飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

6.サブリース事業 23

2018-12-21 11:12:26 | サブリース事業

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   「町のパン屋」はここまで NEW
           進化している    連載  13

    パンはしっかりと焼き切る事
    そして結果を出す大切さ

    平田氏が一国一城の主を目指して
    パン業界に転職したのは、食べる
    ことが好きで食べものの業界に行
    きたいと思っていたところ、妻か
    らパンの魅力を教わったことが1
    つ。もう1つは、ちょうど「PAU
    L」や「メゾンカイザー」「VIRO
    N」といった、「ブーランジェリ
    ー」とフランス語でくくられるお
    しゃれなパン屋が次々と開業し、
    魅力を感じたことだ。28歳で会社
    を辞めて東京製菓学校へ通ったの
    ち、「できるだけ早く覚えたい」
    と厳しいことで有名なビゴの店に
    入り、横浜市内の2店で7年働いた
    。「動き方、考え方を徹底的に教
    わった。パンはしっかり焼き切る
    ことが大事なことと結果を出す大
    切さを学んだ」という。
    (次回に続く)


 

    「町のパン屋」はここまで 
           進化している    連載  12

    基本を大切に

    ただ「古いやり方ですが」と謙遜
    しながらも、効率的な働き方も工
    夫している。菓子パンの生地を仕
    込むのは週2回に抑えて、必要に
    応じて使う。スタッフ同士が互い
    の動きに気を配り、「あちらにい
    るんだったら、こちらの人に道具
    を取ってもらう」など無駄な動き
    をしないで済むようにしている。
    何より早くたくさん作れるように
    なれば生産性は上がる、という基
    本を大事にしている。
    (次回に続く)

    「町のパン屋」はここまで 
           進化している    連載  11

    しっかりしたものを目指す

    入りやすい雰囲気づくりにも気を
    使っており、木を使った温かい空
    間となっている。取材が終わった
    16  時ごろには、買い物ついでと
    思われる若い主婦たちが次々と店
    に自転車を並べ入ってきた。近年
    、パン業界でも労働時間短縮の潮
    流が来ているが、「正直に言うと
    、あまり時短には興味がない。プ
    ロが作るしっかりしたものを目指
    したい」と平田氏は言う。
    (次回に続く)

 

    「町のパン屋」はここまで 
           進化している    連載  10

    常時100種類と価格は抑えめに

    そう言われてみれば、2000 年以
    降に増えたおしゃれなパン屋は、
    フランス語を使った難しい名前の
    店が多いのに対し、今回取材した
    2 店はどちらも、すぐに覚えられ
    るわかりやすい名前になっている
    。名前の覚えやすさも、これから
    の町のパン屋に求められる条件の
    1 つかもしれない。できるだけい
    ろいろな人に来てもらいたいと考
    えたので、パンの品ぞろえは多い
    。店内は6 坪と広いとは言えない
    が、常時約100種類を用意。長時
    間発酵のFバゲットが 270円、あ
    んパン110円、クリームパン・メ
    ロンパン120円、山食パン1斤28
    0円と、価格は抑えめにしてハー
    ドルを低くしている。
    (次回に続く)

 

 

   「町のパン屋」はここまで 
           進化している    連載  9

    飼っているネコが
    のどを鳴らす音が店名に

    パン屋に転職してからも東急沿線
    に住んできたので、なじみがあっ
    た田園都市線沿線なども見て回っ
    たが、都内の町はすでにパン屋が
    あったりにぎやかすぎるため断念
    。そこで土地勘があった池上線沿
    線を探して、ちょうどよく物件が
    見つかった現在の場所に決めたと
    いうわけだ。
    「グルグルベーカリー」の名前は
    、飼っている猫がのどを鳴らす音
    から付けた。「心地いいときに鳴
    らす音です。お客さんにのんびり
    楽しんでいただければ」と平田氏
    。覚えやすくわかりやすい名前、
    とも心掛けている。
    (次回に続く)

 

    「町のパン屋」はここまで 
           進化している    連載  8

          住宅街でのチャレンジ

    一方、住宅街で地元の老若男女に
    愛されることを目指して店を開い
    たのが、「 グルグルベーカリー」
    の平田亮氏(45歳)だ。 2012年
    オープンの店は、東急池上線千鳥
    町駅から徒歩 2分ほどのところに
    ある。駅前は商店も少なく、閑静
    な住宅街といった趣だ。
    平田氏がこの町に店を開いたのは
      、「静かなところでどっしり構え
    てやりたい」というイメージにぴ
    ったりだったからだ。競合店もな
    く、人通りは意外に多い。もとも
    と横浜の倉庫会社の社員で最初に
    住んだ社員寮が、同じ沿線にあっ
    た。
    (次回につっづく)

 

    「町のパン屋」はここまで 
           進化している    連載  7

          男の世界から脱皮も

           アルバイトの中には、デザイナー
           やカメラマンのアシスタント、会
           社社長などもいる。必ずしもパン
           職人を目指すわけではない人が、
           パンの世界に魅力を感じて厨房で
           働いているのだ。しかも大半は女
           性だ。仕事のやり方を工夫すれば、
           スタッフは必ずしもパン職人志望
           者だけでなくていい。パン屋の厨
           房は長く男の世界だったが、食べ
           ものを作るのが好きな女性も主戦
           力になれる。ビーバーブレッドの
           柔軟な労働スタイルは、人手不足
           の時代を生き残るパン屋の未来を
           示唆しているのではないだろうか。
           (次回に続く)

 

 

         「町のパン屋」はここまで 
           進化している    連載  6

           生産性を上げるための意外な工夫

           レカン時代からのシェフの人脈を
           生かしたコラボ商品もある。たと
           えば、改装のため休業中の西麻布
           のビストロの名店、「サロン・デ
           ・サリュー」の赤ワインで煮込ん
           だカレーを包んだ「サロン・デ・
           サリューのカレーパン」を、350
           円で販売している。「スタッフは
           パン生地を作りたくて来ているの
           だから、コラボ商品を作ればカレ
           ーの具材を作らなくて済む。そう
           いう手法はパン屋が生き残るため
           にもいい方法だと思う」と割田氏
           は言う。ほかにも生産性を上げる
           工夫をしている。あんパン、メロ
           ンパン、カレーパン、クリームパ
           ン、塩パンなどの生地を共通にし
           、量も統一。こうすることで、週
           2回3時間しか入らないアルバイト
           のスタッフも、すぐにやり方を覚
           えて生地を扱うことができる。し
           かも、本人のモチベーションも上
           がり、即戦力になるので店にとっ
           てもありがたい。
           (次回に続く)

 

   「町のパン屋」はここまで 
         進化している    連載  5

   プレミア感をつける

   今後 5年、10年でアジアから世界へ
   広まっていくのではないか。それを
   プレミアム感をつけて出す」と話す
   割田氏の言葉どおり、おなじみのパ
   ンにも一工夫したおしゃれさがある
   。クリームパンはカスタードクリー
   ムにリコッタチーズを加え、上にカ
   シューナッツをトッピングした  「
   クリームパンリコッタ」が 1個 250
   円。クッキー生地にカカオニブを練
   り込んだ 「カカオニブメロン」が 2
   80  円など、 一般的なものより割高
   に設定している。プレミアム感が客
   を喜ばせると同時に、店にとっては
   利益率も高まる計算だ。
    (次回に続く)

 

   「町のパン屋」はここまで 
         進化している    連載  4

   日本のパンは可能性がある

   当初、割田氏はあんパンやクリー
   ムパンなどの「日本のパン」だけ
   で勝負するつもりだったが、販売
   スタッフの女性から「カンパーニ
   ュもやりませんか?」とオープン
   3日前に言われて導入。初日から
   100グラム140円の量り売りにし
   た大きなカンパーニュ「マルディ
   グラ」3本を売り切った。その結
   果、バゲットなどのフランスパン
   から食パン、菓子パン、総菜パン
   までバラエティ豊かな品ぞろえの
   店となった。ビーバーブレッドが
   面白い、まさに「進化系」と言え
   るのは、フレンチベーカリーのバ
   ックグラウンドを持ちながら、日
   本の菓子パンや総菜パンにこだわ
   りを持っているところだ。「日本
   のパンはすごく可能性がある。
   (次回に続く)

   

   「町のパン屋」はここまで 
         進化している    連載  3

   人気の秘密

   顧客は近辺で働く人たちのほか、
   子連れの女性客など主婦層も意外
   に多い。何しろ店の前と隣には新
   築マンションがあるのだ。道路が
   広いため、配達途中のトラック運
   転手が車を止めて買っていくこと
   もあるという。常連客からは「こ
   の町にパン屋をつくってくれてあ
   りがとう」と言われるようになっ
   た。これまでパン屋がなかったの
   だから、それなりの集客は期待で
   きただろう。が、ビーバーブレッ
   ドが人気なのにはきちんと理由が
   ある。まずはパンの品質の高さ。
   加えて種類が多く、小さな店内に
   常時80種類程度を置く。
   (次回に続く)

 

 

   「町のパン屋」はここまで NEW
         進化している    連載  2

   銀座を飛び出て
   馬喰町に進出したワケ

   前職や修業を積んだ「ビゴの店」
   など、これまで銀座一本槍できた
   割田氏が、なじみの薄い馬喰町に
   “進出”したのには理由がある。馬
   喰町には長くパン屋がなく、それ
   を不満に思った町づくりの仕事に
   携わる知人から声をかけられたの
   だ。この町に10年住むという彼は
   、「スウェットにニット帽でフラ
   ッと、焼き立てのバゲットを買い
   に行きたい」と言い続けていたと
   いう。その彼から「自分で店を開
   くから手伝ってほしい」と言われ
   たとき、「都心にあるレカンとは
   対極にある。町のパン屋さんは経
   験がないから面白そう」と割田氏
   も快諾した。店を開いてみてから
   わかった魅力もあった。「この界
   隈は風情がある。剣道の防具など
   伝統の道具を作る問屋があるなど
   、江戸っ子の町的な印象がある」
   と、割田氏。家賃が意外と安いこ
   とに加え、JR総武線や日比谷線な
   ど複数路線の駅が近辺に点在して
   おり、交通アクセスもいい。
   (次回に続く)

 

 

   「町のパン屋」はここまで NEW
         進化している   新連載  1

   進化系は何が違うのか

   パンブームが盛り上がって約10年
   。人気店に行列ができる一方で、
   町のパン屋は静かに世代交代が進
   んでいる。こうしたなか、これま
   でとは違う目的や視点を持った「
   進化系パン屋」とでも呼べそうな
   ベーカリーが増えている。「町の
   パン屋」と言えば、たとえばパン
   屋に生まれ育ったり、ほかのパン
   屋で修業した人が店を開くイメー
   ジだが、進化系は何が違うのだろ
   うか。東京・馬喰町。問屋やレト
   ロなビルが立ち並んだ下町風情の
   あるこの界隈に昨年11月にオー
   プンした「ビーバーブレッド」は
   、オープンした途端、瞬く間にパ
   ン好きの間で名が知れわたり、今
   ではわずか3坪の店に1日に350~
   500人が訪れるほどになった。こ
   の店がほかと違う点。それは、率
   いる割田健一氏(40歳)が、老舗
   フランス料理店レカンが経営する
   「ブーランジェリーレカン」の立
   ち上げシェフを務めた人物だから
   である。
    阿古真理 作家・生活史研究家
   (今回新連載です)

 




   58羽のペンギンの名前を瞬時に
   呼ぶ、水族館飼育員の技  new
                                最終回   12

   生き物に対する思いが成長の糧に

   すみだ水族館で 11月18日まで開
   催しているキャンペーン「LOVE
   推しペン超選挙」も、ペンギンの
   個性を打ち出した企画だ。公式W
   ebサイトでは、58 羽のペンギン
   の「相関図」を公開している。複
   雑な“ペンギン関係”をいくらでも
   眺めていられそうだ。水族館の飼
   育スタッフの仕事は、ただ飼育す
   るだけでなく、この場所に生き物
   がいる“意味”を考え、それを伝え
   ようとする姿勢が必要だというこ
   とが分かった。福谷さんは「何か
   一つでも、お客さんの記憶に残る
   ものを伝えられるように、スキル
   を磨いていきたいです」と意気込
   む。生き物に対する思いが、成長
   の糧となっているのだろう。
   (今回最終回有り難うございます)

 

 

     
                                 連載   11

   人間と同じ関係性

   飼育スタッフたちの行動に動物た
   ちの命が懸かっている。たとえ新
   人であっても、ミスが許されない
   仕事だ。福谷さんは仕事をしてい
   る中で、「お客さんがペンギンの
   名前を覚えてくれるとうれしい」
   と感じているという。「ペンギン
   たちの“個性”を知ってもらいたい
   んです」と力を込めて言う。ペン
   ギンたちはみんな同じように見え
   て、実は全然違う。「ペンギンた
   ちの関係性が人間みたいなんです
   。カップルがいたり、けんかした
   り、三角関係になったり……。鳴
   き声にもいろいろあります。好意
   を伝える声や怒っている声、誰か
   を呼んでいる声など、意味も分か
   ってきます」
   (次回最終回お楽しみに)

 

 

                                連載   10

    ペンギンの「個性」を
    知ってもらいたい

   今では堂々と業務をこなしている
   福谷さんだが、当初は失敗もあっ
   た。「入ったばかりのころ、自分
   の餌やりのスキルを向上させるこ
   とに気を取られて、ペンギンたち
   の様子を見るのを怠ってしまった
   ことがありました」と振り返る。
   見ていたのは自分の手元ばかり。
   その振る舞いを先輩に指摘され、
   「しっかりと見ないのならやらな
   いで。ペンギンに関わらないで」
   と叱られた。数日間、何もさせて
   もらえなかった。「ささいなこと
   でも見逃してはいけないことを実
   感しました。ペンギンがけがをし
   ていても、一番近くにいる自分が
   気付かなかったら悪化させてしま
   うかもしれない。人任せではなく
   自分がやらないといけない、とい
   う自覚を持ちました」
   (次回に続く)

                               連載   9

   お客さんに伝えるための努力が

   飼育スタッフの動きが鮮やかに見
   える理由は他にもある。張りのあ
   る声がよく通り、しぐさも分かり
   やすいからだ。実は、それも練習
   の成果。舞台演出家による指導を
   受けているという。発声や身振り
   などを練習するために、バックヤ
   ードに大きな鏡が設置されている
   。そこまでやるのは、お客さんに
   「伝える」ためだ。その成果が表
   れているのは、ペンギンの餌やり
   だけではない。福谷さんが担当す
   る、オットセイも同じだ。餌の時
   間になると、オットセイたちを水
   槽の外に出して、客がいるフロア
   を1周散歩する。自分のすぐ横を
   通っていくオットセイは迫力満点
   だ。オットセイが自分のそばを離
   れないようにうまく誘導しながら
   、客にも声を掛けていく。
   (次回に続く)

 

                              連載   8

   3つの役割がうまく機能するよう

   「今、○○という子にあげようと
   しています。今日はまだあまり食
   べていないんですよ」などと、水
   槽の前にいる客に声を掛けるのが
   、外から指示を出す係だ。福谷さ
   んは「外のポジションが最も難し
   い」と説明する。他のスタッフに
   指示を出しながら、客に声を掛け
   て興味を引き付けることも求めら
   れるからだ。スタッフ同士の会話
   に入り込みすぎてもいけないし、
   客と話し込んでしまっても業務が
   滞ってしまう。バランスが難しい
   ポジションだ。 3つの役割がう
   まく機能しているからこそ、その
   動きが鮮やかに見える。やり方を
   覚えるだけでなく、コンビネーシ
   ョンも重要だ。福谷さんは何度も
   練習を繰り返し、1年半かけて全
   てのポジションの業務を1人でこ
   なせるようになった。
   (次回に続く)

 

         58羽のペンギンの名前を瞬時に
   呼ぶ、水族館飼育員の技  
                                 連載   7

        餌やりが「鮮やか」に
   見える理由

      いざ餌やりの現場に立つと、全員
        の情報が頭に入っていてもうまく
        いかないことがたくさん出てくる
        。餌を持って岩場に立ち、ペンギ
        ンたちに囲まれると、その個性の
        強さをより実感するのだ。「餌の
        横取りが上手な子が近くにいるか
        どうか」「周りに何羽ぐらいいる
        状況か」など、その場の状況によ
        って餌のあげ方は変わってくる。
        また、餌やりのタイミングでペン
        ギンたちの体調やけがの様子もチ
        ェックする。「考えることはたく
        さんある。頭と体を両方動かしま
        す」と福谷さんは話す。餌やりを
        チェックする係も、臨機応変に動       
        くことが求められる。餌をあげる
        係の声を聞き取り、餌を食べたペ
        ンギンの名前にチェックを付けて
        いく。どんどん声が上がるため、
        「最初は手が追い付かなかった」
        。また、他の人が出す声の合間を
        縫って、十分に食べていないペン
        ギンの名前を声に出し、指示をす
        る。また、プールの上の通路から
        見ている客に解説も行う。
       (次回に続く)

 

 

  
                                 連載   6

   餌やりの役割は、3つある

   それを覚えるために、全てのペン
   ギンの食べ方や特徴を紙に書き取
   っていく。その作業を毎日続けた
   。そうすることで、頭にたたき込
   んでいった。 名前と特徴を覚え
   たら、いよいよ餌やりの現場で練
   習することになる。餌やりでこな
   さなくてはならない役割は3つ。
   岩場に降りてペンギンたちに餌を
   あげる業務、岩場の上で全体を見
   ながら、誰が何をどれだけ食べた
   か紙にチェックする業務、水槽の
   外から客と同じ目線で全体の動き
   を見て、指示を出す業務だ。
   (次回に続く)

   

    
                                 連載   5

   餌のあげ方は1羽ずつ異なる

   しかし、難しいのはここからだっ
   た。次のステップでは、それぞれ
   のペンギンの「餌の食べ方」を覚
   えていく。食べやすい餌のあげ方
   は1羽ずつ異なる。ペットなどの
   動物に餌をあげたことがある人も
   多いだろう。しかし、「あげ方」
   をそこまで意識することはなかっ
   たかもしれない。58羽いれば58
   通りの食べ方がある。ペンギンだ
   けでなく、4頭いるオットセイも
   食べ方はそれぞれ。飼育スタッフ
   はそれを覚えておく必要があるの
   だ。例えば、魚を頭から飲み込む
   ように食べる子もいれば、腹から
   横向きにくわえる子もいる。手渡
   しではなく、投げないと食べない
   子もいる。アジとイワシの好き嫌
   いもある。間違えてしまうと、餌
   を口から放してしまったり、他の
   ペンギンに取られてしまったりし
   て、食べることができない。
   (次回に続く)

 

 

    
                                 連載   4

   58通りの「食べ方」を
   頭にたたき込む

   入社して最初に取り組んだのは、
   「ペンギンの名前を呼べるように
   なること」。58羽のペンギンたち
   は、左右、あるいは片方のフリッ
   パー(翼)に、さまざまな色のバ
   ンドを付けている。まずはその色
   の組み合わせを覚えて、それぞれ
   の名前と一致させるのだ。見慣れ
   てくると、顔や腹の模様、背の高
   さ、いつもいる場所などで見分け
   ることができるようになるという。
   新入社員は、先輩社員によるテス
   トに合格すれば次のステップに進
   む。最初のテストでは、さまざま
   な角度からペンギンを見て、「こ
   の子は誰?」という問いに答える
   。ペンギンの近くからだけではな
   く、プールの上にある通路から見
   下ろしたり、水中で泳ぐ姿を探し
   たりしながら、名前を覚えていく
   。福谷さんは2週間で合格した。
   入社前にアルバイト経験があった
   こともあり、比較的すんなりとク
   リアできた。

 

    
                                 連載   3

    ペンギンの餌やりに1年半かかる

       子どものころから水族館によく行
       っていたという福谷さん。イルカ
       のトレーナーに憧れていたことも
       あった。だが、動きや見た目のか
       わいさ、泳ぐ姿のかっこよさから
       、最も好きになったのがペンギン
       だった。福谷さんもまた、すみだ
       水族館のペンギンの餌やりに感動
       した一人だ。「大好きなペンギン
       の魅力を、より多くの人に伝えら
       れる環境だと思った」ことから、
       同館の飼育スタッフになろうと決
       めたという。ところが、いざ入社
      すると、乗り越えなければならな
       い壁が次々と現れた。「ただ餌を
       あげればいいわけではなかった」
       。憧れだったペンギンの餌やりを
       一人前にこなせるようになるまで
       には、1年半もかかったという。
        (次回に続く)

 

    
                                 連載   2

   「あげればいい」ではない、
   餌やりの難しさに直面

   話を聞いたのは、笑顔が印象的な
   飼育スタッフの福谷彩香さん( 2
   2 )。すみだ水族館を運営するオ
   リックス水族館の入社 3年目社員
   だ。入社以来、ペンギンとオット
   セイを飼育する「海獣担当」とし
   て勤務している。福谷さんの 1日
   は、動物たちのご飯を準備する「
   調餌( ちょうじ)」から始まる。
   それぞれの動物に合わせて、解凍
   した魚を切ったり、量を調整した
   りする。そして、給餌は 1日3回。
   その合間に、1 時間に1回、水槽
   や岩場の掃除をする。
   (次回に続く)

 

 

   58羽のペンギンの名前を瞬時に
   呼ぶ、水族館飼育員の技  
                                新連載   1

   「あんこ、イワシ食べたー!」
   「まつり、今日まだ1匹しか食べ
   てなーい!」
   「ショコラが横取りしたー!」
   東京スカイツリータウン内にある
   、すみだ水族館(東京都墨田区)
   。その中心部分にあるペンギンの
   プール型水槽では、1日3回、張り
   のある声が響く。飼育スタッフが
   58羽のペンギンたちに餌をあげる
   時間だ。数人の飼育スタッフたち
   の動きと声に、来館者がどんどん
   引き寄せられていく。水槽の前と
   、それを少し上から見下ろすこと
   ができる通路に人が集まってくる。
     ペンギンたちに餌を食べさせる動
   きは鮮やかだ。魚をあげる人、そ
   れをチェックする人、ペンギンの
   動きを見て伝える人……と役割分
   担して動く。どのペンギンが何匹
   食べたのか、瞬時に判断して声を
   出す。見ている客からは「すごい
   ね」「どうして名前が分かるんだ
   ろう」とささやく声が聞こえる。
   飼育スタッフとペンギンたちを見
   ていて飽きることがない。約15分
   間、来館者たちの視線をくぎ付け
   にしていた。
       加納由紀恵 ITmedia
        (今回新連載です)

 

 

   人工知能は          new  
    棋士たちをどう変えたか
           最終回   13

   人工知能は人間にらしさの
   追及を促す存在

   AIの登場は、棋士のあり方も変え
   ようとしている。
   西尾六段が「棋士がこの先職業と
   して生き残っていくためには、人
   間同士で指す将棋の魅力を伝え、
   ファンを増やしていくことです」
   と言えば、趙名誉名人もこう語る
   。
   「囲碁プログラムが人よりも強く
   なると、技術だけのレッスンプロ
   という職業はなくなっていく。『
   あの人に教えてもらいたい』と思
   わせる、指導者として人間として
   の魅力が、より求められるでしょ
   う」。人工知能が発展すればする
   ほど、人間は人間らしさが求めら
   れるということだ。
   人工知能は私たち人間に人間らし
   さの追求を促す存在なのかもしれ
   ない。
   (今回最終回有り難うございます)

 

 

   人工知能は            
    棋士たちをどう変えたか
            連載   13

   人間はより人間らしさを求められる

   もはや人が囲碁・将棋でAIに勝つ
   ことは難しくなりつつある。しか
   し、伊藤助教は、人にしかできな
   いこともあると指摘する。「診断
   が難しい白血病を、人工知能が10
   分で見抜いたことがニュースにな
   りました。ですが、直接患者に病
   名を告げ、治療方法を説明するの
   が人工知能でいいかと言えば、そ
   こはまだ人間である必要があるで
   しょう。専門的な機械が導いた結
   論を、一般の人にわかりやすく説
   明することは、まだ人間にしかで
   きないと思います」
   (次回最終回お楽しみに)

 

    人工知能は         
    棋士たちをどう変えたか
            連載   12

   序盤から自由に指すことで
   指し方の幅が広がる

   「序盤から自由に指す将棋プログ
   ラムの影響を受けることで戦法の
   幅が広がり、中盤以降、定跡では
   整備されていない形になることが
   増えてきた。将棋の指し方の幅が
   広くなったことで、未知の局面で
   は、棋士それぞれの棋風や将棋観
   が表れやすくなった。将棋がより
   面白くなってきました」例えばと
   西尾六段が挙げる。「佐藤天彦名
   人は自分から積極的に勝ちにいく
   よりも相手の無理な動きを捉えて
   優勢を築こうとする受けの棋風で
   すし、佐藤康光連盟会長であれば
   相手との切り合いを望んで勝とう
   とする攻め将棋です」囲碁の世界
   でも人工知能は歓迎されており、
   趙名誉名人はこう喜ぶ。「人が見
   てきた手なんて、ほんの一部だと
   いうことが改めて認識できた。囲
   碁の可能性が広がったのがうれし
   いね」
   (次回に続く)

 

 

    人工知能は         
    棋士たちをどう変えたか
            連載   11 

  ゲームの可能性が広がる

   感情のない将棋や囲碁プログラム
   は自身で学習を繰り返し、その過
   程で定跡(および定石)を変える
   新しい指し手(打ち手)を次々と
   生み出してきた。中にはそれを否
   定的に見ている棋士もいるが、多
   くの棋士は、プログラムが新しい
   戦法を続々と生み出していること
   に喜びと驚きを感じていると西尾
   六段は言う。「人間が見ていなか
   った手が見えてきた。これは大き
   な変化です。ダメだといわれてい
   た手の中にも有効なものがあると
   気付いた」若手を中心に、将棋プ
   ログラムを活用する棋士が増えて
   きたことで、対局のありようも変
   わってきたという。
   (次回に続く)

 

    人工知能は         
    棋士たちをどう変えたか
            連載   10 

   人間は感情を乱され混乱する

   「物語」とは、相手の棋士がどの
   ように指して(打って)いくのか
   という展開のこと。だが、物語の
   行方、すなわち勝敗を決めるのは
   、「何手先まで読むかではない」
   と語るのは西尾六段だ。「直感的
   には数手先、より重要な局面だと
   時間をかけてさらに先まで読むこ
   ともあります。でも、先まで読め
   るから強いというわけではありま
   せん。読んだ先の局面に適切な評
   価を与えていることが大事で、さ
   らに、勝負の駆け引きなどメンタ
   ルの部分も大きな要素になってく
   るからです」これは囲碁でも同じ
   だ。趙名誉名人は「イ・セドル棋
   士に平常心があれば、アルファ碁
   に負けることはなかった」と歴史
   的一戦を振り返る。イ・セドル棋
   士との対局で、アルファ碁側の石
   は碁の素人の開発者が打った。そ
   の碁石のもち方は人差し指と中指
   で挟むプロのもち方と異なり、親
   指と人差し指でつまむというもの
   だった。「打ち方が素人なのに、
   すごく強い。そんな些細なギャッ
   プでも、私たち人間は感情を乱さ
   れる。そんな混乱が(勝敗に)影
   響したように思います」
   (次回に続く)

 

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