楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

ラヴィ・コルトレーン。

2006-11-11 11:11:11 | Weblog
新しいCDは「築地の競りの音」です。


SYMから「ラヴィ・コルトレーンってどうなんですかね」と尋ねられた。知っていることといえば3年位前に来日してブルーノートで公演をやったこととその後に渋谷のRoomに行ってセッションをしたとかしないとかその程度。丸の内のCottonClubでのステージがあるのだという。2,3日前に優待の案内DMが来たらしい。「きっと人が集まらないんでしょうね」とSYM、近いので行ってみよう予約をお願いした。

金曜日の夜に会社を出て近所の中華屋で腹ごしらえをしてから早めに会場に着くと予想のとおり随分と空いている、金曜日の夜にこの人の入りで大丈夫なのかと他人事ながら不安に思う。入口で渡されたスケジュールを見るとそれぞれのプログラム毎に丁寧に記号が付されている。Soul、Jazzといったジャンルに加えて「カップル向き」「癒し系」「ゴージャス」といった具合だ。好きな音楽を聴きに来るというよりは雰囲気を味わうための箱のようだ。ちなみに今日のステージは「jazz」で「通好み」だ。金曜の夜に通好みのjazzを男三人が聴きに来るというのは決して華やかな状況ではない。周りを見回すとやはり華やかさには少々欠ける。プログラムに載っているウィスパーズのように我々にも華やかさが必要だ。

金曜の夜にしては少し寂しいまま始まったステージは1時間半、一昨日のジョアン・ジルベルトのときにも眠くなったということを書いたが、今日もまた眠くなってきた、一昨日とは違う眠気。終わってから後ろの席にいたSYMから「少し落ちていましたよね」と指摘された。そういう彼も「2曲目から寝てました」という。NGW氏も眠気と闘っていたようだ。予定調和な感じのアンコールで演奏した曲でようやく目が覚めた、あぁこういう曲をやってもらいたかったのだと思う、アグレッシブな感じのスピリチュアル・ジャズ。

それにしても不思議な場所だ。角の席でイチャついていたカップルを横目に帰途につく。