El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

戻ってきた勝負強さ~J1/神戸vs名古屋@ホームズスタジアム神戸

2011-07-09 | Nagoya Grampus


港町・神戸で4年ぶりのホムスタ観戦。
外観はまるで巨大シェルターのような、日本では珍しい個性的なスタジアム。




重厚な屋根の下にはためくヴィッセルとグランパスの旗。




神戸ゴール裏のコレオグラフィ。
VとKはヴィッセル神戸の頭文字。

ホムスタの屋根は豊スタと同じく開閉式屋根付きのサッカー専用スタジアム。
サッカーを観戦するには最高の環境である。

初めてここで試合を観たのは、2002年日韓W杯直前のキリンカップ、日本vsホンジュラス戦。
あの時は、まだ開閉式の屋根が付いておらず、両サイドのゴール裏は今の3倍ほどもある仮設スタンドで迫力があった。
改装後、ゴール裏のキャパシティが減ってしまったのは残念ではあるが、それでも屋根があるので、サポーターが歌う声はかなり反響する。
このスタジアムが満員になった時の雰囲気や臨場感は国内随一であろう。

ただ、ホムスタはサッカーだけでなくアメフトやラグビーも開催される為に、ゴールからスタンドの距離が少し離れているのがなんとも歯痒い。
せめてホーム側だけでも豊スタのように仮設スタンドを設置して、より多くのサポーターが間近でサッカーが見られるようになればと良いのだが…。




ホムスタでの神戸の主催試合はなかなか満員になることは稀であるが、この日のバックスタンドはかなり入っていた。
バック自由席は完売で、スタンドに入りきれなかった観客が、アウェイ側の空いているゴール裏のスタンドに臨時の席を設けて移動させた程だ。

この写真を見れば、メインスタンドも大入りなのかと想像してしまうかもしれないけど、実はメインは上層部のスタンドが一般に開放されていない。
これはバックスタンドの方に客を出来るだけ多く入れさせ、映像や画像などであたかも超満員で盛り上がっているように大衆に見せかけ、チケットの購買意欲を高めようとするヴィッセル側の意図(戦略)なのだろうか。
ヴィッセルの社員と出会う機会があれば、ぜひ問ってみたい質問である。

親会社が大手IT企業ということもあり、ヴィッセルはHPのコンテンツがかなり充実しており、神戸市内での宣伝広告の多さ、試合当日イベント等も多彩で、営業努力はよく行われていると感じた。
しかし、それでも観客動員数が結果に表れてこないのは、やはり毎年のように低迷するチームの成績によるところが大きいのではないか。
チームの強化…、分かっていてもそれが一番の重要な課題である。




試合後、がっくりと引き上げる神戸イレブン。
神戸は8試合勝利から遠ざかっている。




そして名古屋は試合終了間際、中村直志によるスーパーミドルの決勝点で辛くも勝利!
ヴィッセルファンとグランパスファンが混在するメイン自由席で静かに観てたけど、ゴールが決まった瞬間、あまりの嬉しさに思わず立ち上がって雄叫びを上げてしまった。

今年は序盤に怪我人が大量に出ては勝ち星を落とし、ベストメンバーになってゲームを支配することが多くなっても土壇場で追い付かれたり、なかなか勝ち切れなかった。

引き分けを覚悟して、また一方では奇跡が起こるのを信じて最後にもぎ取った勝ち点3。
ようやく去年何度となく見た名古屋の本来の勝負強さが戻ってきた。