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空飛ぶ「清水さば」に new
人気集まる(5) 最終回
週2回出荷へ
週1回の空輸は、都内1店舗3匹から始
まり、1年で都内10、関西3店舗を数
えるまでになった。1回の出荷は40匹
前後に増えている。
岡林支所長は「1年の目標、10店を超
えた」と手応えを語る。一方で「全体の
出荷数から比べればまだまだ」とし、発
送を週2回にする計画を進めている。
東京で高知県産品の売り込みをする高知
県地産外商公社は「いかにコストを下げ
取引先を増やせるかが今後のテーマ。良
いものは評価される。商圏が広い首都圏
で、さらに増える余地はある」と分析す
る。
魚の町を守る―。その思いを胸に挑戦が
続く。
(今回で終了 ありがとうございます)
空飛ぶ「清水さば」に
人気集まる(4) 連載中
店の差別化に
「お待たせしました!」
その日の夕方、東京都東部、亀戸の居
酒屋。料理長の早川桂さん(30)が
差し出す皿で、届いたばかりの清水さ
ばの刺し身が光った。
仕事帰りに同僚と訪れた会社員(43)
が早速、舌鼓を打つ。
「サバといえば酢で締めるか、焼くか。
でもこれは生臭さもなく、ぷりっぷり」
とビール片手に笑顔が広がった。
店では毎週3匹を仕入れている。早川
料理長は「普通のサバより仕入れ値は
張るが、鮮度抜群で身に弾力がある。
他店との差別化になる」と胸を張った。
(次回 最終回 お楽しみに)
空飛ぶ「清水さば」に
人気集まる(3) 連載中
魚の町を守る
清水漁協(現・高知県漁協清水統括支
所)が、生き締め販売を本格化させた
のは1995年。1匹600グラム以
上の清水さばを1440円で出荷して
いる。「鮮魚と比べて格段に高く売れ
る。この差は漁師の収入に直結し、町
を守ることにもつながる」(高知県漁
協清水統括支所)。
ブランド化を目指して2000年、「
土佐の清水さば」を商標登録。「刺し
身で食べられる」とのPRが奏功した。
極端な豊漁や不漁を除いて、高知県内
中心に年4万~6万匹を出荷する。
ただ、将来に向けては危機意識もある。
「県内には行き渡った感があり、現状
維持では…」と岡林大志支所長(50)。
そこで「販路拡大の起点に」と始めた
のが空輸だ。早朝の作業であることな
どから価格は1匹1680円に設定。
これに送料(5キロまで2100円)
が加わる。
(次回に続く)
空飛ぶ「清水さば」に
人気集まる(2) 連載中
死後硬直を遅らせる
ビチビチビチ―。高知県漁協清水統括支所職
員の森田淳也さん(45)が、タモで手際よ
く1匹をすくう。暴れる魚を素早く押さえ付
け、首と尾に包丁を入れた。背骨に針金を刺
し、生き締めにする。
「死後硬直を遅らせる。鮮度持ちが全然違う。
今日食べる分には、もっちもっちです」と
誇らしげだ。
氷詰めにして、すぐに四万十市にある宅配業
者の営業所へ。午前10時10分、清水さば
は高知龍馬空港から東京に向けて飛び立った。
空飛ぶ「清水さば」に
人気集まる(1) 新連載
東京や関西の大都市圏で高知県土佐清水
市名産の「清水さば」を提供する店が増えて
炒る高知県漁港清水統括支所が手掛ける
空輸出荷の成果だ。
生き締めしたサバを早朝に発送し、その
日のうちに都内の居酒屋へ届ける。スピ
ードを生かしたサービスを始めて1年。
じわり人気が広がっている。
4月上旬、午前3時半の土佐清水市市場
町。真っ暗な魚市場の一角に明かりがと
もる。大きな円形の水槽で泳いでいるのが
清水さばだ。 高知新聞
(次回に続く)