El Camino de UK

旅とサッカーを中心に、備忘録として思いを綴っていきます。

オシムに捧げた北京切符~北京五輪最終予選/日本vsサウジ@国立競技場

2007-11-13 | Japan Football


一昨日、0泊2日の強行日程で東京・国立競技場まで行ってきました。
北京行きの瞬間をこの目で見届けたくて。



既にご存知のように結果はスコアレス・ドローで終わるも、日本が総勝ち点でわずかに他チームを上回り、四大会連続のオリンピック出場を決めました!



この日、国立にはコンコースの壁に”必ず北京へ行こう”など、熱いメッセージが書かれたビラが無数に貼られ、スタンドでは先週脳梗塞で倒れ依然意識不明の状態であるオシム監督に向けての段幕が掲げられました。



試合内容としては何とも胃が痛くなるようなフラストレーションの溜まる試合でした。
前半は勝つしかないサウジの猛攻で防戦一方、後半はペースをつかんで決定的場面を何度か作り出すも決められず。
青山(敏)のスーパーブロックが無かったら試合はどうなっていたことか…。

しかし後半引き分けでも北京出場という状況でも、決して守りに入らず攻めの姿勢を貫いたのは評価していいのではないかと思います。
ボランチも含めて3バックの守備陣も良く守った!
このチームであまり見られなかったひたむきなプレーと勝利への執着心も最後に感じることが出来たし。



五輪出場は決まったものの、今の実力ではやはり本大会で勝つのは厳しいでしょう。
特にFW陣。決定力不足は今に始まったことではないけれども、もっと成長してJリーグでもゴールランキングの上位に入るくらいまでなって欲しい。

すでにmixiの日本代表コミュなどでもOA(Over Age)枠の是非が議論されてますが、個人的にはメダルを目指す意味でOA枠を活用して欲しいです。
経験の積ませるためにOA枠を採用しなかったとしても、全ての選手がA代表に昇格できるわけでもないし、OAを入れることによってより選手の競争意識が高まり、それが選手個々のレベルアップにも繋がるから。

それにしてもすごい時代になりましたね。
去年と今年で日本代表は男女全てのカテゴリーで世界大会出場を決め、今や世界に行くことは当たり前で、勝っても内容が良くなければ容赦なく非難に晒される。
今回北京行きを決めた時も嬉しかったけど、嬉しさはアトランタ五輪やフランスW杯が決まった時の方が断然大きかった。
いかに世界に出るかより、いかに世界で勝つか…。
日本のサッカーがここまで強くなったんだとつくづく感じます。



来年から始まるW杯予選の指揮はほぼ絶望的となってしまったオシム監督…。
そんなことより今は川渕会長がおっしゃるように命だけは取り留めて回復して欲しい。
僕はオシムほどサッカーを愛し、日本サッカーの強化に尽力してくれた監督は他にいなかったと思う。
元気になって北京で南アフリカで自ら教えた愛弟子が活躍する姿を見届けて欲しい。
それが日本の全てのサポーターの願いだから。