El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

アウシュビッツ強制収容所

2004-09-14 | Europe
 約1ヶ月間のヨーロッパ旅行。この期間だけではヨーロッパを一周するのは不可能だ。第1訪問都市のパリから東西ヨーロッパどちらを中心に回ろうか究極に悩んだ。
 ヨーロッパを旅行したことのある知り合いから話を聞くと、皆スペインが断然良かったと勧めてくる。僕にとっても陽気な国民の多いスペイン・ポルトガルはとても魅力的な国である。
 バルセロナでヨーロッパ一のスタジアムでサッカー観戦をし、英国領ジブラルタルでアフリカ大陸を眺め、ポルトガルの果ての岬にたどり着きユーラシア最西端にいることを実感する。そう考えただけでもワクワクする。

 しかし、僕はあえて東に進むことを決断した。ポーランドにあるアウシュビッツ強制収容所。第2次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下の土地からはユダヤ人、ポーランド人、ロマ・共産主義者、反ナチス活動家、同性愛者などが捕らえられ、各地に設けられた強制収容所へ送られた。ある者は即座に殺され、ある者は過酷な労働に従事させられたのち虐殺された。
 殺人工場ともいうべきこの強制収容所が、古都クラクフの西54kmのところにある町オシフィエンチムの郊外にあった。ドイツ名は「アウシュビッツ」。ここで殺された人々の数は、28の民族、150万人にも上るという。うち3分の2は酷い差別を受けたユダヤ人だった。

 現在このアウシュビッツの跡地は、当時のままの面影を残し、博物館として一般に公開されているそうだ。ここに行って何を感じるかは行ってみないと分からない。しかしまだ20代の若いうちにこそ、この悲惨な事実があったことを直視しなければいけないと思った。きっとそこで得るものも多いはず。何かを感じて日本に帰ってきたい。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして。 (KA-NA)
2004-09-15 10:55:13
偶然、アウシェビッツのことを考えていたので、、、。

 「人間の強さ」戻ってきた方々と、「人間のおぞましさ」やった人たち、について

思うと、人間ってなんだろう?なんて、こんなの簿かなよい日和思いました。
返信する
はじめまして (yama)
2004-09-15 11:12:16
コメントありがとうございます。

歴史は繰り返すと言いますが、今になっても戦争やテロが後を絶たないですね。

日本でも凶悪な殺人事件とか連日のようにあるし…。とても悲しいです。

返信する