遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

八十八夜

2022-05-02 16:25:13 | 日記

令和4年5月2日(土)

八十八夜

立春から数えて八十八夜めで、今年は本日5月2日。

野菜の苗はようやく生長し、茶摘みは最盛期となり農

家は忙しくなる。

「八十八夜の別れ霜」といわれる様に、この頃はまた終

り霜の時期でもある。茶や桑畑に害を与える。

特にこの頃の茶農家は「新茶」の時期でもあり、茶積み

が最も忙しい時となる。

 

小学校唱歌「茶摘み」にも、この辺りの状景が謡われて居

り,農家に関りのない人でも、春がもう終わりに近づき夏が

近づいたことを実感する歌である。

この茶摘みの歌は、小さな子が向かい合い「せっせっせ

ーのよいよいよい」で始まる、手遊びの歌として広まっ

た。この動作は茶葉を摘む手付きを真似たものという。

(遊民ヤギ爺ブログ2021年5月1日、八十八夜より)

 

私の実家は「茶商」をして居り、小さい頃から八十八夜

が近づくと忙しくなることを実感していた。

新茶の季節から、二番茶、三番茶と、茶俵がトラックで

倉庫に運びこまれた。

此処から真夏にかけ、麦茶、玄米茶、ほうじ茶と、、、

ことにほうじ茶は、茶葉を焙じる作業が一日続く。

或る土曜日、学校(高校)の帰りに市電の停留所に着く

と、お茶を焙じる匂いが漂い、私はそのままUターン、

夕方(薄暗くなる頃)帰宅、親父に怒鳴られた。

手伝いをサボり怒られた苦い思い出は何時までも残る。

親父も兄も亡くなり「茶商」を止めて10年余り、、

(なぜ、もっと手伝って遣らなかったのか悔いが残る)

毎年、この八十八夜を迎えると思い出されてならない。

 

今日の1句

団子食(は)み八十八夜の茶を啜る   ヤギ爺



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