Music Mania

No Music No Life

ディスカバービートルズ その15

2020年09月26日 | ビートルズ


9月20日放送のディスカバービートルズは、リボルバーからA面だった。
このアルバムが発売される前、ペイパーバックライター/レインのシングルが発売されている。
この2曲、とくにB面のレインはリボルバーに入っていてもおかしくない曲で、マニア人気の高い曲である。
ちょっと極論だけど、レイン1曲を聴けばリボルバーの全てがわかるとまで言われる。
この曲のエンディング付近で、ジョンがテープの逆回転ボーカルを挿入しているが、正回転でどう歌ってるのかわからなかった。
で、番組ではこの部分を正回転でオンエアしてくれたのだけど、ジョンはAメロを歌っていたことが判明した。
そうか、そうだったのか、いやー、面白いな。

リボルバーのA面はジョージの曲から始まる。
それまでのアルバムとは完全に流れてる空気が違う。
ビートルズの人気は頂点に達してる時期だけど、まだまだ攻めの姿勢でアルバムを作ってるのが凄い。
実はこの時期、ジョンとジョージは幻覚性のクスリであるLSDを体験していて、人生観が変わるほどの衝撃を受ける。
これがサイケデリックの始まりなのだが、ここからジョンとジョージの作風は実験色、アバンギャルド色を強くしていくのだった。
とくに、異色のインド風ロック「ラブユートゥ」なんて、当時のファンはついていけなかったんじゃないだろうか。
対してボールはLSDをやらず、よりコンテンポラリーな作風を目指すようになる。
リボルバーA面でいえば、エリナーリグビーやヒアゼアアンドエブリウェアのような、クラシカルな路線だ。

今回の特集はビートルズの弟分バッドフィンガー。
何かと不運なバンドで、トラブル続きだったらしい。
このバンドで一番有名な曲はウィズアウトユーだけど、実はバッドフィンガー版はそれほど売れてなかったらしい。
それが後に多くの人がカバーするようになり、今度はその印税を巡ってメンバー間でトラブルが発生し、自殺者も出ているようだ。

Badfinger - Without You - Television 1972