遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

零余子

2019-10-11 16:19:22 | 日記
令和元年10月11日(金)

零余子 : むかご、ぬかご


芋類の内芽で、秋になると蔓の葉の際に
出来る。
自然薯、薯蕷(しょよ)等の葉腋に生じる
暗緑ないし暗褐色の玉芽。
※薯蕷(しょよ)は、山芋の漢名

その種類により形や大きさが異なる。
秋に自然に零れ落ちて苗が出来るが、採取
して繁殖させたり、そのまま焼いて食べたり
汁の実やご飯に焚きこんで食べたりする。
正式には植物の栄養繁殖器官の一つで、葉腋
や花序が形成され、離脱後に新たな植物体と
なる。

一般的に、食材としてよく使われるのは、
ヤマイモ科のもので、芋の形になる。

零余子飯

晩秋、葉が黄ばんだ頃に多く付き、それを
採取してご飯に焚きこむ。

山家料理の一つで、独特の風味があり、
山芋の様な粘りがあり、とても美味しい。


俳人の名句
寂しくばたらふく食しねむかご飯   日野 草城


ばんしゅうの寂しさと零余子飯を取り合せた句
零余子飯の素朴な温かさによって、寂しさが払拭
される気配を詠んだ句。
「食しね」(おしね)とは、「食べなさい」と
言う意味である。