独りで夕食をとるのが退屈になった。独りでいるときには感じなかったけれど、生活が変わってそうした機会が減ったからか独り飯が随分と味気なく感じられる。独りで飯を食べるくらいなら酒を飲んだほうが良い。独りの酒は勿論良いけれど、誰かと飲みたいときもある。会社を早めに出ながら近所に住むAIKに電話をかけた。既に帰宅していたのだが豊洲までならば出てくれるというので、「山本」に誘った。先に到着して店内を覗くと満席である。しばらくして出て行った客と入れ替りに店に入り中でAIKを待った。
見回すと一人の男性と目が合う。以前にご一緒させていただいたEYMさんであることに気付く。既に酒が入っているようで大分陽気な様子だが、久しぶりの再会を喜べば更に陽気だ。いつもどおりに枝豆をつまみにホッピーを飲む。いつも会社帰りの酒は空腹なだけに酔いが回るのが早い。しばらくしてAIKがやってきた。EYMさんは、「いい顔立ちをしている」と彼を褒める。以前に私も同じように褒めていただいたことを思い出しながら楽しくなる。我々と同じ歳のEYMさんの連れの男性は落ち着いて酒を飲んでいる。歳相応ということを思いながらいつも酔いに任せて杯を重ねてしまう自分とは大きな違いだ。結局この日も最後の方は確りと覚えていない。覚えているのは晒し鯨を食べながら、最後の一杯に生ビールを頼んだことくらい。口数の少ない印象の店の主人とテレビを見ながら話をしていたことも覚えているが、肝心の話の内容についての記憶は曖昧になっている。
気の置けない人と場所というのは本当にありがたい。どこに行ってもそうした場所を探してフラフラしている。それは楽しみのためというよりは、むしろ甘えるためということにも薄々気付いているけれど、変わらずに飲み続けて何年たったろう。そろそろ歳相応という言葉を毛嫌いし続けるわけにもいかない。さて、何から手をつけようか。
見回すと一人の男性と目が合う。以前にご一緒させていただいたEYMさんであることに気付く。既に酒が入っているようで大分陽気な様子だが、久しぶりの再会を喜べば更に陽気だ。いつもどおりに枝豆をつまみにホッピーを飲む。いつも会社帰りの酒は空腹なだけに酔いが回るのが早い。しばらくしてAIKがやってきた。EYMさんは、「いい顔立ちをしている」と彼を褒める。以前に私も同じように褒めていただいたことを思い出しながら楽しくなる。我々と同じ歳のEYMさんの連れの男性は落ち着いて酒を飲んでいる。歳相応ということを思いながらいつも酔いに任せて杯を重ねてしまう自分とは大きな違いだ。結局この日も最後の方は確りと覚えていない。覚えているのは晒し鯨を食べながら、最後の一杯に生ビールを頼んだことくらい。口数の少ない印象の店の主人とテレビを見ながら話をしていたことも覚えているが、肝心の話の内容についての記憶は曖昧になっている。
気の置けない人と場所というのは本当にありがたい。どこに行ってもそうした場所を探してフラフラしている。それは楽しみのためというよりは、むしろ甘えるためということにも薄々気付いているけれど、変わらずに飲み続けて何年たったろう。そろそろ歳相応という言葉を毛嫌いし続けるわけにもいかない。さて、何から手をつけようか。