やる気をだすセリフ

落ち込んだ自分を奮い立たせる、気に入ったフレーズを集めます。
言葉には力があるからです。

当人は役に立たないことばかりやっているのに、じつは妙に世間の役に立つことがあるかもしれない

2005-12-24 14:59:17 | Weblog
イラク派兵、靖国問題、安全神話の崩壊など、話題の出来事を養老氏が切る。

■気に入った箇所
「日本の特質は物づくり」といわれるが、それは戦争に負けたから、確実な物を求める裏の動機があったからだ。
いまは「確実な物を追う」という強い動機がなくなった。フツーの時代になった。

欧米では、植物のリスト、論文のリストの入力など、一見なんの役に立つのかということがきっちりとやられている。
その点、日本は遅れている。
価値観の違いだが、やるとやらないとでは経験の蓄積が違ってくる。

「自分に合った」仕事なんて、そもそもあるのか。
自分は仕事に適するように生まれてきたのか。
仕事は社会にとって必要だから存在している。
本当に自分があるなら、その自分とは、社会の必要に応じてできてきたものではないはずである。
それこそ自分の都合で、「勝手にできてきた」ものに違いないからである。
それなら「自分に合った仕事」が見つかるのは、宝くじに当たるような確率であろう。

我々は必ず寝る。
なぜか。
起きている状態は意識のある状態。
意識とは秩序正しい活動である。
秩序は無秩序を引き起こす。それが眠りである。
秩序は無秩序を排出するという原則がある。

生まれてくる子供は昔とほとんど変わらないのに、現代の若者が以前と変わってきたとすれば、それは社会が変わってきたからだということになる。社会を変えたのは大人だから、若者に変化が生じたのは、大人のせいに決まっている。

■感想
期待しないで読み始めたが、さすがに養老氏だ。
テーマは話題になっている出来事だが、その意見はユニークで想像もできないものだ。
常識にだまされない多面的な考えをつけることができる。
脳の刺激になった。


こまった人

中央公論新社

このアイテムの詳細を見る

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スポーツで心を軽く | トップ | マジックは特別なことではない。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事