楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

「かな」カレンダー。

2006-11-18 12:12:30 | Weblog
また頂きものをありがとう。


コメントで案内を頂いていたカレンダーを見にいこうと会社を出て地下鉄に乗った。飯田橋の駅を出ようと階段を上っていると傘を畳む人たちとすれ違う。夕立のような雨だ。濡れながら近くのコンビニでビニール傘を買う。いつでもどこでも傘が買えるようになったことは良いのだけれど、またビニール傘が一本増えるのかと思うと少し複雑だ。

時間外にもかかわらず受付ホールの電気を点けてカレンダーを見せてもらう。「かな」の起源から進化の過程が毎月展開されていく。添えられた解説文もとても興味深い、じっくりと読んでいると今年のカレンダーを持ってきてくれた。こちらも「かな」だ。大倉集古館にあるらしい古今和歌集が素晴らしく良い。源俊頼が書いたといわれる文字はもちろん良いのだけれども、その紙の色と模様に惹きつけられる。実物を見てみたいなあと思っていると「興味があるだろうと思って」と非売品の冊子を頂いた。自社のフォントが詰まった冊子。細かい解説などがないだけに眺めることに集中できる。周年企画の一つで制作されたもののようだけれど、誰も読まないような社史なんかより余程気が効いている。

大雨の中を歩いて近くのおでん屋に寄った。ビールを飲み始めてほどなくAIKも合流した。何ということもない話題で過ぎていく、酒をおいしく飲むにはちょうど良い。無言で飲むなら独りのほうが美味しいし、重い話題で酒がおいしくなることもなければ、バカ騒ぎをしていては酒の味など無いに等しい。美味しいだけに少し飲みすぎるということはあるけれど、それに気付くのはいつも飲んだ後だ。

おでん屋を出ると雨は上がっていた。MNMが差してきたビニール傘がなくなっているという、私のビニール傘があったかどうか記憶も曖昧だけれども、傘は置いたままにしてきた。ビニール傘が一本増えることをあれこれ考えるよりは、誰かが使いたいときにその傘を使ってくれれば良いし、店を出た後にもう一軒寄るならば荷物は少ないほうがありがたい。結局、おでん屋からそう遠くない中華屋でもう一杯飲んでから終電に飛び乗った。少し飲みすぎか、やはり気付くのは後になってからだ。