やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】54 ~⑽ 神道 総まとめと評価 (神道の項:完)~

2017年01月09日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

⑽神道の描き方 総まとめと評価

 

 厳しいようだが、いっさい感情的あるいは利害関係的評価はなく、客観的あるいは価値的評価の結果。

 価値的とは、《日本人として、日本文明の価値を認め、尊重する》という立場。

 したがって、《外国人》、《日本文明の価値を認めない》、《日本(文明)を大事にしない、あるいは貶める》という立場では、評価の結果が違ってくるのは当然のことだ。

 

※歴史書の限界について

 《国家的権力を持つ唯一の人類政府》ができないかぎり、全世界の人類に認められる共通の歴史(書)をもつことは難しい。

 たとえ世界中の学者が集まって、共存共栄の心で協議し成案を得ても、すべての国家権力がその案を承認することは考えられない。
 残念ながら、国家主権のある国家が複数併存する限り、国家間の価値観や利害・競争関係がなくなることはまずないだろうから。

 そのことは、例えば、日米2か国、あるいは日中2カ国だけを考えてもすぐ分かること。
 もしも現人類が「共通の歴史認識」をもてるのなら、とっくに「国際連合による人類歴史書:世界史」ができているはず。

 

 (日本語の公式訳語とされている「国際連合」は、各国語表記では・・・United Nations(英語)、rganisation des Nations Unies(フランス語)、Организация Объединённых Наций(ロシア語)、联合国(中国語)。
 
つまり、漢字表記なら「連合国」としか訳せない。「国連」とは戦後世界の現実の、欺瞞的な印象操作による訳語であることは周知の事実ですが…)

 このシリーズの最後ごろにこの問題(「世界市民主義」などを標ぼうする歴史観)を検証することになるでしょう。 

 

~次回から「天皇」~

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