山風 ふぶき

山歩きや山スキー等、日々感じた事のふぶ記です。

210127 家形山

2021-01-29 17:03:25 | 山スキー
【日程】 1月27日 天候:曇り
【山域】 吾妻連峰 家形山 (1877㍍)
【ルート】 スカイライン高湯ゲートより山頂を往複
【装備】  板:BDドリフト166 金具:TLTスピード 
      シール:G3 アルピニストクライミングスキン
【データ】 下降高度約1057㍍ 移動距離約12.9㌔
      行動時間5時間25分
      (参考値) 箕輪スキー場積雪:150㌢

冬季の運動不足解消として久しぶりに山スキーを楽しんで見ようと思ったが、肝心の道具は2014年から倉庫の中に放置してあり果たして使えるかどうかが問題。シールのみ糊を張替えてもらい、後はある物を適当に集めて出かけてみる事にした。目的地は前回スノーシューでラッセルに沈んだ家形山。

車止めとなるスカイライン高湯ゲートから少し下がった広めのスペースに車を停めて出発の準備。ゲート前よりシールで歩き出す、9時25分。ゲートの先の車道は中央部分のみ除雪され、路面の上には浅い積雪がある。夏道のある登山口から沢沿いの道を辿る。古いスノーシューやスキーの踏み跡があってラッセルは無く、固いベースの上に新雪が薄く乗っている程度。気温は4度程で風は無く温かい。昨夜はミゾレか雨が降った雰囲気はある。


久し振りのシール歩行なので抑え目なペースを心掛けるが、違和感も無く順調に登行。それにしても暑い。作業用の保温ゴム引き手袋を付けていたが、行動用でも問題無いので歩き出してからも付け続けた。見た目がイケて無いのが残念だが、オーバーグローブ的な物を被せて使えば意外に重宝するかも。車道を横断する辺りから風と雪の天候に変わるが、気温は高目。不動沢口からの道が合わせる辺りから掘れた夏道が続くようになるが、積雪が増えていない感じで前回と同じような深い道型を辿るルート。賽の河原で一休み、気温が高いせいか喉が渇く。やはりラッセルが無いとペースも順調です。

暫くは平坦な夏道を辿るツアーコース。旧あづまスキーへの分岐にはトレースが無かった。次第に傾斜が出て来て井戸溝を通過すると山スキーらしい傾斜と登り。KO山荘分岐を通過するとスキーのトレースも消える。一切経山方向の視界が得られるが、稜線方向は流れる雲でやや風雪気味。大根森方向へと進み尾根の取り付きから早めに家形山避難小屋方向へと樹林帯をトラバースして沢へと。少し下り気味に移動するとスムーズかも。期せずして樹林の奥に避難小屋が見えたので寄ってみる。中に入るのも面倒なので素通りして家形山へと沢筋を辿る。避難小屋の煙突や入口のドアは修理したような印象。過去の遭難者の冥福を祈る。


家形山避難小屋

谷筋は風の通り道で体が一気に冷える所だが、気温は-3度でも風が厳しい。疎林帯の広い斜面は雪が舞い上がり真っ白な世界。弱層は無くも無いが場所にもよる。静かに音を立てずに忍び足にて前進。先程からシールに全面付いた雪団子が重いので除去作業へ。歩くとまた付くが安全な場所でも無いので重い板を引きずるように前進。夏道のある尾根に上がると強風とシールの雪団子で歩けなくなり、最後は諦めて板を小脇に抱えてツボで山頂へ。13時、家形山山頂。

山頂方向と大岩

強風を避けて奥の樹林帯の際まで移動。浅いツリーホールの中でシールに付いた固い雪団子を落として収納、板を付けて滑降準備。後で登山アプリを見たら20分程も山頂に滞在していた、意外に長居していたのね。大岩の露出具合と雪庇気味の山頂が良く見えないのが嫌らしい。ピーク左手の灌木の際付近をエントリーポイントとして横滑りで少し高度を下げて様子を見る。固い最中雪の上に粉雪が乗っていて雪崩的にはイエローな雰囲気か。周囲は真っ白で雪面状態が掴めないので斜滑降で雪面を切るように中央辺りへとスピードに乗って移動すると板は予想を超えて加速。制動を掛けるが、移動しているのか止まっているのか不明で座り込んでしまった。登山道のある対岸の尾根上にいた。

白い世界から解放された

スタイルを切り替えてボーゲン主体の低速ターンで安全下降。間もなく低灌木が現れるとターンも安定してくる。沢状の地形が明確になると後は自在なライン取りを得られる様になるが、山頂直下の好斜面は条件的にも残念な思いが残る。加速する雪質ながら早めにトラバース体制に入り、樹林帯の中で板を走らせると間もなく尾根上のツアーコースへ。後は自身のトレースを拾いながら滑り下り、スキー場への分岐からゲレンデ方向へと折れる。トレースは無いながらも目印の赤布が有るので滑りに夢中にならなければルートに問題は無い。あずまスキー場のゲレンデは木々の成長で昔の面影は無いながも滑るには問題ないレベル。

板を取られる雪とその割に走る雪質に滑る楽しみは薄かったが、順調に滑走して最後はいつものヘアピンカーブから車道に上がった。除雪された車道は一部路面が出ていたし、終了地点も近いので最後は板を担いで歩いてゲート前へと。14時50分、出発地点戻り。

旧ゲレンデ



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