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Music Mania

No Music No Life

ビートルズにハマっていた頃の話

2019年02月24日 | ビートルズ

今から40年くらい前、「ビートルズ バラード・ベスト20」というLPレコードがあった。
ウィキによると1980年に発売されたもので、LP1枚に20曲という濃い内容だった。
このアルバムこそが、僕がビートルズにハマったきっかけであり、その後のロックリスナー、ギター趣味に繋がる重要な1枚なのだ。
内容は、バラードベストというだけあってバラード系が多いものの、有名曲以外も収録されており、けっこう味のある選曲がされていると思う。

A面
1.Yesterday
2.Norwegian Wood
3.Do You Want to Know a Secret
4.For No One
5.Michelle
6.Nowhere Man
7.You've Got to Hide Your Love Away
8.Across the Universe
9.All My Loving
10.Hey Jude

B面
1.Something
2.The Fool on the Hill(
3.Till There Was You
4.The Long and Winding Road
5.Here Comes the Sun
6.Blackbird
7.And I Love Her
8.She's Leaving Home
9.Here, There and Everywhere
10.Let It Be

1980年、ジョン・レノンが凶弾に倒れ、1981年、映画「悪霊島」のテーマ曲にビートルズが選ばれ、1982年はビートルズデビュー20周年記念として注目を浴びた。
この時期にビートルズを知りビートルズに取り憑かれた人は多いという。
僕もその一人なんだけど、ビートルズにのめり込む環境が見事に整っていたのだ。

話はビートルズバラードベスト20に戻る。

僕はこのアルバムのカセットテープを友人から借り、毎日聴いた。
ラジカセにカセットを入れっぱなしにして、3ヶ月くらいこれのみを聞き続けた。
もっと聞き続けたかったけど、友人が返せというので返したら、代わりにビートルズのファーストアルバム「プリーズプリーズミー」のカセットを貸してくれた。
このアルバムにもハマった。
毎日飽きずに繰り返し聞き続けた。
しかし、借り物である限りそのうち返さなきゃいけない。
じゃあ、買うしかない、ということで、生まれて初めてLPレコードを買ったのだった。

それから、お小遣いを貯めてはビートルズのレコードを買った。
ラッキーだったのは、1982年の5月の連休時だったと思うけど、NHK-FMの「軽音楽をあなたに」という番組でビートルズ特集が組まれ、ビートルズ全曲がオンエアされたのだ。
2週間に渡って放送されたこの番組で、まだ持っていないアルバム分は全てエアチェックした。
おかげで早くもビートルズ全曲をコンプリートしたのだった。
この番組がいかに凄いものであったかは、こちらのサイトが詳しい。

その後、僕はビートルズ以外の音楽も聴くようになるわけだけど、最初がビートルズだったというのは良かったと思う。

ビートルズは過大評価だと思われても仕方ないかもしれない件

2019年02月24日 | ビートルズ
昨日は久しぶりにビートルズを演奏した。
やはりビートルズはいい。
なんといっても、歌メロとコード進行の組み合わせが美しい。
一つのメロディに対してどのコードをつけるかは、その人のセンスによるのだけど、ビートルズの曲はどれも絶妙なのだ。
逆にコード進行が先だったとしても、そこにどんな歌メロをつけるかというのは、まさに作曲センスが問われるところである。

僕がビートルズに関してとてもラッキーだったことが一つある。
それは14歳という、まだまだ音楽に対して未熟だった頃にその洗礼を受けたことだ。
これがもし、先に80年代のニューウェイブやヘビメタなどにハマってからビートルズを聴いたとすると、その素晴らしさを身体の芯の部分で感じることが出来たかどうかは疑問である。

ビートルズは世の中で正当に評価されてると思う。
中には過大評価だ、いやいや過小評価だとかいろいろ言われるけど、少なくとも過小評価ではないと思う。
僕はビートルズを過大評価だと感じる人の気持ちがなんとなくわかる。
そりゃあ、ビートルズ解散後のロック界には、強烈な個性、破壊力のあるバンドが目白押しで、それらを先に聞いてたらビートルズはシンプルだし古いしで、魅力は伝わりにくいだろう。

ビートルズを理解するには、数多くの解説書が出回ってるし、ウェブ上でも語ってる人はたくさんいる。
でも、そうではないんだ。
理解するのではなく感じなければいけないのだ。
これは感性なので、いくら世間やメディアがビートルズは凄いと語っても、感じない人は感じないし、現代社会において50年前の音楽を純粋無垢に感じろというのは不可能に近い。
とくに、どれだけヒットチャートを席巻したとか、影響を受けてない人はいないとか言っても、「ふーん、そうなんだ」くらいにしか思われない。
そこで声を大にしてビートルズの魅力を熱く語ったところで、過大評価と言われるだけなのだ。

なので、まだ無垢に近い状態でビートルズに出会った僕は、とてもラッキーだったと思うのだった。