遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

七草粥

2021-01-07 16:33:48 | 日記

令和3年1月7日(木)

七 種 : 七草粥

中国の「荊礎歳時記」に、「正月七日を人日となす、

七草の葉を以て羹(あつもの)を為る(つくる)」と

出ているが、これが日本の七草粥の起源をなすものと

される。「宇津保物語」に「銀(しろがね)のいかめしき

缶に、七草の御粥入れて」とある。 「枕草子」にも、

「七日の日の若菜を六日、人の持て来さはぎとりちらし

などするに、、」とある。宮廷の貴族たちが正月七日の

日に七種類の若菜を羹(あつもの)にして食べるのは、

邪気を除く術で、万病にかからないと考えられていた

からである。

芹(せり)

薺(なずな)

御形(ごぎょう)

はこべら

仏の座

菘(すずな)

蘿蔔(すずしろ)

古くから七草は一致を見ないが、普通は「芹、薺、御形

はこべら、仏の座、すずな、すずしろ」のことである。

一月七日の朝の粥に、七草を叩いて刻んだこれらの若菜

を入れて食べる風習が、江戸時代には庶民の間にも広く

普及していた。若菜は六日の晩か、七日の早暁に「七草

なずな、唐土の鳥と日本の鳥と渡らぬ先に、七草なずな」

と囃しながら、出来るだけ大きな音を立てて俎板の上で

叩きながら刻んだ。

七草は、粥に七種類の菜を入れて雑炊や雑煮を食べて、

無病息災を祈る。 ここから門松も取れて生活が正月の

気分から、普段通りの正常さを取り戻す事となる。

近頃では、七草粥を知らない世代が多いようである。

七草粥を食した事はなく、中には「青臭い、苦みのある

葉っぱなど、、」という意見の若者も多い。

昨年我が家では、クリームシチューに七草を入れ食べた

が、クリーミーで苦みを殆ど感ぜず美味しく頂いた。

(ぜひ、試して頂きたい、、、、)

 

市販の七草(スーパー等で売っている)

今年は、粥に切り餅(2cm角切)を入れ、七草を加え

ていただくことにする。(我家のお袋の味である)

 

今日の1句

七草の仄かに匂ふスープかな    ヤギ爺



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