やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】627  29 日米関係 -191- 《戦後》 Ⅺ 占領期(1945-52)-25- ■まとめと考察 ⑵GHQの占領政策 ③言論・メディア3/3:考察と評価

2018年12月03日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

29 日米関係 -191- 《戦後》Ⅺ 占領期(1945-52)-25-

■まとめと考察 ⑵GHQの占領政策

③言論・メディア 3/3 ~考察と評価~



 

1 「言論統制・検閲」の描き方

●全体像を伝えようとして、検閲についての「プレスコード」を載せ、「ウォー ギルト インフォメーション プログラム」(WGIP)に言及している。 → 〇 自由社。

●具体的な全体像が描き切れていない。 → △ 育鵬社、学び舎。

※検閲の内容(プレスコード)や、「WGIP」を知らなければ、現在まで続く”日本における特殊な戦後状況”について、充分には理解できないだろう。

 

●検閲の存在すら書いていない。 →  5社:東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教、清水書院。

※このことだけで、日本の歴史教科書としては失格。こんな重要な歴史事象を無視するなんて、学問的には決してあり得ないこと。

 したがって、この5社の編集部は、特定の歴史的領域・事象においては、学問的編集を放棄して、きわめて特殊な ”政治的編集” を行っていることが分かる。プレスコードを見れば、連合国(「アメリカ合衆国」、「ロシア(ソ連)」、「英国」、「中国」など)と、「朝鮮人」の政治的立場に立っている編集であることが推測できる。

 なお、学び社は、”共産主義運動的観点による特殊な編集” をしているように見える。

 ついでに言えば、育鵬社と自由社は、”愛国心を持った編集” をしているように見える。

 

2 「日本の文明・文化に関する占領政策」の描き方について

 これについては、ここだけで評価することはできない。「日本国憲法」の項で、くわしく調査する。

<参照1(当ブログ) → ・神道:GHQ占領期51525354 / ・天皇:⑥昭和75767778798081

<参照2(同) → 江藤淳「閉ざされた言語空間」の研究:「検閲と洗脳工作の実態」(25)完>

<参照3 ウィキペディア:「日本における検閲」「プレスコード」>

 

~次回から、⑵④憲法制定

全リンク⇒1へ <29 日米関係  Ⅺ 占領期 ■まとめと考察⑵②619620621622623624・③言論625626627・④憲法628629630631632633634635636・⑤教育

者:松永正紀  教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》

※記事の不備等に関するお願い…《ブログ「やおよろずの神々の棲む国で」の記事》が原典。3つのサイトで同時連載中。不備等の後日修正は原典のみで実施中ですが、事情により原典ブログではコメント機能を止めています。ブログの内容に疑問がある場合は、2つの<同時掲載のブログ>へのコメントで教えてください。