楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

実家の本。

2006-11-05 11:07:12 | Weblog
木がずいぶんと減りました。


家に戻った。以前は毎日通っていた道のりだけれども随分と遠く感じる、体も感覚も随分と贅沢になったものだ。そもそも金曜日の夜に枝川で焼肉を食べ酒を飲んできたから道のりが必要以上に遠く感じられたのかもしれない。焼肉に行く機会があまりないので自信をもって評価することはできないが安くて旨かった。きっと帰りの電車で隣り合わせた人たちは迷惑していたかもしれないと気付いたのは深夜に帰宅して家族からニンニク臭いと言われてからだ。まったくしょうがない。

家に戻ると子ども部屋に残っている雑誌やらレコードやらを眺めることが多いが家の書棚を眺めることもまた多い。最近は本を買うことも増えたが昔はこの書棚から適当に引っ張り出しては読んでいたように思う。もっぱら読みやすいものばかりで上のほうに乗っている箱物の全集などには未だ手が伸びないのだけれど、この間は辻まこと全集を引っ張り出したからか、今回帰ると居間のサイドテーブルの上に辻まことが一冊のっていた。帰るたびに本を持ちかえっていては本が増えてしまうと思いながらも父親に「ヤナイハラ イサク」の本はあるかと尋ねると、ふと姿を消して一冊の本を抱えてきた矢内原伊作「リルケの墓」。私が持っていないはずがない、というような表情で渡される。

川越の町で買ったドナルド・バードとノーマン・コナーズと一緒に袋に入れて持ち帰ることにした。ぱらりと目を通してみるとある人の文章ととても文体が似通っていることに気づく。改めてゆっくり読むとしよう。