沼田を抜けた頃でしょうか、順調に本来の速度に戻ったのは。
まだほとんど勾配の無い区間を徐行してしまったので、本来の速度を今回は出し切れないまま山間部へと入った感があり、初めて乗る人が居たら残念です。
それでも車窓の景色が変わり、トンネルが出始める頃は機関車が難しいであろう勾配を、それこそ身をよじる動物のように踏ん張ってるのが客車の私達にも伝わって来ます。
時おり自転車の方が早くない?みたいに速度が落ちる事もありますが、モウモウと真っ黒な煙が大量に空を覆うような姿に全力で老体にムチを打ち、終着駅目指して歩みを止めないその姿はアスリートにも似た感動を与えてくれます。
つい、「がんばれ」って心の中で応援してしまうソレは、機関車という無機物を、まるで生き物のように錯覚してしまうSL独特の魅力、あるいは魔力なのかもしれませんね。
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