２０２２年の俳句

２０２２年に作成した俳句です。１月に2句ずつ詠んでいます。
下手ですが、記録のために。

味噌汁の湯気しみついたちゃんちゃんこ
単語帳真赤な頁初夢か


誰と誰豆撒前に指を折る
登る坂くしゃみこらえて白銀河


雛壇に願い事書く孫娘
孫立って床に散らばる雛あられ


孫娘口をとがらせチューリップ
花冷えや在宅希望出勤日


若葉揺れ光と影の舞踏会
甘夏に爪立てしみる涙声


小走りに傘に雨靴更衣
濡れ傘を片手でまわす花あやめ


夕立だ白のブラウス貼り付いた
陽をよける道しるべなる百日紅


汗かきにマスク張り付くクラゲかな
夏草に負けず生えたい禿げ頭


台風の進路外れていびきかく
夕暮れの雨音やみて虫の声


交差点横断歩道秋の風
吸い付けば喉にとろける熟し柿


干し柿の縁側に寝る猫と孫
木枯らしや湯気に駆け込む屋台村


雑炊やふうふうと吹く夫婦かな
住所録薄くなったと師走かな

門松

【門松】門松に並んで自撮りよその木戸


さも自宅の玄関でとったように、近所の豪華な門松をバックに自撮りするのはちゃっかりしていますね。

#kigo #俳句

海鼠

【海鼠(なまこ)】子供部屋折り重なった海鼠かな


子供が部屋でごろごろしているようすは海鼠みたいですよね。

#kigo #俳句

新茶

【新茶】うね筋に　立ち込める風　新茶かな


茶畑の整ったうね沿いに風が吹いて
新茶になる茶葉の香りが立ち込める。
爽やかで、きりっとした気持ちになる。

#kigo #俳句

囀り

【囀り（さえずり）】囀り（さえずり）や　我がことのよう　聴き惚れる

毎朝聞いている小鳥の声が成長しているように思う。
頑張っているなあとほほえましくなる。

#kigo #俳句

立夏

【立夏】雲行きを　ガラスになぞる　立夏かな

気圧が不安定で、風、雲が騒々しい。
緊急事態宣言で、外に出る気もしない。
さわやかな立夏とは言えない、今日この頃だ。

#kigo #俳句

囀り（さえずり）

【囀り（さえずり）】囀り（さえずり）や　眠気まなこを　呼び起こす


鶯の鳴き声はのんびりしているが、
連続音で鳴く鳥が時々います。
眠気覚ましにいいのですが、

#kigo #俳句

草餅

【草餅】草餅や　母を見習い　土手めぐり

子供のころは、母がヨモギを摘んできて、団子をよく作ってくれた。
道路わきのヨモギは犬猫がおしっこをかけているから、
石垣の上のほうに生えているきれいなヨモギを求めて
奔走してくれていた。

#kigo #俳句

寒の朝

【寒の朝】引く窓に　異音響かす　寒の朝

朝、窓を開けようとすると、窓のレールの凍り付いているのか、
がりがりとこする音がする。その音を聞くとますます寒くなる気がする。

#kigo #俳句

冬の朝

【冬の朝】冬の朝　仕事帰りの　君の朝

残業で朝帰りの君のことを後で知りました。
皆の喜びのために頑張る君らしい。
体を大切に。ご自愛ください。

#kigo #俳句