楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

桜のお盆。

2009-05-31 21:00:33 | Weblog
松本クラフトフェアは三度目になる。前日の雨が見事に上がって少し暑いくらいの日差しだ。大体どこに何があるか分かってきたけれど、人が多くなっているので思うように見るのは難しい。グルグルと広い公園を巡っていると、ある木工作家のブースに桜の樹の盆があった。随分前から盆を探していたものの丁度良いものがなかったから手にとって眺めているとなかなか良い塩梅に見えてきた。展示してある2枚の盆を見比べていると、見知らぬ女性が買うのかと尋ねてきた。買うつもりで見比べていることを伝えると、「他にはないのか」とブースにいた作家らしき人に言った。まだ完全に乾いていないのだけれどと、付け加えながら数枚の盆が出てきた。そして自分が手に取っている盆を差して「それを買うのか」と訊かれた。ほぼ買うつもりになってはいたものの、訊ねられると余計に良いものに思えてきた。悩んでいるふりもせずに作家に買う旨を伝えると、その女性も他の盆の中から1枚を選んで買った。別れ際に「このお盆は兄弟ね」と言って笑いながら別れた。何だか良い買い物をした気になる。
クラフトフェアの会場を後にして、松本市内を散策していると道の反対側を件の女性が歩いていた。女性が我々に気付いて手を振りながら近づいてきた。道を横切ろうとした女性に自動車が急ブレーキをかけた。あわや交通事故というところだったが、意に介していない様子で「ごきげんよう」と大きな声で手を振っている。手を振り返しながら、凄い兄弟ができたものだと複雑な気分になった。

夕方のあずさ号。

2009-05-30 18:26:14 | Weblog
クラフトフェアを楽しんでから幾つかの寄り道をして松本駅に到着したのは、席を予約した列車が発つ五分前だった。ようやく間違えずに予約した南側の席についた。新宿まで二時間半はあっという間だろう。今夜の東京のパーティに備えて一眠りしようと思いながら缶ビールのプルトップを引き上げた。

旅の伴。

2009-05-29 15:33:45 | Weblog
携帯電話で写真をとってから以前も同じようなことをしたことに気付いた。やはりはまの屋のサンドウィッチは美味しい。

三匹の小熊さん

2009-05-25 00:42:13 | 気になる。
「村山知義と三匹の小熊さん」
6月6日(土)~7月12日(日)
午前10時30分~午後6時(月曜日休館)
ギャラリーTOM
東京都渋谷区松涛2丁目11番1号(03-3467-8102)
※ http://www.gallerytom.co,jp

柚木沙弥郎さんの展示(※)を見るために渋谷に行った。昨年の春には京都で、秋にはパリで見たけれど、初夏の渋谷ではどのように見えるのだろうかと期待しながら、東急本店を通り過ぎて坂道を登る。久しぶりに松涛まで来たが、駅前の雑踏からは想像できない長閑さに感心している内に会場に着いた。
今秋のパリの展示に向けた柚木沙弥郎さんの新作の型染についての話は、別の機会に改めるとして、次の展示の三匹の熊さんもまた興味深い。白黒のアニメーションは好事家にとっては非常に価値のあるものらしい。村山知義もその妻の和子さんについても全く知らなかったけれど、またひとつ新しいことを知ることができそうだ。

※柚木沙弥郎さんの展示は5月末まで

初夏の公園。

2009-05-20 00:12:32 | Weblog
一年で最も良い季節かもしれないと穏やかに晴れた日の空を眺めて、自転車で出かけようと思い立ち駐輪場へ行くと後輪の空気が抜けていた。チューブを交換してその日は出かけたものの、翌日には前輪の空気が無くなっていた。チューブを再び買ったものの、近いうちに取り替えればよい、とそのままにして一週間が過ぎた。
パンクが続く前の連休中に相方と自転車で門前仲町へと出かけた。門前仲町まではのんびり走っても20分もかからない。近所に引っ越してきたMYSさんを昼食に誘った。天気の良い日だったから弁当を作って公園で食べることにして待ち合わせの門前仲町の交差点へと向かう。風も陽も気持ちよい。本当に一年でこんなに気持ちよい日はどれだけあるのだろう。
清澄のババグーリでいつものようにボンヤリと器を眺めた。李英才の器が並んでいる。いくつか追加したいものの、はっきりと欲しい物がなかったので興味はお菓子が並んでいる棚に向かう。相方は刺し子の敷物がどうやら気になっているようだ。お菓子の棚を改めて眺める。マフィンが4種類、クッキーにチョコレートバーもある。マフィンは苺にラムレーズン、抹茶にプレーンとどれも魅力的だ。しかし先客が大量に注文している。商品が見る見るうちに減っていくのを見て焦って購入した。手には入ったものの、他人の買っているものは何故か魅力的に見える。
清澄公園で弁当を開いて久しぶりに色々な話を聞いた。犬も子どもも楽しそうに遊んでいる。弁当の気配を察したのか、鳩や雀も寄ってきたけれど何もやらずにやり過ごす。「こんなところに住みたい」とMYSさんが言う。「既に住んでいるじゃないですか」と返答しながら、自分も近所に良い場所があることに改めて気付く。大自然に立ち向かうほどの力量もないけれど、もう少し自然があっても良いと思いながら、なかなか街から離れられない自分のような者にとっては、、晴れた日の公園はなかなか気持ちの良い場所だ。暑くなるまでの短い間に楽しまなければ、と気が急いては、やはり公園も十二分には楽しむのは難しい。