別主義者!!!!」

「滅びろ!!!」

「地獄へ落ちろ!!!」

「悪魔めーっ!!!」

って攻撃しまくるのはよくある話です。

お前さまのその矛盾こそ差別主義じゃねえの、というね。

こういう人達はたいてい、集団での地位が低かった人だと私は思う。

実体験から多くそうだ、と考えている。

その中でも

「迫害されたくない」

でとどまらず

「迫害したい」

と思ってた人たち。

だから新しい武器を、力強い仲間を欲してる。

馬鹿にされて辱められてる…と思ってた世界から、真実に目覚めて選民思想にひたって逆にマウント取って殴れる立場への大逆転。

一発逆転への切望。

それが叶ったような錯覚をくれる場所に、取り込まれてる。


残念ながら迫害する人たちは利用するだけなんですよ、そういう人をね。

カルトもマルチも差別主義者達もよ。

どこまでもお金を絞り取ったり、家族や友達と絶縁させたり…。

悲しいことだけど、女子どもは性的に搾取されたり…。

束の間の

「一発逆転叶っちゃった…」

錯覚を対価にしてさあ。

昔からよくある悲劇だけど、最近は

「君は他の子と違う、特別な女の子だって言われたい思われたい」

そんな純粋で頭の悪くない女子がよくやられてんなと気付く。

彼女らのこの願望だって男尊女卑構造からの女嫌い=ミソジニー。が思考させたものだろうからね。

「性別は関係ないでしょ!」

って時点で女性を下げてみてるのだ。

女の体に生まれても。

何種類かあれば差別が生まれるのは世の常で、身体的性別はふたつしかない(例外はごくごく少数派。社会文化的ジェンダーじゃないからね)から、あるのだよ、差別って。

あー。

利用されるんだな、また、幼い人が、女子が。

大人の私は悲しいよ。

でも、依存症の一種みたいなものだから…私がどんなに話しても渦中の人には届かない。

自分自身が底つきして

「もうダメだ。

 変わりたい、変わらなきゃいけない」

と思うまでどうにもできないから。

あー…。(エミー風)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする