楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

松山へ

2010-05-23 00:38:19 | Weblog
カレンダーを眺めながら、5月も終わってしまうことに気付いた。連休に何をしようかと思案していたのはひと月も前のことになる。初夏のような暑さにつられて朝まで飲んでしまった週末、夕方前に目が覚めて、写真の整理も、書くべき手紙も書いていなかったことに気付く。空缶に放り込んでおいた写真を取り出して連休のことを思い出した。
路面電車が走っている街は良い街だ、と勝手に思い込んでいる自分にとって、高松の次に訪れるべき場所は高知か松山になるのだが、愛媛民藝館と伊丹十三記念館に行こうと思い、行先を松山に決めた。道後温泉にも松山城にも行かず、途中に伊予西条に寄って、松山では伊丹十三記念館に行って、鍋焼うどんを食べたい旨を高松の友人に伝えると不思議そうな顔をされた。
宇和島に向かう特急を伊予西条で下車して訪れた愛媛民藝館で、ふとしたきっかけから受付の女性と話をした。その中で伊予西条の魚は他のどこよりも美味しいと言う。そして皆、家で食事をするから、美味しい店を尋ねられても困ってしまうのだという話を聞いて、この街に知り合いはいないことを残念に思った。さすがに自宅に招いて欲しいとは言えない。この後、松山まで行くことを話すと、1軒の居酒屋を紹介してくれた。お嬢さんが働いているのだという。早速連絡をしてもらいながら思わぬ幸運に小躍りした。
民藝館を後にして伊予西条の街を歩いた。途中、餅屋であんこ餅を買い食いし、駅前の洋菓子店でソフトクリームを買って、松山へ向かう列車を待つ。ホームに石鎚山の看板が見えた。その山と思われる方角に日が沈んでいく。松山に着く頃には日も暮れているだろう。急に腹と喉が鳴り始めた。

美術館の布

2010-05-06 00:32:29 | Weblog
先週末に代々木八幡のNewPortで目にしたフライヤーでPort of Notesのライヴが猪熊弦一郎美術館のカフェで行われるのを知って四国行きを決めた。この2泊3日が思った以上に充実していたのか、それとも道中の飲み疲れか、自宅に着くと疲労感に包まれた。
翌日、留守番をしていた相方に旅先で手に入れた品々を見せながら旅の様子を説明する。愛媛民藝館に伊丹十三記念館、移動中に気になったものなど、出掛けに持ったトートバッグには収まりきらない。念のために持って行ったショッピングバッグもすっかり膨らんでいる。
バッグの中にあった猪熊弦一郎がデザインしたファブリックを広げる。タイトルは付いていなかったと思うけれど、鮮やかな配色を眺めていると、あまり広くはないカフェでの演奏が思い出される。滝の流れるガランとした屋外の寒さを感じながら、ギターとヴォーカルだけのシンプルな編成の演奏はとても印象に残った。大ファンというわけでもないけれども、この演奏を聴くために自分はここまで足を運んだのが間違いでなかったと思う。以前から気になっていたこの美術館に来るための最高の口実に違いない。結局、ライヴ当日は展示を見る時間もなく、翌日に改めて美術館を訪問し直した。
旅のあれこれを思い出していると睡魔に襲われた。ファブリックを広げたままだけれども、構わない。むしろ、明日からのいつもの仕事を思うと、もう一度旅に出たい気分だ。

連休の遠出

2010-05-03 00:57:54 | Weblog
仕事の相方を東京に置いたまま四国まで出かけた。ツイッターにつぶやきながら初日の夜を迎えたけれど、書きたいことは140字には収まらない。