■昭和天皇の描き方の中間まとめと考察
1 二・二六事件の性質(目的)
明らかな政権奪取(クーデター)未遂事件。
この最重要の事実を書かない4社(東京書籍・帝国書院・日本文教・学び舎)は、なんらかの理由で、《日本にも軍部によるクーデター未遂事件があった》ことを知らせたくないのだろう。
2 鎮圧命令者
明らかに昭和天皇。
この重要な事実を書かない6社(育鵬社・自由社以外)には、よほど特別な理由や思いがあるとしか考えられない。
※《当時は軍部だけでなく昭和天皇も「軍国主義者」だったのだ》と主張したい国(人)には都合の悪い事実であることはまちがいないが…
<「学問の自由」に関して>
歴史(教科)書の著者や編集者は、どんな価値観や思いや特別な事情をもっていようと、明らかな(しかも重要な!)事実を意図的に隠したらいけない。
はっきり言えば、そんなことをしたら、《学者、研究者、教育者として完全に失格》だということは、民主主義政治体制を選んでいる先進国では常識になっている(と思う)。
それは、学問や言論の自由を自ら失う道だからだ。
しかし、
とても残念なことだが、上記先進国とは反対に、《共産党や個人などによる独裁国家や、愚かな国民が多い国家》では、《国家権力(者)や多数の国民ににつごうのいいように歴史的事実を変えてしまうこと》が常識になっている。
また、人類の数千年の歴史をふりかえれば、権力(者)などによる歴史の改変が普通に行われていたことはしっかり覚えておかなくてはならない。
残念ながら、ヒトは(まだ?)、利己的な欲望や不安・恐怖に支配されてしまいがちな傾向を強くもっているのだから、「先進国」の国民だからといって安心はできない。
「自由」や「民主主義」だって、先人たちが文字どおり命をかけて闘いとってきたものなのだから。
~次回、ポツダム宣言受諾~
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